2021年秋期タカの渡り速報
2 青森 龍飛崎 定点調査地
(Cape TAPPI, Aomori)
更新:2021/11/09
( 2021/08/30 - 2021/11/09 )
調査終了
場所:
青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜
Cape TAPPI, Sotogahama, Higashitsugaru District, Aomori, Japan
( 41°15′30″N 140°20′33″E EL:115m)
調査:
原 星一
注:記載数値は速報値であり、最終記録は報告書による
内容の転記はご遠慮ください
numerical data in this table are short report.
so, please refrain using this data
without permission of the observer.
青森 龍飛崎 概要
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月/日
Month/Day
天気
Weather
時 間
Investigation Time
ハチクマ
Pernis
ptilorhynchus
ノスリ
Buteo
buteo
ツミ
Accipiter
gularis
ハイタカ
Accipiter
nisus
オオタカ
Accipiter
gentilis
チゴハヤブサ
Falco
subbuteo
その他タカ
others
タカ類計
A total of Raptors
羽数
種毎の羽数
合計
season total
−
−
861
8507
947
791
251
52
237
−
11646
11/09
曇り時々晴れ
06:00-07:00
0
11/08
晴れ
07:00-14:00
1
1
2
11/07
晴れ時々曇り一時雨
06:00-15:00
4
7
3
3
ハヤブサ3
17
11/06
曇り時々雨
06:30-14:30
5
4
12
3
トビ2 オジロワシ1
24
11/05
晴れ
07:30-14:30
76
1
22
8
4
オジロワシ3 トビ1
111
11/04
晴れ時々曇り
07:00-14:30
23
1
10
3
3
オジロワシ1 トビ1 ハヤブサ1
40
11/03
雨のち曇り時々雨
08:00-14:30
3
4
3
1
ハヤブサ1
11
11/02
雨時々曇り
00:00-00:00
0
11/01
雨のち曇のち晴れ
07:00-15:30
75
14
18
オオタカ1 オジロワシ2 トビ15
107
10/31
曇り一時晴れ
06:00-15:10
70
1
69
9
5
トビ2 オオワシ1 ハイイロチュウヒ1 ハヤブサ1
154
10/30
晴れ
06:20-14:30
100
8
37
5
7
トビ4 オジロワシ3
157
10/29
晴れ
07:00-14:30
14
11
4
5
トビ4 オジロワシ1
34
10/28
曇り時々雨
07:00-12:30
1
1
2
10/27
曇り一時晴れ
07:00-14:30
91
1
39
5
3
トビ2 オジロワシ1
139
10/26
曇り時々晴れ
06:00-15:40
164
3
140
6
7
オジロワシ3 トビ3 チュウヒ1 ケアシノスリ1 ハヤブサ1 コチョウゲンボウ1
320
10/25
晴れ
06:00-15:40
522
8
102
18
1
9
トビ6 オジロワシ1 ハヤブサ1 コチョウゲンボウ1
660
10/24
晴れ
06:30-14:30
9
9
1
2
ハヤブサ2
21
10/23
雨のち晴れ一時曇り
06:30-15:00
22
1
12
6
1
ハヤブサ1
42
10/22
晴れ時々曇り一時雨
06:30-15:00
35
11
10
1
2
ハヤブサ2
59
10/21
雨時々曇り
00:00-00:00
0
10/20
雨時々曇り
00:00-00:00
0
10/19
晴れ時々曇り
06:30-15:00
98
46
40
15
5
ミサゴ1 トビ2 ケアシノスリ1 ハヤブサ1
204
10/18
晴れ
06:40-15:00
8
4
9
4
2
チュウヒ1 ハヤブサ1
27
10/17
曇り時々雨
00:00-00:00
0
10/16
曇りのち雨
05:40-15:30
151
1
15
1
5
チュウヒ2 ハヤブサ3
173
10/15
雨のち曇り
09:00-15:00
13
1
1
1
オオタカ1
16
10/14
晴れ
06:30-16:40
1630
159
55
38
4
14
トビ4 ミサゴ2 チュウヒ2 ハヤブサ6
1900
10/13
晴れのち快晴
06:30-15:40
19
8
4
2
1
6
ミサゴ1 ハヤブサ4 チョウゲンボウ1
40
10/12
晴れのち快晴
07:00-16:00
1
208
4
20
12
1
10
トビ8 ミサゴ1 ハヤブサ1
256
10/11
雨一時曇り
00:00-00:00
0
10/10
曇り一時晴れ
05:40-14:00
177
21
10
6
2
5
トビ1 ハヤブサ4
221
10/09
晴れ
05:40-16:00
3
1079
8
41
16
11
トビ7 チュウヒ1 ハヤブサ3
1158
10/08
晴れ時々曇り
05:30-15:30
1
953
33
32
9
3
3
ハヤブサ2 ハイタカsp.1
1034
10/07
曇りのち雨
06:00-16:00
3
597
24
8
7
2
1
ハイイロチュウヒ1
642
10/06
曇り一時雨のち快晴
05:30-15:30
7
157
93
6
9
7
4
チュウヒ2 ハヤブサ2
283
10/05
雨一時曇りのち雨
06:00-12:00
2
1
2
ハヤブサ2
5
10/04
晴れ
08:00-12:00
0
10/03
晴れ
06:30-16:00
1
25
1
5
3
9
ミサゴ3 トビ1 ハヤブサ5
44
10/02
曇りのち晴れ
05:30-15:30
3
217
2
7
9
1
8
トビ1 ミサゴ1 チュウヒ1 ハヤブサ4 コチョウゲンボウ1
247
10/01
曇り一時晴れ
05:30-15:30
1
51
10
1
1
1
3
チュウヒ2 ミサゴ1
68
09/30
曇りのち雨
06:30-09:30
0
09/29
晴れのち曇り
06:00-15:50
1
55
11
6
2
1
3
トビ1 ハヤブサ1 コチョウゲンボウ1
79
09/28
晴れ
06:20-16:00
1
8
1
1
4
ハヤブサ4
15
09/27
快晴
05:45-16:10
4
196
20
4
7
ハヤブサ4 コチョウゲンボウ1 トビ1 ミサゴ1
231
09/26
晴れ
05:30-17:00
6
161
14
5
4
6
トビ2 ミサゴ2 ハヤブサ1 コチョウゲンボウ1
196
09/25
晴れ
05:40-16:40
10
260
29
8
1
3
3
ミサゴ1 ハヤブサ2
314
09/24
晴れのち曇りのち晴れ
05:50-16:20
33
198
258
2
5
2
3
ミサゴ1 トビ2 チュウヒ1 ハヤブサ1
501
09/23
曇りのち雨
06:00-10:30
0
09/22
晴れのち曇りのち雨
06:30-12:00
5
28
33
09/21
晴れのち曇り
07:00-16:30
6
81
9
4
1
1
7
トビ5 チュウヒ1 ミサゴ1
109
09/20
晴れ
05:50-16:30
21
99
4
4
7
1
9
ミサゴ2 トビ2 ハヤブサ3 ハイタカsp.2
145
09/19
快晴
05:50-16:00
35
40
4
3
5
1
4
ハヤブサ4
92
09/18
雨のち曇りのち晴れ
09:30-16:40
14
70
34
1
1
3
3
ハヤブサ3
126
09/17
曇り
05:00-15:30
64
483
9
3
5
4
4
ミサゴ3 チュウヒ1
572
09/16
晴れ時々曇り
06:40-16:30
65
12
5
1
1
ハヤブサ1
84
09/15
晴れのち時々雨
06:30-15:20
4
10
7
1
1
チョウゲンボウ1
23
09/14
晴れのち快晴
06:00-16:40
159
69
72
3
3
6
トビ4 ミサゴ1 ハイタカsp.1
312
09/13
曇り一時雨のち晴れ
08:00-16:00
1
1
2
09/12
曇り時々雨
07:30-13:00
0
09/11
快晴のち晴れ
06:30-16:30
234
30
9
1
1
4
ミサゴ2 チョウゲンボウ1 チュウヒ1
279
09/10
晴れ
06:40-15:30
38
59
5
2
1
2
ミサゴ1 ハヤブサ1
107
09/09
雨のち曇のち晴れ一時雨
06:20-16:00
73
29
3
1
2
108
09/08
曇り
06:30-15:30
9
2
11
09/07
晴れ一時曇り
06:20-16:00
9
2
1
ミサゴ1
12
09/06
晴れ時々曇りのち快晴
06:20-16:50
19
9
1
1
チョウゲンボウ1
30
09/05
晴れ
05:50-15:30
5
3
1
2
ミサゴ1 チュウヒ1
11
09/04
晴れ
05:00-15:15
3
1
1
チョウゲンボウ1
5
09/03
快晴
06:00-16:00
10
3
2
トビ1 チョウゲンボウ1
15
09/02
快晴
06:00-16:15
11
0
1
1
チョウゲンボウ1
13
09/01
晴れ
06:30-13:30
1
2
3
08/31
晴れ
06:30-12:30
0
08/30
曇りのち晴れ
06:30-14:30
0
注:ハイタカ(不明含む)については( )内に逆方向個体を記載。計は逆向きも加算。戻り個体は-(マイナス)で記載し、計は減算。
11/09
南東風が20mほど吹き立っているのもしんどい。早々に調査を諦める。明日からも荒天が続くようなので、本日をもって秋の連続調査を終了いたします。長いような短いようなよく分からないですが、いろんな方々からご支援いただいたおかげで、無事に終えることができました。関係者の方々に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。また天気の良い日と休みが合えば、様子を見に来るかもしれません。(原)
11/08
北海道が霞んでしまったせいか、渡るタカが元々少なかったのか、ほとんど渡ってこず。(原)
11/07
西風に当たるとやや寒いが、今日もこの時期としては暖かく過ごしやすい。北海道がやや霞み、雨が降る時間帯もあってタカは少ないが、周辺をうろつくヒヨドリ100羽以上の群れや、岸壁で採食するハギマシコなどを観察して楽しむ。近くを通過したハヤブサのうち、1羽は眉斑がはっきりしたかわいい成鳥。今季は渡りのハヤブサ多いと感じていたが、気づけばシーズントータルで70羽を越えていた。(原、白川、森s、沼田、塚田、木村)
11/06
予報より天気が悪く、津軽海峡には雨雲の帯がある時間帯が長い不安定な空。竜巻が複数できて、海水を巻き上げる。タカはその雲がなくなってから、オオタカを中心にポツポツと通過していった。(原、沼田、森s、木村)
11/05
東風微風。日差しがあるときは11月とは思えない暑さを感じる。タカはやや遠いものが多いがポツポツと退屈しない程度にやってきた。オジロワシ今日はまあまあ近い。成鳥と2年目くらいの若鳥が揃って上空やや東側を通過し、なかなかの見応え。11:30頃、2羽のマナヅルが真上を通過。しばらく羽ばたいて南下したのち、南の山側に出来たタカ柱に合流して一緒に旋回。高度を上げ、さらに南下していった。津軽平野のどこかでひと休みするのだろうか?(原)
11/04
北西の風がやや冷たいが、日差しがあり寒くはない。タカはこの時期らしく多くはないものの主に頭上を飛んだ。オジロワシは東側やや遠くを南下したが、頭まで白っぽい見事な成鳥。ミソサザイ、ヒレンジャク、ハギマシコ、ルリビタキなどシーズン終盤の小鳥か目立つ。オオマシコ初認。(原)
11/03
明け方から雨が降っていたが、次第に弱まる。日中、津軽海峡には雨を降らす濃い雲の帯が停滞するが、そこを通り抜けてきたのか、少ないながらもタカたちがやってきた。その雨雲の帯の手前を通る見事な白鳥の群れも。ハギマシコ45羽ほどの群れが現れ、秋も終わりが近いのを感じる。(原、沼田、塚田、森s)
11/02
明け方から強い雨が降り、雷や突風も。様子を見たのち中止を決めて、残りの調査を乗り切る身支度をしに龍飛を離れるが、思ったより酷い天気ではなかったようで、少し後悔。(原)
11/01
雨は朝まで残るが次第に回復する。今日もヒヨドリ好調。タカは、午前中はたまに目の前をノスリやハイタカが通過するが、なかなか続かない。午後には西の海上をつらつらとやってくる時間もあった。そんな中オジロワシ2羽が一緒に渡っていった。高空を渡る80羽ほどのハクチョウの群れは見事。この時期としては過ごしやすく、のんびり調査。(原)
10/31
あまり風がなく、10月末とは思えない暖かさ。ヒヨドリの渡りが今日も好調で、ハヤブサに捕食されて身体が引きちぎられながら食べられる様子が生々しい。今日はなんと言っても1羽のオオワシ成鳥。松前方向に見えたときはまだ距離はあったが、それでも巨体と白黒の模様がはっきり。そしてぐんぐんこちらに近づいてきて、定点の近くを通過していった。その迫力と美しさに一同大盛りあがり。その後も渡りはなかなか好調で、しばらくオオワシの余韻に浸りながら楽しくカウント。後にこのオオワシが、前日に室蘭を通過した個体と同じ特徴を持つことが分かり、さらに嬉しい。(原、白川、木村、森s、塚田、沼田、本多)
10/30
緩やかな西寄りの風。タカの渡りはまずまずのページで続くが、東側遠いところを通るものが大半。特にオジロワシは見た気にならないような遠いものばかり。セグロカモメの渡りは好調だった。夜の渡りではマミチャジナイもまだまだいるが、ツグミやルリビタキなどが増え、シーズン終盤が迫っている雰囲気。(原、沼田、塚田、森s)
10/29
西風のちほぼ無風。青空に溶け込みながら高いところをポツポツと渡るノスリやハイタカが見つかる苦しい展開に。一人では見逃しも多かっただろう。そんな中、若いオジロワシが北から向かってきて上空で旋回。やや高く感じるが、さすがの巨体なのでスコープで見るとド迫力。ほか、観光客がいなくなった定点がヒヨドリ500羽ほどの群れに包まれたり、300羽ほどのミヤマガラスが何かからの攻撃から逃れるためか、上空から一斉に急降下する場面を見るなど。渡り鳥の数は減ってくる季節になったが、まだまだ楽しい時期は続きそうだ。(原)
10/28
時々ざーっと雨が降り、西風が17mも吹く中、ハイタカとノスリが1羽ずつ真上を通過した。頭を西へ向けつつも飛翔方向は南で、まるで強風の中に浮かぶカモメのようだった。夜はマミチャジナイを中心に、雨にも負けじとたくさんの個体が頑張って渡っているのを見て、鳥って大変だなと思った。(原)
10/27
西風が吹くがそれほど冷たくはなく、寒さはほとんど感じない。タカは朝のうちをメインに多くは真上付近を通過し、オジロワシもまあまあ近く、期待してたより楽しい時間が続く。お昼が近づくとタカの動きは落ち着くが、付近にはヒヨドリの群れや、群れからはぐれてしまった様子のミヤマガラス1羽が滞在していて、なかなかに賑やかだった。(原)
10/26
曇りがちで緩やかな東風、海は灰色でとろーんとしている。午前中はハイタカが近く、目の前に湧き上がる個体の雌雄成幼を見比べながら観察。午後は東西遠めがメインとなったが数が増え、ノスリより目立つ時間帯も。海をバックに次々とやってくるため、なかなかの忙しさ。そんな中、オジロワシやケアシノスリの姿も。できればもう少し近いところを通過してほしかったが、2種とも出足好調(?)なようで、次に期待したい。ヒヨドリも2000羽ほどカウントでき、今日も鳥をいっぱい見たなぁと、満足の一日。(原、塚田)
10/25
気温が高く、風もほとんど感じない暖かさのせいか、定点には不快な羽アリやカメムシなどの虫たちが多い。タカたちの渡りは終始順調で、頭上にはノスリをメインにハイタカ属が複数混ざる見事なタカ柱が何度か出来て、今シーズン最後かもしれない光景を堪能する。そして、今年最初のオジロワシが西の海上を南下。やや距離はあるもののスコープで見るとかなり大きく見え、ハイタカと並んだ時にはその巨大さを実感。1羽だけとはいえかなりの存在感だ。ベニヒワ初認。(原、塚田、木村)
10/24
西風が13m/s前後吹くが、気温が高く日差しもあってあまり寒さは感じない。小鳥は次々と色々な種が現れ賑やかな時間もあったが、タカはあまり渡ってこなかった。(原、白川、森s、塚田、沼田)
10/23
早朝は強めの雨が降るが次第にやむ。小鳥の渡りは今日も賑やかで、アトリが増加。タカの渡りは低調なものの、セグロカモメがたくさん渡ってきて、全部で500羽近くを数えた。夜間はマミチャジナイをメインに、久しぶりにたくさんの鳥が遅い時間まで渡っていた。コミミズク、ヒレンジャク初認。(原、森s)
10/22
雨は朝まで少し残る。西風が冷たいが、まだ日差しの暖かさもある。タカは主に真上を通過するものの数は多くなく、やや下火感がある。9時台には雨が降ったが、それまで高くを飛んでいた小鳥たちの多くが付近の林に降りるようになり、なかなかの賑やかさ。今日もマグロが跳ねるのを何度か目撃。(原)
10/21
昨日に引き続き悪天候のため、2日連続の中止。
10/20
中止するほどの天気ではないが、渡りの動きがなさそうなので体力の温存と、冬装備の準備のため調査は中止。
10/19
日が射すと暑いが、陰って少しでも風が吹くと寒く、服装の調節が難しい。朝のうちはヒヨドリが多く、2000羽以上は通過。タカは大きな集団は見られないものの断続的に渡ってくる。高いものが多く、その群れを双眼鏡で見ているとツミが目に入る。ケアシノスリは14:00ちょっとすぎに、幼鳥らしし1羽が西の海上を南下。久しぶりの確認だが、果たして今年は今後続くのか?当たり年を期待!(原)
10/18
晴れて西風は前日より弱まるが、風が冷たく手袋が必要なほど。渡りの動きは少なく、タカも高く遠いのが多い。ミヤマガラスは500羽弱カウント。鳥が少なくて、ついついうたた寝してしまった。(原)
10/17
前日夜から風がどんどん強まり、日中は風速20m/sの強風が吹き付ける。調査は中止。(原、塚田、沼田)
10/16
曇り空でなかなかの冷えのみの朝。渡る小鳥の姿が多く、カワラヒワ、マヒワ、カシラダカなど、渡り期後半に見られる鳥が目立ってきた。ハクチョウ類やカモ類の渡りも好調。今日のMVPはミヤマガラスたち。珍しく全体的に近くを通過する群れが多く、100ほどの群れが海の方から向かってきて、ここに到着して群れ包まれるような場面も。全部で1800羽ほどカウントし、少数の黒いコクマルガラスもいた。タカの高度は低くなったり高くなったり様々。午後に雨が降っても渡りは続くが、翼を濡らして飛びにくかったのか、1羽のノスリ幼鳥がすぐそばの林に止まって休む場面も。元々はイマイチな天気予報だったが、調査時間中の大半は視界のどこかに渡り鳥がいるような、なかなかに満足度の高い一日となった。(原、塚田、森s、白川、木村)
10/15
朝まで雨は降り続き、西風がビュービュー吹く。渡りの気配は少なく、わずかばかりのタカを数えて終了。(原)
10/14
連日連夜の疲れに負けじとそれなりに早起きしたら、空も海も青く、一段と綺麗な景色。さっそくハクチョウの通過が始まり、主に午前中でコハクチョウ多めの570ほどカウント。ヒヨドリも1000羽規模の群れを含む4500羽以上が通過し、当たり前のようにそれを捕えるここのハヤブサ夫婦などを観察。タカは序盤のうちは定点の東西を低く通過し、崖の下方向に真上から見下ろすことも。まだ上昇気流がほとんどないのだろうか。昼前からはタカ柱にもなるようになり、どんどん数が増えていく。やや高度が上がるものの、頭上を川のようにたくさん流れたり、タカ柱になったり、あたりはタカでいっぱい!ふと南を振り返って見ると、見事なタカ柱がいくつもできていた。ノスリの柱の中にハイタカ属3種、ハヤブサといった色んな種が混ざってしまうなどしてカウント精度的には苦しいが、それなりのデータは得られたはず。とにかく今日も素晴らしい渡りを堪能できて良かった。タカはまだまだ来そう。(原)
10/13
東風が強く、そこそこの白波が立つ。ガンの渡りが秋の龍飛史上一番良かったのではと思えるほど好調。全部で950羽ほどカウントし、声がはっきり聞こえるくらい近いところを海をバックに低く飛んでくる群れも多かった。タカは少ないものの風がやや弱まった夕方近くに渡ってきた。渡りのハヤブサは全部そのうが大きく膨らんでおり、対岸で強風により渡れなかったヒヨドリたちをいっぱい食べてきたのだと勝手に想像する。(原、沼田)
10/12
天気は回復し風はあまりなく、北海道はよく見え青空で過ごしやすい陽気。午前中を中心に渡り鳥の動きが活発で、ヒヨドリやミヤマガラス、ヒバリ、ガン、ハクチョウなども多くカウント。タカは近いものが多く、特に定点のすぐそばを通るハイタカやオオタカが今日は目立った。かえるちゃんはついに現れず。寂しくなるけど残りの旅を無事に終えて、飼い主のところへへ帰っていることを願うばかり。(原)
10/11
悪天候のため、日中の調査は今シーズン初めての中止。
10/10
どんよりした曇り空で、風はあまりなく気温も高めで暑さを感じる陽気。比較的近いところでマグロが何匹も跳ねて楽しい。タカの渡りは昨日までの盛り上がりはさすがになかったが、パラパラとやってくる。お昼すぎには急に南西の風が強まり動きがなくなったので、早めの調査終了。早朝、かえるちゃんが昨日新たに現れたあまり綺麗じゃないレース鳩と2羽で灯台の周りを飛び回り、そのまま海の方向へ。すぐに死角になってその後の様子は追えなかったが、この日はそれ以降姿を現さず、どこかへ旅立ってしまった可能性が高そう。だいぶ仲良くなれたつもりだったのでとても寂しい。僕も鳩飼いたいな。(原、沼田、白川、森s、木村)
10/09
気持ちの良い青空で、日差しがあり風もなく、この時期としては暑く感じる。小鳥の渡りは風が無い分、青空に散らかってしまうが今日も順調。ヒヨドリ100羽単位の群れは今季初。タカは今日もたくさんで、頭上低いところにも立派なタカ柱が何度もでき、言葉には表せない素敵な時間を、これを期待していたたくさんのウォッチャーたちとと過ごす。8:45ごろ、ソーラーパネルを背負ったノスリ成鳥通過。かえるちゃんは今日も上空のタカを次々と見つけてくれる。そこへ、ふと別のレース鳩が出現してお互いに気にしているような様子。すると一緒に飛び立って、いつものねぐらがありそうな方向へ飛んでいった。今後の展開は気になるけど、彼氏でもできて、一緒に飛び立ってしまったら寂しいな。(原、塚田、森s、小暮、木村、かえる)
10/08
雨は朝にはあがり、どんより曇り空。小鳥は今日も多く、近くの薮にはノゴマやコヨシキリが複数潜む。タカは、朝のうちはノスリを中心に頭上で何度も柱を形成する。その後メインの流れは東側海上となってしまうが、渡る数はどんどん増加。海上で50~80羽ほどの密度の高い柱も何度か現れて見事な光景。ハイタカ属3種は真上を飛ぶものが多く、今日もかえるちゃん大活躍。全体には遠いものが多かったものの、楽しい一日。(原、かえる)
10/07
かえるちゃんは今日も定点に現れるも、昨日の件により居心地が良くないのか用事が済むとどこかへ行ってしまう。それでもやってきてくれることにちょっと安心。曇り空の中、ヒバリやメジロ、アトリ、マヒワ(初認)など小鳥の渡りが続き、空も付近の林も賑やかな朝。タカはなかなか来ないもののマガンを475羽カウント。半分近くは声が聞こえるくらい近くを通過し、真上に来たいくつかの群れが見事なV字編隊を形成。タカは10時過ぎから続々と飛来し、近いものも多く適度な忙しさを楽しむ。お昼過ぎはやや落ち着き、遠いものも増えてしまったが、暗い雲がかかり始めた14時前から事態は急変。次々と定点の側近を通る個体が増え、あたりはノスリいっぱい。一時、頭上付近に20羽ほどが川のように並んでプカプカする場面も。下から湧くもの、頭上低くを通過するものなどたくさんのノスリに囲まれ、ちょっと群れの中に入り込めた気分になる。そんな中、しれっとハイイロチュウヒも灯台のすぐそばを通過した。しばらくこの状態が続き、雨が降り出しても途切れない。いつもなら屋根のあるところに避難するが、楽しいのでそのまま続行して色々濡らしてしまう。集計数は不思議なほど少ないが、タカに限らず秋の龍飛らしい見事な渡りを堪能できて、連続調査決行して良かったと思える日となった。(原、本多、かえる)
10/06
雨は夜中にやんだ様子で、朝はほぼ無風の曇り空。小鳥の渡りが順調で、アオジ、カシラダカを初認。タカは午前中を中心にコンスタントに飛んできたが、遠く高く散らばってしまうことが多く、何かを数えると別の何かのカウントがほぼできないような、精度の低さにがっかり。午後は快晴で西風が強く、タカの見つからない時間が長い。油断して目を放したスキに、中年男性の観光客にかえるちゃんがイジメられて飛び立ってしまった。以降姿を見せず、明日以降が心配…(原、かえる)
10/05
朝から小雨が降っている。ほぼ無風の中、僅かながらのタカたちが定点付近を通過。雨が降りがちな天気ではあるが、10時前に60羽ほどのガンの群れも定点の真上を南西へ渡る。お昼頃からは本格的な雨となり調査は諦め内業を進める。今朝からクレーン車が行き来するようになり、明日以降の調査がどうなるのかちょっと心配。(原、かえる)
10/04
朝から西風暴風なうえ、北海道は見えず実質中止レベルの悪天候。渡り鳥の動きはなし。前日夜にはそこそこの鳥が動いたようで、ヤマシギ、クイナを初認、アオバト、ノゴマなども増えてきた。(原)
10/03
青空だが昨日に引き続き西風が強い。タカの多くは東側の海上を通過。そんな中、今日もハヤブサは真上近くを時々平然と通過する。8:30ごろ、群れからはぐれてしまったのか、マガンの幼鳥1羽が灯台の付近を横切った。夕方近くにいくらか近くを渡るタカが現れるも、全体的に鳥が少ない一日。地元の学生たちに混ざって昆虫や遠くの景色を見てのんびり過ごすなどした。(原、森s、白川、小暮s、かえる)
10/02
朝は無風で海はほぼベタ凪でとろーんとしている。ツグミやアトリ、ヒガラなどの渡りで空はまずまずの賑やかさ。タカは無風のうえ上昇気流もない様子で、自力で羽ばたき海をバックに低く飛来。空気が温められ上昇気流が出始めると、定点の北や東の海上に20~30羽ほどのノスリ柱が次々と出現して慌ただしくなる。種数も今季最多で盛り上がるが、西風が強まるとタカは東側遠くなり、勢いも落ち着いてしまう。風速約16mの西風となり灯台の陰へ避難したのち、ハヤブサ2羽だけは定点の真上を平気で通過。まさに風に乗って渡ってきたという感じだ。ガン類も少し通過し、楽しい一日。(原、白川、森s、かえる)
10/01
曇りがちな天気。早朝はカラ類などの渡りが好調で最大100羽ほどのシジュウカラの団体も到着。草地にはノビタキやノゴマなどの夏鳥が、空にはアトリやツグミ(初認)などの冬の鳥が飛び回る。タカはポツポツではあるものの、今日も近いものが多く、見た感はとてもある。きれいなチュウヒの雄も真上低めを通過してくれた。(原、かえる)
09/30
休めると思ったら、予報に反して全然雨降ってない。しかし北海道は既に濃い雨雲がかかっていて、渡りの気配なし。こちらも徐々に天気は下り坂で、早めの調査終了。(原、かえる)
09/29
朝定点に登ったら、既にかえるくんが待機していた。タカは北海道の霞がとれてきた9時台から飛来し、数は多くはないものの大半のタカがすぐ近くを飛び、コチョウゲンボウも目の前から上がってきた。種類が多いのも嬉しい。ツミ成鳥も何羽か低く飛来した。今季は例年より低くを飛ぶツミ成鳥をよく見かける。かえるくんも上空を飛ぶタカを真っ先に見つけてくれ、頭を傾け目線で知らせてくれる。どうも能代を出発して函館に帰る途中らしい。とても優秀な調査員なので、もう少し手を借りたいところ。(原、かえる)
09/28
晴れるが北海道が霞がかってよく見えない一日。それが良くないのかタカの渡りは低調。しかし、それでもハヤブサの仲間はふつうに渡ってきた。マガンは2群れ109羽が西の海上を南下。昨日の白いレース鳩が再び現れて、膝元でうとうとしたり、ハヤブサに怯えてキョロキョロしたりと今日も楽しい。配色がハクガンに似ているので、ハクガンの種小名caerulescensからとって「かえる」くんと命名。もうちょっといてほしい気持ちもあるが、早く無事に飼い主さんのところに「帰る」ことを願うばかり。(原)
09/27
朝から快晴の青空。ノスリの渡りは昨日の夕方の続きかのように、7時を過ぎた頃から定点のすぐ近くと、西側海上をメインを渡り始め、お昼過ぎまで続く。今日はタカ以上にガンの渡りが楽しく、午前中に主に西側の海上を南下。声で気づくほどの近いものもあり、マガンを860羽カウント。9月としては多いほうだろう。午後は全体に渡りは低調だが、1羽の白いレース鳩が疲れた様子で足元付近に居座るイベント発生。しばらく休むと元気になって周囲を飛び回り、ホテルに止まったり下の漁港まで行って海際に降りてみたり。ハヤブサが恐いし、すぐにどこかへ旅立つのだろうけど、もう少し滞在してくれないかな。(原)
09/26
昨日よりやや強めの東風。タカは7時台から飛来し始め、帯島との間から湧き出るものも。初認のコチョウゲンボウは灯台のすぐ近くを低く通過。付近をうろつくツミの幼鳥たちや、ハトを狙うハヤブサ夫婦が今日は特に活発。鳥の動きはお昼くらいにいったん落ち着くものの、午後の部が始まるとノスリが1羽また1羽と目の前から湧き上がってくる楽しいパターン。残り少ないであろうハチクマもそれに混じって間近に観察。上空やや低めの見やすいところを渡るツミには、珍しく成鳥もいくつか。そんな楽しい状態が今日もまた夕方まで続いた。マガン(2群れ、18羽)、アトリ、オオジュリンを初認。集計数は平凡だが全体に鳥を見れている時間が長く、近くを通過する鳥が多かったためか、一日を通してかなり充実していた。(原、沼田、森s、白川)
09/25
青空が広がるが東風が肌寒い。日が出ると気温は上がり過ごしやすい陽気。朝のうちはカモ類3群れが南西方向へ。ヒドリガモをメインに、ハシビロガモ、オナガガモなども混ざる。タカは午前中からコンスタントに渡ってくるが、特に面白くなってきたのは夕方近くから。ノスリをメインに真上を通過するものが増え、西日に照らされオレンジ色にキラキラ光り、夕方まで頑張らないと見れない光景が何度も見られる。渡りは16:30頃まで続いた。12:30頃、オオヒシクイ14羽を初認し、群れは南西方向へ。(原、森s、白川、小暮)
09/24
夜中は雨の時間帯もあったが、起床たら青空が広がる。しかしすぐに雲に覆われ始め、小雨もぱらつく。北北西からタカにとっての追い風が適度に吹き、ノスリを中心に7時台から続々と頭上に登場。頭上で7羽前後のタカ柱が何度かできるが、旋回しながらも風下である南へ流されるので、楽々渡れている様子。風向きが東に変わるといったん落ち着くが、9時台には西の海上をツミたちの群れが。最大50羽ほどの集団も。その後は再び晴れてきて、ノスリなど他のタカたちは大きな集団こそないが、種類も多く、夕方近くまで何かしらのタカが視界にいる状態が続く。13:30頃、両脚をだら〜んとぶら下げたノスリ成鳥が通過。どうもしまう事ができないらしく、写真も撮れたので今後どこかで見つかると嬉しい。(原)
09/23
朝から雲が広がるが寒さは感じず生ぬるい空気。渡りの気配は少ないが、ここのハヤブサのハンティングや、昨日から居着いているベニマシコなどを観察。9時頃には本降りの雨となり、東屋のある場所へ避難。海上に落ちる稲妻が何度となく見え、雷鑑賞会と化す。(原、沼田、森s)
09/22
ほぼ風がなく、蒸し暑い。天気が良いのは朝のうちだけで、黒い雲が西から攻めてくる。小鳥の渡りかここ数日賑やかで、今日もカラ類やメジロ、ヒバリなどが次々とやってくる。タカは最初の一団が8:30ごろに西の海上をつらつらと南下。その後はいったん落ち着くが、海上に雨が降り出した9時台からは陸地へ避難してくるかのように、こちらの近くを小集団が何度か間近を通過。アマツバメなどもたくさん飛来し、何故か岬はアカトンボ類もいっぱい。その後は完全に雨となってしまったため、一時ではあったが生き物が周囲に溢れる良き時間を過ごした。(原)
09/21
青空が広がり緩やかな東寄りの風。カラ類やメジロなど、小鳥の気配がここ数日増えてきた。タカは午前中を中心に主に西の海上を渡り、時々目の前から湧き上がる個体もいてますまずの楽しさ。しかし午後は曇りがちでほとんどタカが見つからない。雨雲レーダーを見ると、北海道南部にはパラパラと雨雲がかかっていたので、それで止まってしまったのだろうか?ハチクマは数も少なく、ここのところ幼鳥が増えてきた。数的にはちょっと物足りないが、そろそろ終盤かもしれない。(原)
09/20
西寄りの風。日差しがあり、風が弱まるとジリジリと暑い。渡るタカの高度は高くないが、東側の遠いところを通るものが大半で、スコープを覗く時間が長い。もう少し近くで見たいと念を送ると、2年目と思われるオオタカ2羽や、換羽を止めて渡っているであろうハヤブサがすぐ近くを通過した。夕方近くに空気が澄んでいたので高野崎を見ると、その先端に釣り人が見える。そのさらに奥側にあるカモメ類の鳥山がそれなりにはっきり見え、地図を使って距離を測ると17km以上ありそう。スコープで遠くの海上を渡るツブツブにしか見えないタカは、いったい何kmくらい先なんだろうか?(原、沼田、白川、塚田)
09/19
快晴で西寄りの風。朝のうちはカラ類、セキレイ類、イカル、サンショウクイなどの小鳥の渡りが好調。タカは序盤は東側遠くを飛んでしまうが、一時期定点の上空を行く小集団もありまずまずの見応え。お昼前になると西風が強まり、どうやって高度を上げたか分からないが、真上に近い角度ですら肉眼で見えず、双眼鏡で見てもハチクマかノスリかちょっと迷うほどの高空を渡るタカがいくつか見つかる。カウント屋としては厄介な展開ではあるが、これはこれで渡りって感じがして好きな光景のひとつ。(原、沼田、塚田、森、白川)
09/18
夜遅くからの雨は10時頃にはあがり、徐々に晴れてくる。北海道方向の空気がきれいで、大島までくっきり。空が明るくなるとタカたちが見つかるようになり、スコープがないと楽しめない距離のものが多いものの、種類も多めでコンスタントに夕方まで渡ってきた。ツミはスコープで斜め上を除くと、つらつらと渡っていくものが見つかる。見逃しも少なからずあっただろう。(原、森)
09/17
曇り空で薄暗く感じる朝。タカの通過は9時頃から本格化するが、ハチクマではなくノスリが主体。数十羽の団体が群れるなかなかの光景もあり、まだ9月中旬であることを忘れてしまう。ハチクマの集団もやってきたと思ったら先頭の方だけで、後ろにはノスリが続く。ノスリのカウント数は9月中旬までなら最多となりそう。この先どうなる?チゴハヤブサ3羽が近くを通ったのはちょっとラッキー。(原)
09/16
北東の風がやや強まり、ところどころに白波が現れる。ハチクマたちは西側海上を渡ってしまうものが多いが、時折定点の近くを海を背景に見下ろす場面も。ツミの成鳥雄雌1羽ずつがすぐ近くを通って、雄は羽音が聞こえるほど間近に現れびっくりした。ハチクマは幼鳥の比率が上がってきた様子だが、まだたくさんやってくるのだろうか?(原)
09/15
青空が広がり北東の風がやや強まる。期待とは裏腹に渡るタカは少なく、見つかっても西の海上遥か遠くを渡るような、この時期としてはちょっと物足りない一日。北海道には雨雲がパラパラかかっていたので仕方ないか。もしくは午後からは津軽海峡上に黒い雨雲が広がり、そこから竜巻のような雲ができかけるなど荒れ模様になったが、こうなることを分かっていたのだろうか?ベニマシコ、タヒバリ、ヒバリ初認はとても早い記録。(原)
09/14
緩やかな北東の風。セキレイの渡りが好調で、イスカを初認。青空が広がり、タカたちは西も東も上も飛び、高いものが多く見つけるのに苦労する。この高さ、見つけにくさのカウントは今シーズン初めて。ツミも急増したが、相変わらず肉眼ではほとんど見つけられず、双眼鏡やスコープで探す時間が長くなり疲労がたまる。見逃しも多かったとは思うが、集計数を見るとなかなか充実した数字が並んだ。(原、白川)
09/13
早朝は西風22mの爆風のため定点から離れて待機。やや弱まったものの調査時間中は15mほどとなお西風が強く、渡り鳥の気配は少ない。それでもハチクマとハイタカが1羽ずつ定点の近くに飛来した。アサギマダラもこの強風の中飛んできて、よく渡って来れるなぁと感動する。サメビタキを確認。(原)
09/12
南西の風が強く吹き付け、時々ザーっと降る雨を避けながらの観察。時々雷も。渡りの気配はほとんどなく、ここのハヤブサたちの諸々の行動を見ながら過ごすなど。昼過ぎに風速は20mに達し、調査は諦める。(原、沼田、塚田、森、白川)
09/11
朝は快晴の青空。風は感じる時間があまりなく海も凪いでおり、マグロが全身見えてイルカと見間違えそうになるほど高く跳ねる場面も。日差しがきつく汗ばむ陽気。ハチクマの渡りに期待をして集まった観察者たちが、時折現れるアマツバメ数十羽の群れに囲まれつつ、あちこちに視線を張り巡らすもなかなか見つけられない。と思ったら、南側の山方面に見逃したと思われるハチクマたちが群れているなど、流れを掴むのに苦戦する。11時頃からは次第に定点付近を通過する個体がメインとなり、高度も低く、我々の方に続々向かって来る楽しい展開に盛り上がる。1羽ずつ、色んな模様をもつハチクマたちを見比べられる良いペースがしばらく続く。後半はペースが落ち、東側遠くを行ってしまう個体もいるが、調査終了前までコンスタントにやってくる。週末ということでたくさんの目があり、ハチクマ以外の他のタカ類の渡りも多くみられ助けられた。(原、塚田、沼田、森、白川)
09/10
朝から気持の良い青空で弱い西風。9時過ぎくらいから飛び始めるが、今日の主役はハチクマではなくノスリたち。東側遠いものもあるが、松前方向からこちらに向かって濃い青空をバックに低く飛来する群れもあり、9月上旬にまだ暑さを感じながらこんな光景を見るとは思わなかった。オオタカ成鳥の渡りも、記憶にある限りかなり早い記録。既にハイタカも時々来る。今年は、今後一味違いそうな渡りとなるのだろうか?午後からは西風が強まり、渡るタカは少なくなる。(原)
09/09
霧雨の朝で、いきなりアマツバメの群れに包まれる。草地の上などを低く飛び、羽音までよく聞こえる。雨があがり晴れ模様になると、しばらくして10時半頃からタカたちが次々に飛来。ハチクマは頭上からやや西側を、ノスリは西の海上をメインにお昼過ぎくらいまでどこを見てもタカが見つかるような程よい忙しさ。その後はやや曇のちがちで、南側の山地にまで濃い雨雲がかかったせいか動きは落ち着いてしまう。今季初めてまとまった数の渡りが見られ満足の一日。(原)
09/08
どんよりした曇り空で東よりの風。フリースを来ても風が冷たく、この時期としてはかなり寒い。予報に反して雨は降らず、今日も僅かながらのタカたちが低空を渡る。お昼を過ぎた頃から風が弱まり始め、やがてほぼ凪の状態に。すると、大きなナブラが時々出現するようになる。15時過ぎ、何かしらのクジラ類が高々と潮を吹いた。それっきり姿を現さなかったが、誰だったのだろうか?(原、沼田)
09/07
またまた東寄りの風で、午後はやや強まる。ハチクマはまだ1羽で渡ってくるものばかり。今日も高く上がれないのか、西側の海面バックか、目の前から突然上がってくるかという感じで高度は低い。近くで見られるのは嬉しいが、そろそろまとまった数の渡りに期待したい。空から1羽の見慣れない感じの鳥が降ってきて木に止まったと思って確認したらオオアカゲラの雄だった。ここで見ることは稀(個人的には初めての記憶)だけど、もしかして海峡を越えてきたのかな。ノビタキ初認。(原)
09/06
東風はだいぶ緩やかなになる。タカたちは近いところから西側の海上やや遠いところまでの広範囲をぽつりぽつりと渡っていき、大きな動きは感じられない。このペースだと早く終われるかと思ったが、何となく夕方来る予感がしたのでいつもより粘ってみると、16:30頃ハチクマたちが定点のやや西側近めを6羽が一気に南下。油断しないで良かった。今日はレース鳩がたくさん飛んでいたのでハヤブサ夫婦が何度もハンティングを試みるが、いつものようにいかずかなり苦戦。そのイライラをぶつけるかのように、ハシブトガラスに急降下して蹴りをいれ、大きな音が鳴った。とばっちりを受けたブトがかわいそう。(原)
09/05
東寄りの風だが昨日より弱く12メートル前後。今日の1羽目はチュウヒの成鳥。定点から見下ろした崖の下の磯をバックに海面近くから現れ、やがて旋回して湧き上がる。このようにチュウヒを高いところから見下ろす経験はなかなか出来ないかもしれない。今日は昼頃から北海道が霞んでしまったせいか、期待のハチクマは数が伸びずやや遠い。ノスリは成鳥1羽と幼鳥2羽が確実に渡ってきた。この早い時期から様々なタカが渡っているのは昨年にはなかった現象だ。(原、沼田、塚田、森、白川)
09/04
東南東の風が14メートルほどと強く、白波が目立つ。午前中は時々現れる渡ってきたのか判断の難しいツミ幼鳥のうろうろを見て楽しむ。ハチクマは昼過ぎに北東側遠方の海面バックの低いところに現れ、一生懸命羽ばたきながら南下するも、東風の影響で徐々に西に流される。しかし、その流された先は津軽半島の北端にあるこの定点で、我々のすぐ近くを通過。東風に流されながら南下した先にちゃんと陸地があるように計算し、北海道白神岬よりもずっと東から出発してきたように見える。さすがに疲れるのか、3羽中2羽の口がぽっかり空いていて苦しそう。今日は数でいえばいわゆるハズレ日かもしれないが、この強風という悪条件と思える中で、彼らがどう工夫して渡ってくるのかを観察するのも、こういう日の楽しみ方のひとつだろう。ほか、何故か北上するハリオアマツバメの群れなどを観察。(原、森)
09/03
昨日と同じく気持ちの良い快晴で、東風がやや強まり、白波が見えるところも。付近にはコサメビタキやエゾムシクイなどが目につく。この風のおかげか、まだ少ないながらもタカが近く、定点の目の前から突然湧き上がる場面も。ノスリは3羽とも幼鳥。時期的には早く、周辺で見かける滞在個体と渡り個体の判別が難しいが、ハチクマと同じく今日のこの天候条件で見られる渡りの飛び方をしていたこと、付近にとどまらずさっさと南下したことから、とりあえず渡ったことにした。今後の動向も気になるところ。ハリオアマツバメ、アサギマダラを今季初確認。(原)
09/02
緩やかな東風に変わり気持ちの良い青空。気温は高くないが日差しが暑い。ハチクマはぽつりぽつりとだが主に真上200メートルくらいの高さを通過。まだ少ないが、始まったか!という気分。16:00ごろ、調査を切り上げようとしたらチョウゲンボウの幼鳥が飛来したので少し延長したら、1羽のハチクマ雄が真上低めに現れ西日に照らされきれいだった。明日以降も期待。海上近いところに何度も規模の大きいナブラができるが、何の魚かは分からなかった。ここのハヤブサや付近に滞在中のノスリの子供たちが何度となく頭上に現れ、この時期としては視界に鳥のいる時間が長い。(原、沼田)
09/01
前日夜はアカエリヒレアシシギの渡りが素晴らしく、カウント出来たものだけで334羽。今日も西寄りの風だが強くはなく、白波は立っていない。今シーズン最初のハチクマは10:30ごろ、黒っぽい♀が東の海上を単独で渡っていった。毎年最初の1羽目を確認すると胸が高鳴るが、その後はツミが2羽でやってきた以外はさすがに盛り上がらず。東風に変わる明日以降に期待。トビ60羽ほどが頭上に浮かんだのはこの時期らしく?なかなかの見応え(原)
08/31
昨夜も夜の渡り好調。カワセミ、エゾセンニュウ、マミジロ、アカエリヒレアシシギなど種類も多い。しかし日中は西風が今日も強く、白波は前日よりはっきり目立ち、いつもの定点は風が強すぎて使えない。渡りの気配はほぼ無いが、風が弱まれば動きがあるだろうか?はやくハチクマの渡りが見たい!(原)
08/30
前日夜の渡りから調査開始で早速好調。ムシクイやコルリ、トケン類など渡りを堪能し、イソヒヨドリの渡りを初記録。朝になっても強めの南西風は続き、日が射すと少し暑い。お昼頃には風速15mほどで白波も立つ。タカも含め渡りの気配はまだ少ないが、風に翻弄られながら海上を渡るシラサギ類や、コシアカツバメやニュウナイスズメなどの渡り、沖にいるオオミズナギドリなどを見てのんびりと過ごす。観光客はさすがに少なく、会釈程度でほぼ声をかけられなかった。(原)