2013年春期タカの渡り速報
2 青森 龍飛崎  定点調査地
(Cape TAPPI, Aomori)
更新:2013/05/25

 ( 2013/03/16 - 2013/05/25 ) 調査終了

場所: 青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜
Cape TAPPI, Higashitsugaru District, Aomori, Japan
( 41°15′30″N    140°20′33″E    EL:115m) map_mark
調査: 久野公啓・佐伯元子・吉岡俊朗

注:記載数値は速報値であり、最終記録は報告書による
内容の転記はご遠慮ください
numerical data in this table are short report.
so, please refrain using this data
without permission of the observer.
月/日
Month/Day
天気
Weather
時 間
Investigation Time
ハチクマ
Pernis
ptilorhynchus
トビ
Milvus
migrans
オジロワシ
Haliaeetus
albicilla
ツミ
Accipiter
gularis
ハイタカ
Accipiter
nisus
オオタカ
Accipiter
gentilis
ノスリ
Buteo
buteo
その他タカ others タカ類計
A total of Raptors
羽数 種毎の羽数
合計
season total
80 144 45 55 642 144 5112 94 6316
05/25 07:00-14:30 55

3


1 チゴハヤブサ1 59
05/19 04:30-14:50 9

18 1 2 7 3 サシバ1、アカハラダカ1、チュウヒ1、コチョウゲンボウ0 40
05/18 04:20-15:30 2

2 0
10 0 オオワシ0、チュウヒ0 14
05/12 曇時々晴 04:20-14:30 12 9
3 10 1 37 1 ハヤブサ1 73
05/11 曇後雨 04:40-09:40 2







2
05/08 晴れときどき曇り 04:30-14:00
3
3 1
9 1 ハヤブサ1 17
05/07 晴れのち曇り 04:20-15:00
11
13 168 10 774 1 チュウヒ1 977
05/06 曇りのち雨 04:40-12:20


0 0 0 0 1 チュウヒ1 1
05/05 曇り 04:30-15:00
0
3 26 3 49 1 チュウヒ0、チゴハヤブサ1 82
05/04 雨のち曇り 08:00-14:00



0



0
05/03 雨のち曇り 00:00-00:00








0
05/02 曇り 05:10-12:00



2
1

3
05/01 曇り 04:30-11:00


1 2 0 1

4
04/30 曇り時々雨 05:10-15:00



2 0 1 1 コチョウゲンボウ1 4
04/29 晴れときどき曇り 04:30-15:20
4
7 37 4 50 2 ミサゴ1、チゴハヤブサ1 104
04/28 曇りのち晴れ 04:40-15:00
4

42 12 50 9 ミサゴ3、チゴハヤブサ5、コチョウゲンボウ1 117
04/27 曇り 05:40-14:00
0

4
3

7
04/26 曇りのち雨 04:40-12:20
1
1 25 3 16

46
04/25 曇りのち晴れ 06:30-16:00
0

0 0 0 1 ミサゴ0、チョウゲンボウ1 1
04/24 曇りのち雨 04:40-09:10



13 1 1

15
04/23 曇りのち晴れ 04:50-16:00



4 0
3 ミサゴ1、コチョウゲンボウ0、チョウゲンボウ2 7
04/22 晴れ 04:40-15:00
1
1 11 0 9 1 コチョウゲンボウ1 23
04/21 曇り 04:40-12:20
3

14 1 9

27
04/20 晴れ 04:50-15:00
1

13 1 39 5 ミサゴ4、ハヤブサ1 59
04/19 曇りときどき雪または雨、一時晴れ 04:50-14:30



3
2

5
04/18 曇りのち雨 04:50-14:20
8

2
5 2 ミサゴ1、ハヤブサ1 17
04/17 曇りのち晴れ一時霧 05:40-15:00
0

0
0

0
04/16 晴れのち曇り 04:50-15:00
8

21 3 46 2 ミサゴ1、チョウゲンボウ1 80
04/15 晴れときどき曇り 05:00-15:00



7
46 3 ハイイロチュウヒ2、チョウゲンボウ1 56
04/14 晴れのち雨 05:00-10:00



6 1 14

21
04/13 晴れのち快晴 05:00-15:30
0 0
16 2 135 2 ミサゴ1、チュウヒ1 155
04/12 晴れ一時雪 05:00-15:00
0

7 1 35 2 ミサゴ1、チョウゲンボウ1 45
04/11 晴れ 05:00-15:00



7 1 64

72
04/10 曇りのち晴れ一時雨 05:20-14:00
1

22 5 493 2 ミサゴ1、ハイタカsp.1 523
04/09 晴れのち曇り 05:15-15:00
1 1
23 4 201

230
04/08 雨のち曇り 09:30-14:00




0


0
04/07 曇り一時雨のち霧 08:45-13:00



3 0 1 1 ハイイロチュウヒ1 5
04/06 晴れのち曇り 05:10-15:30
2

33 8 503 1 チュウヒ1 547
04/05 晴れ 05:20-16:00
3 2
9
146 1 ミサゴ1 161
04/04 曇りのち晴れ 05:10-16:15
9 3
45 16 659 6 ミサゴ6 738
04/03 霧一時曇り 05:30-15:00



0
0

0
04/02 曇りのち晴れ 05:20-16:30
14 4
9 14 442 4 ミサゴ2、チュウヒ1、ハイタカsp.1 487
04/01 晴れ 05:30-16:00
7 4
6 4 187 1 ミサゴ1 209
03/31 曇りのち晴れ 05:25-17:00
1 5
11 2 194 9 ミサゴ3、チュウヒ1、ハヤブサ3、チョウゲンボウ1、海ワシsp.1 222
03/30 晴れ時々雪 05:35-16:00
2 5
0 6 97 3 ミサゴ2、オオワシ1 113
03/29 曇りのち晴れ 05:40-15:00
1 1
2 1 54 1 ミサゴ1、チュウヒ0 60
03/28 曇り一時雨 05:30-14:30
3 1
5 2 25 1 ケアシノスリ1 37
03/27 晴れのち快晴 05:30-16:00
4 1
2 2 64

73
03/26 曇り時々雪一時晴れ 06:00-14:00
0 1
3 4 18 1 ミサゴ1 27
03/25 曇り時々雪のち晴 14:30-17:00




1 49

50
03/24 曇後晴 05:50-15:00
7 13
16 9 419 5 オオワシ1、ミサゴ3、ハヤブサ1 469
03/23 曇後雪 05:50-13:45
25 3
6 10 42 13 ミサゴ12、チョウゲンボウ1 99
03/17 晴後曇 06:30-13:45
10

3 10 105 3 オオワシ3 131
03/16 曇後雨 06:20-11:45
1 1





2
注:ハイタカ(不明含む)については( )内に逆方向個体を記載。計は逆向きも加算。戻り個体は-(マイナス)で記載し、計は減算。

05/25 朝から、イカルの群れが目立つ。ハチクマは9時ころから渡り始め、お昼過ぎまで見られた。
これで、今シーズンのカウントを終了したいと思います。(吉岡)
05/19 九時頃から、コンスタントに渡り始め、午後にはアカハラダカも渡ったとのこと。(吉岡、原)
05/18 一週間ぶりの岬。やっと木々が緑色に染まる。渡るタカも殆ど若鳥で、そろそろ終盤と思っていたら何やら大きな鳥が岬に接近。その正体は迷子のオオワシ。岬をぐるりと回って山へ引き返していく。無事北上できれば良いのだが。(吉岡)
05/12 昨日に引き続き小鳥の声が少ない。ノスリやハチクマがコンスタントに現れ飽きない一日。渡ったハチクマは殆どが♂。(吉岡)
05/11 朝から東風が強く小鳥の声も殆ど無し。しかし、そんな風は関係ないと言わんばかりに今期初登場のハチクマは、旋回した後一直線に松前方向に消えてゆく。その後は本格的に雨が降りだし調査は早々終了。(吉岡)
05/08 今日も風は冷たいまま。タカも小鳥も動きは少ない。そんな中、いちばん目立ったのはアカゲラ。数日前から、しばしば小群で現れていたのだが、今日、同時に見た最多は9個体。海上に出てもすぐに戻ってくるので、頭上をアカゲラたちが飛び交うことに。何とも奇妙な光景だ。連続調査は本日で終了。みなさんの参加、協力に感謝感謝。(くの)
05/07 久々に風が弱まるが、とんでもなく寒い朝。真冬の装備でも辛い。夜明けと同時にタカたちが通過してゆく。午前中は予定外の忙しさ。まるでノスリの渡りのピーク時期のよう。集計してみれば、予想外の数字にびっくり。今日のタカたちの大半は若い個体だった。成鳥たちは、例年よりも早いタイミングで北上したのだろうか。(くの)
05/06 南西の風が強く、早朝は小雨もぱらぱら。岬は期待どおりに“鳥だらけ”の状態となり、龍飛崎ならではの楽しい朝。今回は種数がたいへん多く、オオマシコ、ノゴマ、ウソ、レンジャク、ベニマシコ、オオルリなどなど、彩りが魅力の鳥もいっぱい。あっちにもこっちにも見たい鳥がいて、えらいこっちや!そんな時間も長くは続かず、昼過ぎには本降りの雨となり、お祭り終了。(くの)
05/05 今日も天気はすっきりしないが、早朝の小鳥の動きは活発。頭上を高く、低く、さまざまな鳥が通過してゆく。日中はタカの渡りもまずまず。数日ぶりに“タカを数える”作業をする。6時すぎ、岬の東側でマダラチュウヒ成鳥雄の目撃情報あり。(くの)
05/04 早朝は雨。その後も湿った曇り空から、ときどき小雨が落ちてくる。コムクドリやニュウナイスズメの群れが強い西風にあおられつつ、見事なシンクロ飛翔を見せてくれる。連日の寒さのために岬の木々の葉はちっとも開かず、5月とは思えない寒々しい風景の中での調査。(くの)
05/03 調査なし。雨は昼前にはあがるが、23メートルほどの強風が終日続き、気温は低いまま。(くの)
05/02 冷たい西風にときおり小雨がまじる。渡りの気配はほとんどなし。(くの)
05/01 東風は昨日よりもさらに冷たく、鳥たちは停滞ぎみ。岬にはツグミの大きな群れがおりていて、草地でせっせと食事する。藪から顔を出したノゴマの喉が鮮やか。タカは海上に出ても、すぐに戻るものが多い。(くの)
04/30 東風にかわり、時折、雨雲が通過する曇天。たくさんの小鳥たちが岬に停滞している様子。ミヤマガラスやニュウナイスズメの大群が見事。風陰で待機していると、いろんな鳥たちが目の前に姿を現し、ちっともたいくつしない。タカたちも、ほとんどの個体は、岬まで来てもすぐに山の方へと引き返してゆく。(くの)
04/29 今日も冷たい北西。朝方、小鳥の動きが活発で、ツグミ類、ホオジロ類、アトリ類など、様々な小鳥が頭上を通過してゆく。日中はタカがぽつぽつと。ノスリの成鳥と若鳥、ハイタカとツミの識別トレーニングにちょうどよいペース。(くの)
04/28 冬のような冷たい北西風に観光客たちは、みな、びっくり。この寒さは小鳥たちにもこたえるようで、終日、渡りの気配はほとんどなし。ヒヨドリの群れは一度も現れず。こりゃ退屈な一日か?と思いきや、8時過ぎに青空が広がりはじめるとタカたちが次々に登場。戻ってくるものも多く、忙しい時間が14時まで続く。タカの種数もまずまず。チゴハヤブサがこんなにたくさん渡るのはまったくの想定外。タカと小鳥とで、こんなに様子が異なる日も珍しい。(くの)
04/27 夜半からの雨は明るくなる頃まで降り続く。朝のうちは湿った曇り空から、時折、霧雨が落ちてくる。昨夜の天気で移動を中断したのか、早朝の岬は鳥影が多い。ヤツガシラ、カラアカハラ、シベリアアオジなど、見つけてうれしい鳥もちらほら。しかし、楽しい時間は朝のみ。日中は西風が強くなり、なんにも飛ばず。(くの)
04/26 東風のどんより曇り空。朝のうち、小鳥の声が賑やか。頭上をいろんな小鳥が飛んでゆくのだが、声と姿が混じりあって、カウントに苦労する。ヒヨドリ700羽ほどの帯状の群れがやってきて、灯台にぐるりと巻きついて、また山の方へと戻っていった。タカは若い個体が多く、出たり戻ったりを繰り返す。トビは岬上空に最多16羽が集まるが、これらは、みな南に引き返した。昼過ぎからは小雨が降り続く。(くの)
04/25 昨夜は21時頃に雨があがり、それと同時に強い西風が吹きはじめる。夜が明ける頃にはいくぶん弱まるが、それでも22メートル。調査開始を遅らせてしばらく待機。午前中は風の曇天。昼過ぎからはゆっくり青空が広がる。鳥たちは風にあおられ、とばされ、てんてこ舞い。そんな中でも、岬を出発しようとする鳥たちにはアドレナリンがみなぎっているのか、どの個体も表情がキラキラしている。(くの)
04/24 湿った東風にかわり、小鳥は岬から姿を消してしまう。9時すぎに雨が降り始め、その後はやみ間なし。(くの)
04/23 西風強く、日中は曇り空。調査終了近くに晴れてくる。岬は小鳥で賑やか。朝はもちろん、午後も動きが止まらない。ホオジロ類、アトリ類、ニュウナイスズメが目立つ。チョウゲンボウ2羽はいっしょに移動しているようだった。2羽ともに羽色の淡いタイプである点が興味深い。(くの)
04/22 夜のうちに雨はあがって、終日、青空が広がる。西風はまだ冷たいが、日差しが強く、日やけ止めを塗っても顔が火照ってしまう。昨日までたくさんいたジョウビタキが急に目につかなくなる。昨夜、移動したのだろうか。いっぽう、ヒヨドリの群れは400羽ほどに増大。ツミの初認がうれしい。(くの)
04/21 風のない静かな曇天。朝のうち、岬を出発するシジュウカラ20羽ほどの群れを7つ数える。ヒヨドリは10〜40羽ほどの集団となって北へと向かうそぶりを見せるが、海上に出るとすぐに引き返してしまう。久々に風音のやんだ岬で、ヒヨドリの饒舌なおしゃべりが耳にうれしい。雲はだんだん厚くなり、昼すぎにさらさらと小雨。(くの)
04/20 朝のうちは、冷たい風にのって低い雲塊が次々に頭上を通過する、寒々しい天気。日中は空の青い部分が増え、いくらか過ごしやすくなる。小鳥の数は相変わらず少ないが、種数はまずまずとの印象。クロツグミを初認。岬の南の山では、例年より一週間ほど遅れてギョウジヤニンニクが旬を迎える。(くの)
04/19 雪との予報が出ていたが、朝はきれいに晴れている。いつもどおりに調査をスタートするが、鳥の気配まったくなし。やがて、西から雪雲が迫り、一時待避。短時間でやむのだが、雪雲、雨雲が次々に通過するイヤな天気。西風は3月のように冷たく、渡り鳥が動かないのも納得。岬の藪を歩いてみると、ヤマシギやアリスイなど、地味な鳥たちが足下から飛び立つ。こうして、ひっそりと待機している鳥が、このあたりにはいっぱいいるんだろうな。(くの)
04/18 朝のうちは無風。日中はおだやかな東風。渡りは不調だったが、岬のハヤブサ夫妻が何度も頭上を低く飛んくれたので、程良い緊張を保って一日を過ごす。この春、調査地で初めてアカハラとイソヒヨドリのさえずりを聞く。風は冷たくとも、季節の歩みはちゃんと進んでいる。昼すぎからは黄砂混じりの小雨。視力、体力温存のため、早めに調査終了。(くの)
04/17 一晩中、車の屋根をたたく雨音を聞いていたが、夜が明ける頃にはやんでしまう。早朝は霧雨が残り、7時すぎからの2時間ほどは深い霧。その後、天気はゆっくり回復するが、西風は今日も冷たい。タカも小鳥も渡りの気配はごくわずか。それでも調査地近くに暮らす2種のカラス夫妻を見ていると興味は尽きず、一日が楽しく過ぎてゆく。(くの)
04/16 夜の間、何度か雨が降ったが、朝には青空が広がり、西風もだんだん弱まる。久々の穏やかな空には、昨年生まれの若ノスリめ何度か登場。シジュウカラの群れがしばしばやってきては、陽気に騒いでゆく。大好きなヒヨドリとヤマガラも姿を現す。ハイタカなんぞには捕まりませんように、と願ってしまう。(くの)
04/15 雨雲は朝までに通過したが、終日すっきりとは晴れず、冷たい西風に戻ってしまう。小鳥も一昨日までのメンバーのみ。風はタカたちがどうにか渡れるレベルで、ノスリは4羽行っては3羽戻る、という調子。なのにハイイロチュウヒは2羽とも行ったきりで戻ってくれない。今日いちばんのびっくりは、赤白黒3色の奇妙な飛行物体。双眼鏡で見れば、なんとセイタカシギの後ろ姿!あわててカメラに持ちかえる。(くの)
04/14 南風が強く、寒さも吹き飛ばされる。鳥たちは飛びにくそう。海上に出てもすぐに戻ってしまう。おかげで岬は小鳥でいっぱいに。ニュウナイスズメやコムクドリ、メジロ、アオジなどなど、昨日までは見かけなかった鳥がそろって現れる。景色は昨日と同じなのに、鳥の声から感じる季節は一日で大ジャンプ!これぞ、毎日続ける渡り調査のおもしろさ。時間とともに風は強まり、10時には24メートルを観測。早々に調査終了。正午には雨となる。(くの)
04/13 西風が続くが、風の冷たさに昨日までの厳しさはない。午前中はノスリたちがテンポよく通過し、近くを飛んでくれるものもあり。おかげで楽しいカウント作業。岬に現れるノスリはまだ成鳥ばかりだ。小鳥の顔ぶれも春早い頃と同じのまま。渡りは遅れぎみなのだろうか?(くの)
04/12 夜半につもっていた新雪は朝にはすっかり消えている。冷たい西風は終日続き、今日も服装は真冬のまま。渡りは散発的で退屈な時間帯が長い。10時23分に背中からアンテナの突き出たノスリを撮影。送信機本体は羽毛に隠れて見えないが、衛星追跡個体の可能性大。(くの)
04/11 昨日と同様、3月のような冷たい西風の吹く一日。とは言え日差しはさすがに4月。風陰でぽかぽか快適に過ごす。ノスリたちは行ったり来たりを繰り返すが、岬の上空に浮かぶ数はせいぜい5羽。龍飛の空にしては少々寂しい。(くの)
04/10 冷たい西風がだんだん強くなる。朝のうちはひと桁だった風速は、昼過ぎには20メートル以上に。大荒れの海は、ハイイロヒレアシシギやオオミズナギドリなど、海鳥でいっぱい。調査終了後、楽しく見物する。(くの)
04/09 西風の強い一日。午前中はよく晴れていたが、昼過ぎからは曇天。夜は雨となる。朝のうち、ノスリがざらざらと通過して、予想以上の忙しさ。シマエナガ6羽の群れが岬の先端に何度も現れる。(くの)
04/08 北海道付近で発達した低気圧の影響で、夜半から西風が強くなる。夜明け前の風速は25m。日中はいくらか弱まるものの、20mを越える風が終日続く(灯台観測値)。渡り鳥の気配がないので、調査は早々に終了し、岬のホテルの温泉でリフレッシュ。露天風呂から眼下を泳ぐトドを見つけてお得な気分(くの)。
04/07 天気予報は自信満々の雨マークを並べていたが、降ったのは早朝のみ。雲が低く視界は良くないが、調査を休めず。そうは言っても鳥の動きはごくわずかなので、最少装備でゆったりモード。昼すぎ、深い霧に包まれて早々に活動終了。(くの)
04/06 東風の一日。雲が多く、時々うすい青空が広がる程度。朝のうち、タカの動きはごくわずか。のんびりモードで過ごせるかと思いきや、9時頃から東海上をノスリが点々と通過してゆく。双眼鏡で見ても黒い粒、という距離のものが多い。ハヤブサ夫妻はしばしばいっしょに登場。本日のダンナ狩りは絶好調らしく、嫁さんにプレゼントをせっせとお届けする。(くの)
04/05 穏やかな晴天。カウントが忙しかったのは朝だけで、のどかな1日となる。ノスリの最盛期は過ぎてしまっている雰囲気。オジロワシはまだ成鳥が飛んでくる。(佐伯)
04/04 早朝は北海道がほとんど見えず、暗い雲が増えていく中、タカが飛び始める。西風の中、風と押し合うようにじわじわとノスリたちが浮いている龍飛らしい光景は、7時前から出現。以降、ほぼ休みなしの1日。上空にノスリが浮いている時間も長かったが、すっかり晴れた空高くびゅんびゅん流れたり、足元に向かって戻ってきたり。岬の斜面をかすめるハイタカも急に目につくようになった。(佐伯)
04/03 明け方は時折灯台に霧がかかる程度で、次第に景色も広がりつつあったのだが、9時には真っ白になってしまう。何も見えなくなってからも、上空からハクチョウやガンの声がしていた。調査はあきらめてのんびり過ごす。急に明るくなってきた14時過ぎ、岬の先端から戻るノスリが何羽か、霧の中にうっすら見えた。霧の上を渡れる状況ではないのだろうか。と思っているうちに、再び濃い霧に包まれる。(佐伯)
04/02 早朝はどんより曇って、北海道に暗雲が。風は弱まったものの冷たく、どこにいても寒い。8時半過ぎ、薄日がさしてくるとぽつぽつとタカが渡り始め、お昼前後をピークに、途切れそうで途切れない、いかにもノスリらしい渡りが午後も続く。風もほとんどなくなり、薄い雲のかかった空を見上げるのは心地よく、ほどよい忙しさ。ムクドリの群れが少しだけ大きくなり、今朝のハヤブサはムクドリばかり狙っていた。ミヤマガラスも、ようやく数百羽という群れが現れる。(佐伯)
04/01 夜中から西風強まる。昨日渡れずにいた小指ノスリ君、7時台に何度か岬に戻っては出ていき、ついに見かけなくなった。小鳥は少なく、さざ波のように近づいてくるエナガの声だけが控えめながらにぎやか。狩りがうまくいかないハヤブサは腹立ちまぎれにノスリやトビを蹴散らしている。(佐伯)
03/31 西風はだいぶ穏やかになったが、風が冷たい。渡りは高め。スイスイと行ってしまう。何度も戻ってきたのは、片側の初列風切の指部分が小指しか残っていないノスリ。シマエナガたち、調査開始直後から昼頃まで何度も群れが近づいてきて、しばし楽しませてくれた。(佐伯)
03/30 西風は弱まることなく、小鳥の気配ほとんどなし。ハヤブサも狩りに苦労しているらしく、いつまでも上空にいる。岬に戻っては出ていくノスリを楽しむには絶好の条件。雪雲に遮られて一斉に戻った十数羽が打ち上げられる光景は見事だった。ワシたちは別格という感じで、危なげなく進んでいく。3羽続いたワシを見送る合間にやっと確認できたシマエナガ、今日のささやかなおまけ。(佐伯)
03/29 10m/sを超える風はここでは当たり前なのだが、ぽかぽか陽気の二日を過ごした後では西風が身に染みる。あまり忙しくないことには変わりなく、岬に戻ってくるタカも多くない。エナガの声に期待するが、みんな普通のエナガ顔。カモメを見て大騒ぎしているのがほほえましい。(佐伯)
03/28 朝は小雨が降ったり止んだりの中、ガンが渡る。風もなく暖かい。ノスリの渡りが落ち着いた後の4月後半のような気分。昨日に増して陽炎がひどく、穏やかな海面に浮かぶ海鳥もめらめら。ケアシ幼鳥を含むほとんどの渡りは10時半からの1時間ほどに岬を通過したもの。昼前に強い南西の風が吹きはじめ、タカはいないが龍飛らしい雰囲気に戻る。調査終了後、霧。(佐伯)
03/27 風も空も穏やか。開始直後から時々通過していくガンの渡りを楽しむ日。タカの渡りは粒々ばかり、ようやく見つけても続かない。こんな時は東の海上を渡っているかも、と探してみるが、陽炎がひどくて遠いタカなど見えそうにない。3月中とは思えない陽気のせいか、小鳥は少数ながらも種類が多く、ツバメ、イワツバメも1羽ずつ。日没後、まるい月が出てから再びマガンの声が渡っていく。(佐伯)
03/26 朝までにうっすら積雪。雪雲は消えず、何度も吹雪がやってくる。強い西風の中、ようやくタカが動き始めたのは8時半過ぎ、空が明るくなってから。すぐに青空が広がるが、晴れ間は1時間と続かず、吹雪の合間を縫って飛ぶタカをカウント。一度に上空に浮かんだノスリは最大で二十数羽。海上の雪雲さえなければ北海道がくっきり見えていて、舞い戻ってきたタカも再度北の岬を目指していく。午後はタカの姿もなくなり、夕方まで時々雪。(佐伯)
03/25 春らしい穏やかな空の下、日本海側を北上。渡り日和と思いきや、行く手の津軽半島は暗い雲に包まれ、悪天候に阻まれたのか、ノスリの姿が多くなる。細かい雪が降りしきる中を移動。龍飛は朝から雪がちらついていたとのこと。14時過ぎ、急に青空が広がったので岬の様子を見にいくと、渡りたそうなノスリがうろうろ。やがて南から点々と高く通過していくようになる。夕方まで高いノスリを数え、北西の風に吹かれて冷えきってしまった。(佐伯)
03/24 昨日の風は弱まり朝早くからタカが飛び始める。今日はノスリも引き返すこと無く渡って行き、お昼には幼鳥も苦労しながら岬を通過。(吉岡)
03/23 朝から強い西風。ノスリが飛ぶのに苦労する中、ミサゴはカモメの様にすいすい渡って行く。午後からは吹雪がひどく早期に調査終了。(吉岡)
03/17 昨日の風は少し弱まり、気持ちの良い青空。ノスリはたまにポツポツとやって来て北へ渡って行く。今日の収穫はオオワシが3羽渡ったこと。(吉岡)
03/16 春期のカウント開始。初日は風も強く、寒い一日。ハイタカ属も行ったり来たり。(吉岡)