2020年秋期タカの渡り速報
2 青森 龍飛崎 定点調査地
(Cape TAPPI, Aomori)
更新:2020/11/12
( 2020/09/01 - 2020/11/12 )
調査終了
場所:
青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜
Cape TAPPI, Sotogahama, Higashitsugaru District, Aomori, Japan
( 41°15′30″N 140°20′33″E EL:115m)
調査:
原 星一
注:記載数値は速報値であり、最終記録は報告書による
内容の転記はご遠慮ください
numerical data in this table are short report.
so, please refrain using this data
without permission of the observer.
青森 龍飛崎 概要
Japanese text Only
通過羽数推移グラフ
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過去の記録
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Month/Day
天気
Weather
時 間
Investigation Time
ハチクマ
Pernis
ptilorhynchus
ノスリ
Buteo
buteo
ツミ
Accipiter
gularis
ハイタカ
Accipiter
nisus
オオタカ
Accipiter
gentilis
チゴハヤブサ
Falco
subbuteo
その他タカ
others
タカ類計
A total of Raptors
羽数
種毎の羽数
合計
season total
−
−
1510
7143
1454
384
169
44
135
−
10839
11/12
晴れ
08:30-13:30
2
1
オジロワシ1
3
11/03
晴れ
09:30-14:00
2
1
9
1
コチョウゲンボウ1
13
11/02
雨のち曇り
12:00-15:00
0
11/01
曇り一時晴れ
06:30-14:30
8
6
4
18
10/31
晴れ
06:30-14:10
9
22
3
3
トビ2 コチョウゲンボウ1
37
10/30
雨のち晴れ
12:00-15:00
0
10/29
晴れ
09:00-12:00
0
10/27
曇り
07:00-14:30
6
17
9
4
2
ハヤブサ1 トビ1
38
10/25
雨一時曇り
00:00-00:00
0
10/24
曇り一時雨
00:00-00:00
0
10/23
雨一時曇り
09:00-12:00
0
10/22
雨のち晴れのち曇りのち雨
06:00-14:40
698
3
79
15
1
1
ハヤブサ1
797
10/21
快晴のち晴れ
06:00-15:45
2210
3
106
15
15
トビ3 ハヤブサ3 チュウヒ1 ミサゴ1 ハイタカsp.7
2349
10/20
快晴
07:30-15:00
190
9
3
1
トビ1
203
10/19
晴れ
07:00-15:00
442
1
11
3
1
トビ1
458
10/18
快晴
06:00-15:00
127
4
14
15
9
トビ4 ハイタカsp.5
169
10/17
晴れ
07:00-15:00
143
4
20
4
22
ハヤブサ1 コチョウゲンボウ1 ハイタカsp.20
193
10/16
晴れのち曇りのち雨
12:30-15:00
44
1
4
2
2
ハイタカsp.2
53
10/15
晴れ一時雨
06:00-12:30
34
1
35
10/14
晴れ一時曇り
09:30-14:00
43
2
45
10/13
晴れ
06:30-14:30
1
207
9
6
15
1
ハヤブサ1
239
10/12
曇り
05:30-15:30
106
4
3
2
3
チュウヒ2 ハヤブサ1
118
10/11
曇り一時晴れ
06:00-15:30
137
8
3
1
3
6
チュウヒ1 ミサゴ1 ハヤブサ3 コチョウゲンボウ1
158
10/10
曇り一時晴れ
06:30-15:00
4
3
1
2
チュウヒ2
10
10/09
晴れ
05:30-16:10
3
503
367
31
15
4
オジロワシ1 トビ1 ハヤブサ2
923
10/08
晴れ時々曇り
05:45-15:00
1
114
195
11
8
1
トビ1
330
10/07
晴れ
05:50-14:30
2
46
59
1
1
1
小型不明1
110
10/06
晴れ
07:00-14:00
0
10/05
晴れ一時雨
00:00-00:00
0
10/04
曇りのち雨
05:50-10:00
1
1
10/03
雨時々曇り
06:00-13:30
0
0
3
3
10/02
晴れ
06:00-15:50
6
195
81
9
5
6
6
ミサゴ2 トビ1 ハヤブサ3
308
10/01
曇り
06:00-15:10
150
18
3
3
1
1
トビ1
176
09/30
晴れ
05:45-15:45
2
328
59
2
6
1
3
ミサゴ2 トビ1
401
09/29
晴れ
06:00-15:15
7
295
16
6
2
2
5
ミサゴ1 ハヤブサ1 チュウヒ1 トビ2
333
09/28
快晴
06:00-15:00
5
244
24
4
12
3
サシバ0 ミサゴ1 トビ1 チュウヒ1
292
09/27
曇り
06:00-15:15
30
457
119
6
14
8
6
チュウヒ2 ミサゴ3 ハヤブサ1
640
09/22
晴れのち快晴
05:30-15:45
67
181
119
2
10
4
6
ハヤブサ3 ミサゴ2 チュウヒ1
389
09/21
晴れのち快晴
05:00-15:00
201
183
57
0
7
3
10
サシバ1 ハヤブサ5 ミサゴ3 チュウヒ1
461
09/20
晴れのち快晴
06:00-15:20
16
4
15
1
8
ミサゴ1 大型不明7
44
09/19
晴れ
06:00-14:00
4
1
4
9
09/18
雨のち曇り時々雨
08:00-13:00
20
1
1
1
トビ1
23
09/17
曇り一時雨のち曇り一時晴れ
05:00-16:00
285
13
209
0
1
1
ミサゴ1
509
09/16
曇りのち晴れ
05:30-16:00
386
14
24
1
4
4
ミサゴ4
433
09/15
曇り一時晴れのち雨
05:00-14:30
316
3
26
1
3
3
ミサゴ3
352
09/14
曇り一時晴れ一時雨
07:00-15:00
4
2
1
7
09/13
雨一時曇り
00:00-00:00
0
09/12
雨一時曇り
00:00-00:00
0
09/11
曇り一時晴れ
05:30-16:00
46
1
ハヤブサ1
47
09/10
雨のち曇り一時雨
12:00-15:00
45
45
09/09
晴れ一時曇り
07:00-13:00
0
09/08
晴れのち快晴
06:00-13:00
24
1
1
チョウゲンボウ1
26
09/07
晴れ
05:50-14:00
11
1
0
12
09/06
晴れ
06:00-14:00
21
21
09/05
晴れ
06:00-15:00
5
5
09/04
曇りのち雨
06:00-08:00
0
09/03
快晴
06:30-13:30
1
1
09/02
晴れ
06:30-14:00
2
2
09/01
曇りのち一時晴れ
07:00-12:30
0
0
注:ハイタカ(不明含む)については( )内に逆方向個体を記載。計は逆向きも加算。戻り個体は-(マイナス)で記載し、計は減算。
11/03
早朝の雨に安心し二度寝したのが失敗で、起きたら既に青空。渡るタカは今日も少なく、期待していた海ワシも現れない。ミヤマガラス500羽程度の群れが、比較的近くを通過しなかなかの迫力。コクマルガラスの姿も。まだ渡りは続きますが、調査は本日で区切りとし、天気などの状況次第で時々様子を見に来ようと思います。少し早いですが、今季もご協力いただいた関係者の皆さまのおかげで良いデータが集まり、無事シーズンを終える事が出来そうです。ありがとうございました。再び訪れた際には速報に記載するのと、更新が遅れている龍飛崎日記も書き進めますので、また覗きに来ていただけると嬉しいです。(原、沼田、森)
11/02
前日夕方からの雨がお昼過ぎまで続く。その後天気は回復するも渡るタカの姿はなし。ヒレンジャク8羽や、カモメ類の声マネをするカケスが近くの木にとまる。
夜の渡りはシロハラ中心で全体的に数も少ないが、キクイタダキやルリビタキなどの姿もあり、シーズン終了と冬が近いのを実感する。(原)
11/01
風が当たるとやや寒いがこの時期としては過ごしやすい。朝方、数羽のハイタカが定点のすぐそばを通過しちょっと期待させられたが、その後は続かず渡るタカはごく少ない。ノスリも東側遠方に少し見つかるのみ。亜種ヒシクイ27羽が比較的近くを、新日本海フェリーをバックに渡って行ったのが今日のハイライト。ヒヨドリ400程度の集団が灯台の付近に賑やかに現れたのも良かった。キレンジャク初認。(原、沼田、森、白川)
10/31
日が出ると暖かいが、陰って西風が吹くとちょっと寒い。ベニヒワ、マヒワ、イスカなど冬の小鳥の賑やかな朝。フクロウ類がねぐらをとるだろうと目をつけていた木には、オオコノハズク。タカは低調で、単独から数羽での飛来が多い。セグロカモメの渡りが好調で、250羽ほどカウント。ヒレンジャク初認。夜は再び満月を横切る鳥を見るが、今夜はそんなに高いものばかりでもなく、目視出来る高さをツグミやシロハラ、マミチャジナイなどがポツポツ通過していく。(原、森)
10/30
午後から晴れてくるが、渡るタカは見つからず。ハギマシコ初認。夜間は満月を観察、動画撮影していると、コミミズクかトラフズクらしきフクロウ類が横切るのが見えた。小鳥もけっこうな数をとらえる事ができた。(原)
10/29
空は晴れているが西風が18mほど吹き付け、渡りの気配はほとんどなし。(原)
10/27
(沼田)
10/25
荒天のため調査中止。
10/24
終日20mほどの西風暴風のため調査中止
10/23
雨は止む時間もあるも、また次の雨雲が。渡りの気配はなし。(原)
10/22
タカは雨があがってすぐ、10時頃から飛来し始める。昼頃までは半袖で過ごすほどの陽気で、羽アリなどの虫が大量に飛んでて不快だが、昨日のお祭りの続きかのようにノスリやハイタカをメインに次々にこちらに向かってくる。今年最後かもしれないチゴハヤブサも登場。午後、西寄りの風が吹くと東側の海上の遠いところに流れが変わってしまうが、途切れずにつらつらと渡りは続き、集計してみるとなかなかの数になった。小鳥ではマヒワが順調。夜の渡りは低調なので森の中をガサガサしていると、オオコノハズクに出会えた。(原)
10/21
朝から快晴で無風のち緩めの東風。朝のうちは上空に目印となる雲はなく、もし高くを飛ばれたら発見やカウントに苦戦するのを覚悟し、今日こそはと気合いを入れて双眼鏡を空へ海へ遠くへとあらゆる方向へ振るも、なかなかタカが見つからない。その間、小鳥の渡りやセグロカモメが青空バックにキラキラ光りながら渡るのを見て楽しむ。ハクチョウの群れもやってきた。タカは10時前からようやく西の海上低いところを渡るようになり、徐々に勢いを増し始めた。ガンやヒヨドリ、ミヤマガラスの群れも現れ、どこを見てよいのやらの大忙し。午後には岬付近を低空で通過する流れがどんどん勢いづき、眼下からほとんど途切れることなく湧き上がり、頭上にはノスリにハイタカやオオタカの混ざった川が幾度となく出現。ふと西を見ると、比較的近いところにもう一つの流れのタカ柱。そんな、付近は常にタカだらけのお祭り状態が15時ごろまで続く。一人でのカウントは難しかったが、今年も龍飛らしい見事な光景を堪能することができて大満足な一日となった。(原)
10/20
昨日より西風が弱まり期待したが、出足はまずまずだったものの後が続かず。ミヤマガラスを2000羽以上カウントできたのは今季の最大数。夜間はツグミ類やホオジロ類をメインに再びおびただしい数の鳥たちが渡った。マミチャジナイってこんなにたくさんいるんだなと思い知らされる。(原)
10/19
昨夜は夜の渡り観察史上初のアオバズクを記録するなど、たくさんの鳥たちが渡った。朝から天気は良いが強めの西風で、今日もタカの多くは東の海上を南下。そこそこの大きな群れも現れたが、今日も爆発とはいかず。数日以内に大きなピークが訪れると思うのだが。(原)
10/17
久々に参戦しましたが、目が多くて大変助かりました。
鳥は東に流され遠方ばかりでした。(柏木、森)
10/15
今日も西風で海上には白波。ノスリたちはにわか雨後しばらくたった10時頃からポツポツと通過する。ミヤマガラスは2群れ330羽ほど、ハクチョウも少しやってきた。明日から3日間ほど留守にしますが、遠方から遊びに来られる友人たちが様子を見てくださるとのことです。(原)
10/14
前日は日没から今朝3時ごろまで大量の小鳥が渡り、カウントできただけでもアオジ2200、マミチャジナイ480、アオバト260、ノゴマ150以上など種まで分からなかったものも合わせて様々5800羽ほどとぶっちぎりで過去最多。その疲れもあり盛大に寝坊したのを反省すると同時に、昼夜ともの連続調査の限界を感じる。タカは調査開始前より渡っていた様子だが、西風が強すぎたせいもありその後はあまり続かず。朝のうちの群れはきっと逃してしまっただろう。オオジュリンやヒバリ、アトリ類の渡りも好調で、これも朝から見たいところだった。(原)
10/13
晴れるが西風が強い。オオタカや一部のノスリ以外の多くは龍飛の東側を渡る。朝のうちは比較的大きな集団も見られたがその後はポツポツ。今年始めてミヤマガラスの大きな群れ(450羽ほど)が見られたのは嬉しい。小鳥では、メジロが多く渡った。(原)
10/12
今日もまた似たような空模様と強い東風。ただ、少し南寄りで朝のうちは突風的に強い風が吹き抜けたりと、不安定な風。タカの出だしは昨日より2時間ほど遅れて10時前くらいから、今日も目の前からフワフワと浮き上がってくるものばかりで、ほとんどが間近を通過し、昨日の再現VTRを見ているかのよう。定点と帯島の間から羽ばたく事なく上昇して、しばらく頭上近くでぷかぷかしたのち南下していく。お昼頃だけは少しペースが落ちたが、それ以外は14時過ぎまで1羽また1羽とやってくるので、タカを見ている時間が長い。ふと西の海上に目をやり、双眼鏡で見て変なカモメが海面近くを飛んでるなと思って、スコープに入れたらチュウヒだった。まるでヨシ原の上を飛んでいるかのような動きで海上低いところを渡っている姿は、個人的には初めて見た。ガンやハクチョウは飛んでこず昨日よりも見た鳥の数、種類とも少ないが、また新たな発見があった。(原)
10/11
曇りがちだが日差しがさすと暖かい。風速14メートルほどの強い東風が吹き、海上には白波が多い。タカがあまり飛ばなかった昨日と同じような天気だが、今日は様子が違うようで渡りは順調。強風に吹かれ飛びにくいとは思うのだが、ほぼ全てのタカが定点付近を通過する。しかも眼下から湧き上がって、真上付近の低いところで風に乗り、長い間浮かぶようにゆっくりと滑翔していくものが多く、一羽一羽を近くでじっくり観察できる。そのため、数の感覚以上にたくさん見れたような気分。珍しくチュウヒもそんな感じで渡ってきて、その姿をじっくり見せてくれた。コハクチョウを初認し、マガンも500羽近く記録する。海上にはオオミズナギドリがたくさんおり、風に乗るようにして日本海側へと抜けていく。(原、沼田、森)
10/10
東風が強く、海上には白波が立ち、渡るタカはごくわずか。しかし、当地では通過数が少なく、大抵は高くや遠くを行ってしまうチュウヒ2羽が、岬のすぐ西側を通過してくれたのは嬉しい。小鳥の渡りも数は決して多くはなかったが、風のおかげか高く遠く散らばることなく、アオジ、オオジュリン、マヒワ、アトリ、ヒバリ、タヒバリ類などの小群が定点付近を通るので楽しい。ガンの渡りも順調で、海をバックにそこそこ近くを通る場面も。タカの通過数は少なかったものの、他の鳥たちの渡りがよく見られ、なかなかの満足感。(原、森)
10/09
風がなくて暖かく、日中は久しぶりに半袖で過ごす。朝焼けがきれいで、シジュウカラなどの渡る小鳥の声が賑やかな早朝。トイレに行く途中にオジロビタキ(西じゃないほう)を見つけて慌ててカメラをとりに行く。崖に違和感のある物体が見えたので確認すると、キジバトとアオバトのご遺体が1つずつ。昨夜もハト類の渡りが好調だったので、ここのハヤブサが捕ってきて、食べきれなかったものを置いておいたのかもしれない。どうなるかと見ていたら、ここのハシブトガラスの夫婦が来て盗んでいった。タカは大中小様々な種が低いところ、高いところ、東西のやや遠いところに散らばって、自分一人の能力では処理しきれない状態に。仕方がないのでダブりに気をつけながら見れた数を正直に記録。午前中はツミがとにかく多く、9時半からの約2時間に300羽ほど記録。40羽以上の柱が真上にできたときには、実はアカハラダカなんじゃないかと疑ってしまった。ノスリは午後から勢いがつき、真上付近を見やすい高さや時に低空を次々と通過することもありなかなかの見応え。定点のやや南に30羽程度のまずまずの柱も何度かできた。ハイタカも増え、若いオジロワシも1羽やってきた。出来れば数人でカウントして精度を高めたかったが、鳥いっぱいイベントいっぱいの、とっても楽しい調査となった。(原)
10/08
風が弱まり、通過していく小鳥が賑やかな朝。カラ類やメジロ、ヒバリが多い。タカは昼前後を中心に主に真上付近を通過するが、とにかく高いのが多い。時には、双眼鏡でツミの柱を見つけたと思ってスコープで確認したらそれらはノスリで、さらに小さいツミが点々と見つかるといったこともあった。きっと遠くの岩木山なども彼らにはしっかり見えていたのだろう。(原)
10/07
西風は多少弱まったものの、やはり多くの鳥が東側の海上を渡ってしまう。ツミは高いところ、スコープで斜め上を向けるような探し方をしないと見つからない。今日は肉眼で見えるタカはほとんどいなかった。夜の渡りではアオバトがまた好調。ヤブサメ、ヒタキ類などの夏鳥もまだ残っている様子。クイナを8羽記録できたのは大きな収穫。(原)
10/06
強い西風が収まらず、海は白波だらけで渡りの動きはほとんどなし。夜には風が弱まり、アオバトが目視で80羽越えとかなり多く渡った様子。コノハズク、クイナなど顔ぶれも豪華。ヤマシギ、シロハラ初認。(原)
10/05
西風爆風のため調査は中止。平野の様子を見に行くとオナガガモが万単位でいた。ガンも少し。夜にはさらに荒れ模様で雹や雷も鳴り、夜間調査どころではなかった。(原)
10/04
どんより曇り空で弱い西寄りの風。雨予報ということであまり期待はしていなかったが、ハクセキレイやカワラヒワの数十羽規模の群れが度々通過していく。タカの渡りはほとんど見られないまま、9時台から雨がポツポツ降り出し、やがて本降りに。(原、沼田)
10/03
朝から天気が悪くところどころ雨雲が。西風も強め。朝のうち、チゴハヤブサが岬付近を通過した以外は渡るタカの姿はなし。今季初めてハリオアマツバメの群れらしい群れを見る。お昼頃には雨は降らなくなるが、ツミやハイタカの幼鳥が付近をうろつくのみ。(原)
10/02
午前中はほとんど風を感じない。シジュウカラやメジロの渡りが好調で、空や付近の林からたくさんの声が聞こえてくる。ヒバリも増加。タカは北海道側に雲があり出足は遅れたが、雲がとれると対岸から最短距離でやってくるのか、岬付近をメインに近いところを次々と通過するようになり楽しい。ツミは相変わらず高いのが多いが、目を凝らすとそのうが膨らんでる個体が多い様子。渡る前にシジュウカラでも食べてきたのだろうか?ハチクマも少数残っていたようで、幼鳥たちが近くを通過するのを、居合わせた観光客たちとも楽しむ。午後、日が少し傾き始めると弱い西風が吹き東側海上の流れがメインとなるが、時々近くを飛ぶものは西日に照らされ光ってきれい。(原)
10/01
東風弱〜中。朝は肌寒いが日中は日が射すこともあり、衣服の調整が難しい。タカは8時過ぎからポツポツと西の海上を通過し始め、数も少なく今日も遠いのかと残念に思っていると、11時前から事態は急変。ノスリをメインに定点の直近を続々と通過していき、数は大したことないものの楽しい状態が続く。その中に、太陽電池を背負ったノスリ成鳥1羽を見つけたので、慌てて撮影した。追って個体情報共有サイトに掲載予定。シジュウカラとヒガラの渡りが目につくようになり、片手間だがそれぞれ101羽と49羽を数えた。ハヤブサの夫婦が西側海上比較的近いところで小鳥を捕らえたが、同時出現により、どうもお隣のペアであることが分かった。意外と近くまでやってきている様子。マガンも西側海上を合計250羽ほどが南下するなど、内容の濃い楽しい日となった。(原)
09/30
東風が強めだが、時間が進むにつれ弱まっていく。タカの渡りは10時頃から本格化し、時おり眼下から湧きがるような近いノスリも見られるが、多くは西の海上を南下。大きな群れこそ現れないが、特に午後は双眼スコープを覗きっぱなしの疲れる調査となる。そんな時間が長く続くが、最後15時半頃に突然2羽の成鳥が頭上低くに現れ、西日に照らされたとても綺麗な姿を見られたのが今日のご褒美。どこのか分からないハヤブサが、西側沖遠くでツミを襲ったが、今日は失敗。(原)
09/29
調査再開後、夜の渡りは不調続き。昨夜も小鳥こそ少なかったが、コノハズク、アオバト、クイナなどの渡りを記録できたのは収穫。早朝は渡りのメジロたちの声や姿がたくさんでにぎやか。朝のうちは渡ってきたのか判断のつかないツミの幼鳥たちが何度も定点付近に出現し、翻弄される。ノスリは9時前から飛び始め、お昼過ぎをピークに15時前まで続く。西風はそこまで強くないのだが、ほとんどが東側の海上遠くを渡ってしまった。チュウヒは不在期間を挟んで今日で5日連続の出現と好調。前日までは褐色の個体ばかりであったが、今日のは雄成鳥らしきグレーの個体。全体的に遠いのは惜しかったが、終わってみれば今季最多となる10種のタカやハヤブサの渡りを記録でき、なんだかんだ楽しい一日となった。(原、沼田)
09/28
快晴の青空。タカは7時台から飛来するが、北風に乗ってヒュンヒュン速い。高いものが多く、青空に溶け込むなどして見つけにくいため、見逃しも多かっただろう。ノスリのうち132羽は成幼を判別できたが、半分近い58羽が幼鳥と、今日は特に幼鳥が目立つ。チュウヒは10:30ごろ、ノスリなどと混ざり真上高くを通過。サシバは定点の南側で群れたノスリたちと共に南下したが、海峡を越えてきたという確信が無いため無難に「0」扱い。小鳥ではヒバリ、アトリ、ビンズイを初認し、秋が深まったような雰囲気。(原)
09/27
4日間空けてしまったが、その間天気が良くなかったので飛んでないことを祈りつつ復帰。朝はひんやりどんより曇り空。ノスリたちは9時頃から現れ始め、風のない午前中は主に岬の上空を通過。上昇気流がない様子で、目線の下かなり低く通る個体も少なくない。今季は出足が早いのか数も順調で、真上に最大20羽ほどのタカ柱が度々できる光景はまるで10月のように思える。午後、西風になると東側がメインになってしまうが、チュウヒやハチクマなどが真上に現れることもあり、15時頃までずっと渡りを楽しめた。マガンも全部で60羽ほどカウント。(原、沼田、森)
09/22
風がほとんどなく、日差しもあり暑さを感じながらの調査。タカは8時頃から飛び始めて徐々にペースアップし、昼頃をピークに15時半ごろまで飛来し続ける。岬の上空付近を通過する個体が多いものの、風が無いためか青空をバックに散らばってしまう。皆で協力して広範囲に目を向けられたおかげで、今日も様々な種を観察できた。ハチクマは幼鳥がメインとなりそろそろ終盤の様子。ノスリも成鳥:幼鳥=5:2ほどと幼鳥がかなり多く、例年とは異なる様子。15時20分にマガンを初認。6羽が高空を南下していった。本日まで22日間続いた連続調査はいったん途切れますが、数日後にまた戻ります。(原)
09/21
午前中はほとんど風を感じることなく穏やか。タカの大半は松前方向からやってくるが、散らばってしまいカウントが難しい。連休ということもありたくさんの目に助けられる。種類が多いのも楽しい。サシバは幼鳥1羽が他のタカに混じって飛来したが、北海道を出発した個体だろうか?今日はハヤブサ成鳥の渡りが目につく。周囲に通年暮らす成鳥は大抵換羽の途中で風切などが抜けているが、渡り個体は全て揃っていることが多い印象。夜の渡りは18〜20日の3日間絶好調で、総数4500ほどカウント。たった数日でも種類の入れ替わりが激しく、季節が進むのを感じる。(原、沼田)
09/20
青空が広がるが、西風はあまり弱まらず。タカはごく少数が東側遠方の海上を渡る。中にはハチクマかノスリかも分からないタカが、スコープで見え隠れしてカウント不能はほど遠くを飛ぶことも。付近に鳥の気配が少ない一日で、モグラが穴から土を掘り出すシーンを観察するなどして過ごす。午後2時前、真っ青な青空の高いところを、南西へ向かうダイゼン1羽。(原、沼田)
09/19
前日夜は深夜まで多数の小鳥やトケンなどをカウントできた。約30種、総数1700羽超えは過去最多と大満足の夜。マミジロ、コサメビタキ、ヤブサメは識別できたものだけで100羽前後。タカの渡りは強い西風の影響なのか、わずかばかりの個体が通過するのみと盛り上がらず。キセキレイ、ハクセキレイ、ツバメの通過だけは順調であった。(原)
09/18
夜から予報どおりの雨。朝、まだ雨が上がりきらない中、昨日までに渡れなかったと思われる小集団が岬の上空を通過。その後は西風となり、雨が降ったりやんだりする中、東側の海上をポツポツ。そんな中、チゴハヤブサ幼鳥だけは、定点付近低く飛来。やがて天気が更に下り坂になると、タカは見つからなくなる。(原)
09/17
風がなく蒸し暑い。ハチクマの渡りは今日も好調で、昼前後をピークに断続的に見られる。西側遠方の海上を渡る時間もあったが、全体には真上付近がメイン。幼鳥は5分の1程度で、まだまだ成鳥がたくさん。ツミが急増し、肉眼で目を凝らせば見つけられる程の高さで、真上付近を数羽〜最大30羽ほどの集団が次々と渡る。性齢別のカウントまで手が回らなかったが、雌雄成幼混ざっている様子。タカの渡りも素晴らしかったが、今日の主役はなんと言ってもアマツバメの大群。付近は密度の高い群れに包まれ、羽音がするほどの近距離をヒュンヒュン飛び回り、スマホでの写真や動画の撮影を楽しんだり。ふと南の空を見ると、通り過ぎたおびただしい数の群れが。そんな状態が9時過ぎから2時間ほどずっと続き、カウントなど不可能であったが数千羽あるいはそれ以上が通過したと思われる。(原、沼田)
09/16
雨上がりの朝、あたりはコサメビタキ、エゾムシクイ、ノビタキ、ニュウナイスズメなどの小鳥が多め。ヤブサメの地鳴き的な聞き覚えのある声の主を探すと、ムジセッカの姿。エゾビタキ今季初確認も嬉しい。北海道側には帯状の雨雲があり、これがタカたちを堰き止めている様子。やがて、龍飛から見て北東側に雲の切れ間ができ、その方向からハチクマがゾロゾロ。雲はだんだん晴れるも西風が相まって東側やや遠くを渡る。やはり前日のようにはいかないのかと思いきや、お昼頃には流れはどんどん近くなり、真上付近を双眼鏡で十分大きく見える高さを次々と通過する素晴らしい光景が続く。ふと南の山を振り返ると、タカ柱もできていた。幼鳥は特に低く、フレッシュな羽毛がくっきり。14時過ぎからはペースは落ち、15:50頃に最後の1羽の雌が、南の林に入ったところで調査を終える。昨日に引き続き、ここ数年消化不良気味だったハチクマフィーバーを堪能でき大満足。アサギマダラ18匹も嬉しい。(原)
09/15
風はあまりなく、雲が多いものの対岸の松前がはっきり見えて近く感じる。ハチクマは7時前から登場し、序盤は西側の海上メインではあるが高度は低く、朝日に照らされ色模様がはっきりきれい。西側海上に雨雲がかかるようになると、メインの流れは定点付近となり、目の前から湧き上がるなど側近を通ることもしばしば。大半を性齢別にカウントできる近めを、忙しすぎず程よいペースで観察でき、充実した楽しい時間を過ごす。ハチクマ以外のタカもようやく目につくようになる。お昼頃には天気が崩れ止まってしまったが、その割には集計数もそこそこ。小鳥ではエゾセンニュウやキマユムシクイを確認。渡りもとても盛り上がったが、最大のトピックは、ハヤブサが渡って来たツミ幼鳥をペアで協力して捕えたこと。最後は雌がキャッチ。いちおう、捕らえられた1羽も集計に含めた。(原)
09/14
終日18mほどの強い東風で、時々雨が。そんな中でも少数だが海峡を越えてくる強者たちが。少数とはいえよくこんな風で渡ってくるなと関心しつつ、過去2日間調査を中止したことを少し後悔。今日よりも酷い天候のため大丈夫であったとは思うのだが。何よりびっくりしたのが、アサギマダラが1匹飛んてきたこと。海上でどのような動きをしていたのかとても気になる。(原、沼田)
09/13
前日同様絶望的な天気。この機会に、ずっとタイミングをうかがっていた自動車免許の更新など、溜まっていた所要を済ませるため、龍飛を離れる。おかけで休養をとることが出来た。(原)
09/12
雨は大したことないが未明から強烈な東風。これではさすがに無理だろうと調査を諦める。(原)
09/11
朝はコサメビタキ、エゾムシクイ、コヨシキリなど、夜のうちに移動してきたのか、日の出前のモーニングフライトでやってきたのか分からないが小鳥が多くにぎやか。ハチクマは真上からやや西側の海上を渡るものが多く、まずまず順調。北海道や津軽海峡には濃い雨雲がかかっておりダメかと思ったら、そこを突き抜けて来るかのようにやってくる個体も少なくない。明日からしばらく悪天候なのが彼らに察知できるのかは分からないが、ちょっと先を急いでいるような雰囲気。アサギマダラの通過も9匹と当地としては順調な数。(原)
09/10
前日深夜からの雨が降り続き、ゆっくり過ごす。昼夜に及ぶカウント調査をひと休みできる恵みの雨ではあるが、時々弱まるので落ち着かない。正午すぎ、完全に雨が上がり、少し日が注ぐようになると、この時を待っていたかのようにそこそこの団体がやってきて、ホテルの東あたりに20羽ほどのハチクマ柱が出現。今季初のタカ柱にテンションが上がるが、その後は西風に流される個体が多いのか、東側海上やや遠いところをポツポツと渡るハチクマを数えることに。とはいえ渡りの気配は濃くなり、次の好天の日に期待大。(原)
09/09
南西の風が強く吹く。相変わらず暑く、油断していると飲み物がすぐお湯になる。北海道は霞んで見えず、タカを含めて渡りの気配はほとんどなし。夜の渡りは8,9日とも好調で、ふた晩で約20種、270羽以上をカウント。コサメビタキなどヒタキ類が多く、マミジロのフライトコールを勉強したり、カワセミやジュウイチ、エゾセンニュウ、アカエリヒレアシシギなどの姿も。渡りは深夜まで続くので体力的に負担が大きいが、見ていて飽きない。(原)
09/08
朝から暑く、風もないため、体感的には今シーズン一番の暑さ。ハチクマもみんな口を開けていて辛そう。上昇気流がないのか、大半の個体は定点を目線付近の高さで通過し、真上を通るものは双眼鏡では追えないほど近く大迫力。数はまだ全然だが、それ以上の満足感。しかし、楽しいのは朝のうちだけで、西風が強まるとほとんどタカは見つからない。(原)
09/07
風が弱く青空が広がり期待していたが、ハチクマは主に西側の海上高いところをポツリポツリと少数が通過したのみ。日差しがキツく、集中力も落ちるため少なからず見逃しもあったかもしれない。サシバは幼鳥1羽が南の山から現れ、西の海上高いところを北上したのち、あたかも海峡を越えてきたのかのように岬の付近を南下していった。もし途中から見ていたら、北海道生まれの個体と勘違いをしていたかもしれない。(原)
09/06
再び東風が強まる。ハチクマにはぎりぎり渡れるかどうかくらいの風なのか、西へ流されながら低く飛翔してくる個体が多い。定点のそばを通る個体は、角度的には北海道の白神岬よりもずっと東側から海へ出ているように思える。午後にはさらに風が強まり、ほとんど渡らなくなった。今日もハヤブサ夫婦は岩陰で昼休み。この秋は今のところ、定点から見える場所を日中の休憩場所に使っていることが多い様子で嬉しい。海上の近いところに鳥山が何度も出現。ブリの子供サイズの青物や、マグロらしき大きな魚影は確認できたが、なかなか海面には姿を現さなかった。(原、沼田)
09/05
朝はコヨシキリ、ノビタキ、コサメビタキ、エゾムシクイなと、この時期としては小鳥は多めでそこそこにぎやか。アマツバメ30〜50羽ほどの群れに何度か定点が包まれる。北海道側に雲が多いものの緩やかな東風で条件は良さげだが、午前中はタカはさっぱり。昼過ぎになり、早めに調査を切り上げ体力温存を考えだすと、1羽また1羽と僅かながらにハチクマが頭上に現れるが、数はまだまだ。大きな動きはもう少し先だろうか?(原)
09/04
起きたらすっかり霧の中で視界なし。雨も降り出し、夕方近くまで回復の兆しがないため早々に調査を諦める。顔なじみのハシボソガラスの嫁さんの脚の状態は相変わらず。さらに、旦那さんと思われる個体も、左の翼を傷めており、垂れ下がっている。心なしか、人への警戒心も強くなったような気が。(原)
09/03
再び東風が強まる。渡って来たタカはノスリ成鳥1羽のみ、9時前に前日のハチクマと似たようなコースを飛翔。日中は日差しが強く暑いので日陰で耐える。いつものハヤブサ夫婦も崖の陰で涼むかのように、目を瞑って長いことウトウト。海岸近くにできたウミネコの鳥山に目をやると、アカエリヒレアシシギがちらほら。(原)
09/02
空と海は青く、東風は前日よりは弱まる。1羽で渡ってきたアオバトの色鮮やかさが印象的な朝。ハチクマは雌成鳥2羽がそれぞれ単独で、風を利用して目の前を海をバックに、風を利用して凧のように浮上してきた。数日後の好天の日には、数も増えることを期待。午後には頭上をトビが十数羽ぷかぷか浮いて、のんびりと過ごす。(原)
09/01
調査初日。雲が多く、東風が終日13〜15mほどと強く、海峡には白波が。シーズンもまだ序盤で、この状況で無理して渡る必要もないのか、タカも小鳥も渡りの気配はほとんどなく、調査地周辺の様子の偵察に時間を割く。海峡を越えてきたのか判断のつかないツミの幼鳥たちが数羽、風に煽られながら付近をうろうろ。夕暮れ時にはヨタカの姿も。(原)