2015年春期タカの渡り速報
2 青森 龍飛崎 定点調査地
(Cape TAPPI, Aomori)
更新:2015/05/10
( 2015/03/08 - 2015/05/10 )
調査終了
場所:
青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜
Cape TAPPI, Higashitsugaru District, Aomori, Japan
( 41°15′30″N 140°20′33″E EL:115m)
調査:
久野公啓・佐伯元子・吉岡俊朗
注:記載数値は速報値であり、最終記録は報告書による
内容の転記はご遠慮ください
numerical data in this table are short report.
so, please refrain using this data
without permission of the observer.
青森 龍飛崎 概要
通過羽数推移グラフ
(graph)
コメント
Japanese text Only
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(Past Record)
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月/日
Month/Day
天気
Weather
時 間
Investigation Time
ハチクマ
Pernis
ptilorhynchus
トビ
Milvus
migrans
オジロワシ
Haliaeetus
albicilla
ツミ
Accipiter
gularis
ハイタカ
Accipiter
nisus
オオタカ
Accipiter
gentilis
ノスリ
Buteo
buteo
その他タカ
others
タカ類計
A total of Raptors
羽数
種毎の羽数
合計
season total
−
−
1
110
44
26
793
202
7023
70
−
8269
05/10
雨後晴
06:00-11:00
3
0
チュウヒ0
3
05/09
曇後晴
04:30-14:00
1
2
1
2
6
16
1
サシバ1、コチョウゲンボウ0
29
05/07
曇り
04:20-09:00
1
0
1
05/06
快晴
04:20-12:20
5
1
0
0
6
05/05
晴れ
04:30-14:00
0
0
チュウヒ0
0
05/04
霧のち曇り
05:00-14:00
0
0
05/03
晴れ一時霧
05:00-16:00
1
7
1
11
0
チュウヒ0、ハヤブサ0
20
05/02
晴れ
04:20-15:00
2
33
11
65
4
サシバ0、チュウヒ3、コチョウゲンボウ1
115
05/01
晴れ
04:30-13:30
3
0
2
5
1
チゴハヤブサ1
11
04/30
霧のち晴れ
05:20-15:30
3
0
14
6
26
2
ミサゴ1、サシバ1、ツミ0
51
04/29
晴れ一時霧
04:40-15:00
2
1
54
2
29
6
ハヤブサ1、コチョウゲンボウ1、小型不明4
94
04/28
晴れ
04:40-16:00
6
2
0
7
0
チュウヒ0
15
04/27
晴れ
05:10-12:00
0
0
0
チュウヒ0
0
04/26
晴れ
04:30-14:00
0
0
0
0
0
0
04/25
快晴
04:30-16:00
5
2
36
11
40
1
サシバ1
95
04/24
曇り時々晴れ一時雨
04:40-12:00
1
10
1
1
13
04/23
晴れ一時霧
04:35-16:30
2
30
0
58
1
チョウゲンボウ1
91
04/22
晴れ
04:40-16:00
1
19
1
17
0
オオワシ0
38
04/21
晴れのち曇り
05:00-15:00
19
1
28
1
ミサゴ1
49
04/20
曇りのち雨
04:55-06:10
3
0
3
04/19
晴れのち曇り
05:00-16:00
9
2
135
9
406
5
ミサゴ3、チョウゲンボウ2
566
04/18
晴れ時々曇り一時雨
04:50-16:00
0
0
43
4
115
2
ミサゴ1、ハヤブサ1、チョウゲンボウ0
164
04/17
曇り一時雨
05:00-15:20
0
ハイイロチュウヒ0
0
04/16
曇り一時晴れ
05:20-15:30
2
9
2
174
3
ミサゴ2、チュウヒ1
190
04/15
雨一時曇り
12:00-14:00
1
1
04/14
曇り
05:10-15:30
0
38
4
101
143
04/13
曇りのち晴れ
05:00-15:30
2
23
2
110
2
ハイイロチュウヒ2
139
04/12
晴れ
05:00-16:00
0
23
4
48
1
ミサゴ1
76
04/11
曇りのち晴れ
05:10-16:00
1
13
1
25
5
ミサゴ5
45
04/10
晴れ
05:10-16:00
10
35
8
568
3
ミサゴ2、チュウヒ1
624
04/09
晴れ
05:00-16:00
4
2
3
32
2
ミサゴ1、ハヤブサ1
43
04/08
晴れ
05:10-15:00
4
10
1
102
1
ハイタカsp.1
118
04/07
晴れ
05:10-16:00
1
45
4
694
2
ミサゴ2
746
04/06
曇り一時雨
00:00-00:00
0
04/05
曇りのち雨
05:10-09:00
2
2
04/04
快晴
05:10-16:30
13
2
46
18
1326
10
ミサゴ1、サシバ1、ケアシノスリ2、チュウヒ4、ハヤブサ2
1415
04/03
雨
00:00-00:00
0
04/02
晴れ
05:10-15:00
1
2
13
2
27
1
ミサゴ1
46
04/01
曇り
05:20-13:00
3
1
15
10
187
216
03/31
晴れ
05:20-15:10
1
19
10
542
6
ミサゴ2、チュウヒ2、チョウゲンボウ2
578
03/30
曇り
05:30-14:00
7
0
53
60
03/29
晴れのち曇り
05:20-16:00
11
5
34
20
1181
3
ミサゴ3
1254
03/28
晴れ
05:20-16:00
2
3
23
22
604
654
03/27
晴れ
09:30-14:00
0
0
0
0
03/26
晴れ
05:10-14:30
0
2
1
0
8
11
03/25
晴れ
05:30-15:00
1
2
3
93
2
ミサゴ1、ハヤブサ1
101
03/24
曇りのち晴れ一時雪
07:20-15:00
1
7
8
03/23
曇りのち雪
06:10-09:00
1
1
2
03/22
晴れのち曇りのち雨
05:30-15:40
6
0
11
12
93
2
ミサゴ1、オオワシ1
124
03/21
晴れ
05:30-16:00
4
5
5
8
117
1
オオワシ1
140
03/20
曇りのち晴れ一時雨
05:30-15:30
2
1
10
13
03/19
曇り一時雨
06:30-13:00
0
0
0
03/18
晴れ
05:30-15:00
11
2
5
3
50
71
03/17
曇り時々晴れ
05:40-14:00
0
4
2
4
23
33
03/16
曇りのち晴れ
05:40-15:30
1
3
1
2
17
24
03/15
曇りのち晴れ
05:50-15:10
2
1
3
3
2
オオワシ2
11
03/14
曇り時々雪一時晴れ
06:00-13:30
1
1
2
03/08
曇り後晴れ
08:00-14:00
4
7
2
2
15
注:ハイタカ(不明含む)については( )内に逆方向個体を記載。計は逆向きも加算。戻り個体は-(マイナス)で記載し、計は減算。
05/10
雨が上がり遅めの調査開始。気温も低く、風も強い中イカル、イスカ、コムクドリの群れが時折岬に現れ、風に煽られながらも高く飛んでいく。タカは殆ど姿を見せなかった。
本日を持ちまして今シーズンの調査を終了したいと思います。(吉岡)
05/09
シメ、イカル、イスカ等の声が時折聞こえる静かな朝。午前中にノスリやオオタカがコンスタントに通過する時間もあったが、午後には低調に。ハチクマを見送った後は殆どタカが飛ばず早々終了。(吉岡)
05/07
好天は長くは続かず、どんよりとした曇り空。北側も南側も視界不良。小鳥もタカもちらりほらり。連続調査はこれにて終了とし、長々と過ごした岬を後にする。“現地便り”は後日、追加予定。ぜひ、ごらんください。(くの)
05/06
久々に北海道がクリアに見える。記録をたどると、4月21日以来のこと。こんなに視界不良が続くシーズンは初めてだ。青空に南西風。岬は小鳥たちの賑わいをとりもどす。コムクドリの群れがとくに見事だ。とは言え、まだまだこんなもんではないぞ、という印象が強い。オオルリやキビタキなど、鮮やかな鳥が少ないことも気分を寂しくさせる。昼前にはまたも強風が吹き荒れ、今日も早々に調査終了する。(くの)
05/05
雨は夜のうちにあがり、強い西風にかわる。岬が小鳥でいっぱいになるパターン、と期待していたのだが、鳥の気配がまったくない朝。渡りの名所というのが嘘のよう。南の山にかかった雲が消えれば動きがありそうだったが、その頃には風がいよいよ強くなり、風速20メートルを軽く超える。しぶしぶ調査を終了。(くの)
05/04
昼過ぎまで霧の中。ヒヨドリの群れが時折、岬に現れるが、その他に渡りの気配はほとんどなし。午後になると、ゆっくり視界が回復するが、西から雨雲が接近。早々に調査を終了する。(くの)
05/03
7時すぎまでは深い霧。その後、青空が広がるが、昼前にも短時間の霧。朝は寒いが、日中は暑い。でも風に当たるとやっぱり寒く、服装の選択が難しい。タカも小鳥も動きは少なく、お昼の弁当を食べると、眠気に襲われる。そんな中、頭上に奇妙なシルエットのタカを発見。よくよく見れば、ハイタカの白化個体。おめでたいこと、あるのかな?(くの)
05/02
よく晴れて、東風が心地よい。小鳥は少ないがタカの動きはまずまず。ノスリやハイタカ類など、いろんなタカが入り混じり、しかも近くを飛ぶものも少なくない。あれこれ見比べるチャンスに恵まれ、楽しく調査。昼近くになると、真上のノスリでも目をこらさないと見つからない高さを通過。この高度では、ツミを肉眼で捉えるのは無理だろう。空に消えそうなタカを見つけて数えるのも、調査の楽しみ。(くの)
05/01
南西風が強いが、まずまずの天気。風に冷たさがないのはうれしい。朝は行き交う小鳥たちの群れが賑やか。シメ、イスカ、ニュウナイスズメ、コムクドリが多い。カラ類の群れは数日前ほど目立たない。午前中、風にあおられたタカたちが出たり戻ったりを繰り返す。今日はツミまたツミ。頭上、手の届きそうな高さを、びゅんびゅんと飛んでくれる。昼前からはタカも小鳥も動きが停止。(くの)
04/30
朝のうち、岬は深い霧の中。視程はわずか30メートルほどで、小鳥の声もほとんど聞こえない。しかし頭上の空はかすかに青みを帯びており、霧の層の上は晴れているようだ。様子を見るために岬を離れてみると、やはり1キロほど南からはきれいな青空。霧はちょうど岬の先端部に覆い被さる形だ。9時ころから霧の隙間が徐々に増えはじめ、タカたちも登場する。日中はよく晴れて暑さを感じる陽気。今シーズンはカマイルカを見る機会がほとんどなかったが、ようやく、見応えのある群れが現れる。(くの)
04/29
冷たい東風が吹くが、日差しは暖かく、風影に入ればぽかぽか陽気。ここ数日、視界の悪い日が続いているが、今日の視程はいっそう狭い。早朝から岬上空をタカたちが行ったり来たり。十数羽のタカが浮かぶこともしばしばだったが、彼らの姿は霧の中に消えてしまう。山へと戻るのか、沖へと出てゆくのか、その動向をつかみきれず、調査の制度ははなはだ低い。昨日、見かけた小さいタカは大半がツミだったのに、今日はハイタカばかり。これは風向きの影響なのか?(くの)
04/28
今日も強い南西風。岬は小鳥のにぎわいが続く。タカたちは行ったり来たりの繰り返し。ツミが何度も何度も、低く頭上を飛んでくたのが印象的。彼らにとって、渡れそうで渡れないコンディションなのだろう。昨年生まれの若いツミは、成鳥への換羽中なのだが、個体によって旧羽の残り方が様々であることがよくわかる。(くの)
04/27
今日は南西からの非常に強い風が吹く。灯台の観測では、終日、22メートルほどの風速が記録されていた。岬は今日も小鳥でいっぱいだったが、風が強すぎて、タカの姿はほとんど見られず。(くの)
04/26
南西の強い風が吹き、岬にはたくさんの小鳥たちが集まる。灯台の周辺ではヒガラやメジロが、地面にしがみついて風に耐えている。建造物による乱流につかまると、思うように飛べないのだ。中には壁などに激突して命を落とすものもいる。哀れ。(くの)
04/25
青空の一日。やや強い南西風が吹き続くが、寒さを感じることはない。タカは行ったり来たりするものが多い。すぐ近くを飛んでくれるものもいて、撮影日和。若いツミたちの換羽の状態や、虹彩色を記録できたのがうれしい。(くの)
04/24
早朝は弱い西風。青空も見え、まずまずの天気なのに、タカも小鳥も少ない。ヤブサメやセンダイムシクイのさえずりはちょっとうれしい。8時頃から急に南西風が強まり、9時前の風速は20メートル。昼前には西から暗い雲が接近。雨の前にと調査を終え、午後は温泉と山菜採り。(くの)
04/23
終日、ゆるやかな西風。8時前後に濃霧の時間帯があったが、それ以外は青空の一日。霧の最中は30羽ほどのノスリが岬に集結。高密度で旋回を繰り返し、見慣れぬ光景となるが、霧に隠れてうっすらとしか見えないのが悔しい。今日の岬はアカゲラが目立った。5羽前後の小集団が次々に現れるようだ。鳥たちの顔ぶれが、日によって、がらりと入れ替わるのがおもしろい。ニュウナイスズメやコムクドリの群れも増大。南の山には桜が咲いて、春は本番。(くの)
04/22
南西の風が吹いて岬は小鳥でいっぱいに。種数、個体数、どちらも多く、龍飛ならではの雰囲気だ。ミヤマガラスの群れも右往左往し、空も林も鳥で賑わう。タカたちは沖から戻ってくるものが多い。おかげで集計の数の何倍も楽しめた。ノスリは成鳥に混じって若い個体がちらほら。ハイタカに混じってツミがちらほら。識別の楽しみもある。調査地脇の草地では例年よりも早くアズマギクが開花。(くの)
04/21
朝の天気は頭上に青空。しかし、東西南北はどっしりとした雲に覆われる。そのためか、岬には小鳥の声も姿もほとんどなし。陽が高く昇る頃には全天が曇り空。午前中は行ったり来たりのタカを数える楽しみもあったが、午後になるとタカたちの姿もすっかり消えて、ただただ西風に吹かれて過ごす。(くの)
04/20
6時過ぎに雨が降り出すまでは視界良好。北海道もきれいに見える。その後は雨の1日。駐車場周辺の芝生に降りたツグミの群れなど見ながら休息。(佐伯)
04/19
北西からの風が冷たい。早朝からノスリやハイタカの通過が続く。ノスリはそのほとんどが成鳥だ。例年なら若い個体が増えてくる時期。今年はノスリの渡りシーズンが長引いている印象だ。背中に発信機を装着したノスリ成鳥が行ったり来たりを繰り返す。小鳥の種数は順調に増加。調査地周辺のカエデの芽はどんどん膨らみ、春は本番近し。(くの)
04/18
朝は南西からの強い風。岬は小鳥でいっぱいになり、あっちもこっちも鳥だらけ。いちばん目立ったのはシジュウカラ。100羽から300羽ほどの群れが、風にあおられながら、あっちの林からこっちの林へと移動を繰り返す。小鳥をねらうハイタカたちもハイテンション。林の中を高速ですり抜けたり、上空からつっこんだりと、さまざまなパターンのハンティングを試みる。それを警戒する小鳥たちの声で、岬はいよいよ賑やか。春の龍飛崎ならではの楽しい時間をすごす。午前中、雨の降る時間帯もあったがすぐにやんでくれる。昼前から15時にかけて、ノスリたちが上空をさらさらと通過。ちょっと意外な忙しさ。今日も尾のないノスリを2回、記録する。(くの)
04/17
早朝は東風にどんよりとした曇り空。調査を開始したものの2時間ほどで雨が降り始め、中断する。昼過ぎに雨はあがり、強い西風にかわる。その後、空はだんだん明るくなって、青空も顔を出すが、渡りの気配はほとんどないまま。(くの)
04/16
曇の多い一日。頭上より北側は雲に切れ間が多く、短時間ながら青空の広がる時間帯もあった。一方、南側の空は暗いまま経過し、山々は雲に隠れて出てこない。早朝はタカも小鳥も渡りの気配はほとんどなし。7時頃からぽつぽつとノスリが通過するが断続的。空にタカのいない時間が長い。昼過ぎに尾のないノスリが沖へと出てゆくが、10分後に戻ってきてしまった。(くの)
04/15
夜明け前からしとしと雨が降る。夕方から曇り、との予報だったので、久々の休養日になると思っていたのに、雨は昼前にあがっていまう。軽装で調査を始めたものの、2時間ほどで、また雨。その後の岬は深い霧に包まれる。今年初めてヤブサメのさえずりを聞く。(くの)
04/14
今日も東風。雲は低く、昨日よりも視界が悪い。青空が顔を出した時間はごくわずか。タカたちは行ったり来たりするものが多い。ノスリシーズンの終盤は、翼に欠損のある個体が目立つものだが、今日は尾羽がまったくない成鳥が飛来。フクロウ類に似ているからか、岬のハヤブサは大騒ぎ。10時と14時の2回、岬から沖に出て行ったが、すぐに戻ってきてしまう。一見したところ、普通に飛べるようだが、海峡越えは怖いようだ。今後の動向が気になる。(くの)
04/13
東風にかわり、朝のうちは低い雲に覆われ視界不良。日中は青空が広がるが、空の色は淡く、遠くはかすんでいる。岬の漁港には移動中のウミネコの群れが停泊しているらしく、いつになく騒がしい。10時ころからノスリたちが通過。まとまった集団は見られず、ぱらぱら、という印象の渡りだったが、集計すれば、ちゃんと3桁。ハイイロチュウヒは、2個体とも茶色のタイプ。(くの)
04/12
西風が吹くが、ひどい風ではなく、過ごしやすい。雲は多いものの、終日、青空が消えることはない。いかにもノスリでにぎわいそうな天気だが、タカの姿はちらほら、という程度。ツバメが飛び交い、海にはイルカ。季節の進行を実感する。(くの)
04/11
低い雲に覆われ、南の山々はすっぽりと隠されている。視界はいつになく悪いが、上空の雲は薄いようで、時おり、ちらりと太陽が透けて見える。こんな日はのんびりモードで過ごせるはず、と気楽に構えていたら、昼過ぎから急速に青空が展開。それに呼応してタカたちが岬に飛来する。しかし、北側の見通しは悪く、大半は南へと戻ってしまう。夕方前には西風が吹き始め、空気も澄んでくる。明日が楽しみだ。(くの)
04/10
午後になって雲が増えたが、まずまずの青空。朝のうちはひんやりしていた空気もだんだん暖かくなる。9時頃からノスリの通過が始まり、午前中は心地よい忙しさ。大きな集団はみられないが、上空をほぼ絶え間なく、タカたちが点々と通過してゆく。密度を落としつつも渡りは16時近くまで継続。これも龍飛らしい渡りのパターンのひとつで、充実感いっぱいの調査。(くの)
04/09
岬の道端の水たまりには薄い氷。日差しがあるのに日中もたいへん寒い。タカも小鳥も動きは少ないが、昼近くにヒヨドリ25羽ほどの群れが到着。その後、夕方にかけて、群れの規模は順調に大きくなり、岬はほんのちょっと春らしさを増す。(くの)
04/08
北西風は今日も冷たいが、昨日ほどの寒さはない。朝のうちは雲が多かったが、だんだん青空が広がる。ぽかぽか暖かいのはうれしいが、空気は澄んで光線が目に厳しい。午前中、上空をノスリがひとつ、またひとつと通過してゆくが、雲が消えてしまうと発見が難しい高さ。午後になると、タカの姿はどこにも見つからず。(くの)
04/07
北西からの風が冷たく、防寒体制の甘さを悔やみながらの調査。太陽が隠されるたびに雲を恨めしく思う。空の雰囲気は、岬上空がおびただしい数のノスリで賑わった日の印象にピタリと合致。しかし今日のノスリは高密度の集団にならぬまま、一日が過ぎてゆく。ただ、彼らの行ったり来たりは夕方近くまで続いたので、明日の渡りにも十分期待できる。(くの)
04/06
朝のうちは南西風が強く、小雨が降ったりやんだり。霧に包まれる時間帯もあって、調査はお休み。昼前に風がおさまると、数羽のノスリが岬に現れるものの、すぐに山へと戻ってしまう。(くの)
04/05
湿った曇り空に強い東風。早朝はハクセキレイやカワラヒワなど少数の鳥たちが通過してゆくが、やがて雲はいよいよ低く、視界は悪く、風が霧雨をおびてくると、渡りの気配はすっかり消えてしまう。こんな日は休養せねば、と調査は早々に終了。(くの)
04/04
終日、ゆったりとした東風に青空が広がって、過ごしやすい一日。タカたちは高空をすいすいと渡ってしまい、肉眼では見落としそうなものも少なくないが、ノスリに混ざって、いろいろなタカが見つかるのがうれしい。今日のトピックスはシャチの出現。2頭がいっしょに行動していて、かっこいい背鰭を、時に頭部まで、何度も何度も披露してくれた。これはうれしいできごと。今夜は祝杯だ。(くの)
04/03
夜明け前から雨が降り出す。はじめは静かな雨だったが、やがて暴風雨となり、昼前には風速33メートルを観測。午後も25メートル前後の風が吹き荒れ、調査できず。(くの)
04/02
北西風にはこの時期らしい冷たさが感じられる。空は晴れ、北海道はくっきり見える。いかにもタカが渡りそうな天気。ノスリでいっぱいの空をイメージしながらの調査だったが、まったくの期待はずれに終わる。なんたることか?でも、ミヤマガラスやハクチョウの渡りは見事。やはり青空は気分がいいなあ。(くの)
04/01
終日、どっしりとした曇天。東風が緩やかに吹く。渡り日和とはほど遠い空ながら、午前中はノスリたちが断続的に通過していった。正午を過ぎるとタカも小鳥も姿なく、寂しく退屈な時間が流れる。(くの)
03/31
朝のうちは穏やかな晴天。時間とともに南西の風が強くなる。今日も視界が悪いがノスリたちが上空をつらつらと通過してゆく。風の弱い日は、はるか遠くを飛ぶタカが多いので、それを見つけだすのに苦労するものだが、今日はほとんどの個体が岬の真上を飛んでくれた。これも視界不良の影響だろう。おかげで楽々カウント。岬に集うシジュウカラの群れは日ごとに大きくなっている。彼らの陽気な声に包まれた快適な調査。(くの)
03/30
暗く低い雲におおわれ、西風が湿っぽい。昼近くには小雨も落ちてきた。空が少し明るくなるたびにノスリの小集団が現れ、海峡へと消えてゆく。群れがいつになく密集しているのは、視界不良のためだろう。(くの)
03/29
天気は昨日と同様。通過するタカたちの様子も昨日と似ているが、その密度は明らかに上昇する。南の山の稜線には、一時、150羽ほどのノスリが浮かんで見事な光景となるが、写真にもビデオにも、記録するには遠すぎた。調査終了間際、海峡にクジラの姿を見つけ、しばし見物。岬は楽しいな。(くの)
03/28
南西からの強い風が吹くが、気温は上昇。ツバメが飛び交い、まだ3月であることを忘れそうな陽気。おかげで今日も視界は不良。7時前からノスリたちが頭上をびゅんびゅん通過してゆく。11時頃まで絶え間ない渡りが続くが、追い風に乗って速いので、ちょっと目を離すと、もう、小さな後ろ姿。気の抜けない調査に充実感がいっぱい。その後の時間帯は戻り個体が増え、タカの見つからない時間も長くなる。(くの)
03/27
風速22メートルほどの非常に強い南西風が終日、吹き荒れる。気温はこの時期としてはかなり高く、遠くはぼんやりかすんで見えない。期待を持たずに調査地に立ってみると、鳥たちの動きは以外に活発。みなさん、撤退してしまうが、岬にはタカや小鳥がつぎつぎに飛来する。風さえなければ日差しは暖かいので、北上を急いでいるのだろう。(くの)
03/26
カラリと晴れるが風が冷たい。朝のうちは、出たり戻ったりしながらも、どうにかタカたちが渡れる西風。風はだんだん強まり昼過ぎには風速20メートルオーバー(灯台の観測データによる)。ノスリたちがことごとく引き返す中、オジロワシだけは平然と北上してゆく。さすがだ。さらに強い風の中を渡ったのはミヤマガラス400羽ほどの群れ。横風に少々流されつつも、ずんずんと進んでゆく。これは驚異的な光景だった。(くの)
03/25
やや強い北西風が吹くが、期待以上の青空に恵まれ、寒さを感じることなく過ごす。8時頃からノスリの通過が続き、空のどこかにタカが浮かんだ状態が続く。しかし、10時を過ぎると渡りはピタリと停止。その後、たいくつな時間が長い。小鳥の渡りは朝から低調。ベニヒワやムクドリなど、常連の中にも今日はまったく見かけないものがいくつかある。(くの)
03/24
夜明け前の積雪は1センチほど。地温が高いのか、明るくなる頃には、雪はすっかり消えてしまう。寒気の影響で晴れたり吹雪いたりの不安定な天気。北西風が終日強い。午前中、青空が広がるたびにノスリたちが飛来するが、その大半は沖に出ても、すぐに戻ってきてしまう。空もようの割に賑やかな空。天気が回復すれば忙しくなりそうだ。午後は雪雲も少なくなるが、鳥の姿はどこかへ消えてしまう。(くの)
03/23
夜明けと同時に西風が強まる。昨日までとは違う、突き刺すような冷たい風だ。空が明るくなると岬上空にノスリがつぎつぎに飛来するが、乱気流にもまれて南の山へと退散してゆく。やがて西からは雪雲。風速が20mを超えたところで調査を終了。強風は終日吹き荒れる。(くの)
03/22
北西風が吹くものの、厳しい寒さはない。日差しにも恵まれ、調査地周辺の蕗の薹はどんどん開きつつある。密度は低いながらも長時間、ノスリの渡りが続いた。いよいよノスリの季節が近づいていることを実感。岬に停滞するムクドリの群れのサイズも順調に増大。耳にする小鳥の声の種数も日毎に増えている。夕方前に雨となり調査終了。(くの)
03/21
南西の風にこの時期本来の冷たさはなく、日差しのおかげで過ごしやすい。早朝はタカの動きがなかったが、7時をすぎるとノスリがぼつぼつ通過してゆく。まとまった集団は見られなかったが、オジロワシ、オオタカなどをまじえながらの渡りを午後まで楽しむ。今日の山場は9時から11時。これがさらに長時間続けば、本格的な、と形容できそうな渡りだった。(くの)
03/20
午前中は東からの湿った微風に曇り空。昼すぎに短時間の雨が降り、その後は南西の風に。ゆっくりと青空がひろがり、夕方前にはさわやかな晴天となる。雨の前に少数のノスリが通過してゆくが、それ以外の時間帯の空はひっそり。タカの姿が見つからない青空は寂しいもんだ。(くの)
03/19
湿った東風が冷たく感じられる一日。朝のうちは小雨が降ったりやんだり。日中は暗い曇空で視界は時間とともに悪化してゆく。タカも小鳥も動きは少ない。(くの)
03/18
雲は少なく風も穏やか。5月のような陽気となる。9時過ぎからタカたちがまとまって通過してゆく。同じ頃にガンやハクチョウの群れもつぎつぎにやってきて、たいへんな忙しさ。しかし、そんな楽しい時は長くは続かず、ほんの一時間ほどで何も飛ばない空に戻ってしまう。(くの)
03/17
南西からの風に、この時期らしい冷たさがない。おかげで遠くはかすみ、北海道はほとんど見えず。早朝、ベニヒワ、イスカの群れが賑やかに通過してゆく。午前中はつぎつぎにノスリが飛来。沖から戻ってくるものも多く、なかなかの忙しさ。昼前からは風が強まり、タカも小鳥も姿が消える。(くの)
03/16
早朝は曇りがちだったが、だんだん青空が広がり、日中は日差しが暖か。空気はぼんやりかすみ、北海道はうっすらと見えるのみ。9時すぎにタカの通過がはじまるが、一羽見つけても、次の一羽がなかなか現れない。昨日までは見かけなかった小鳥、数種が登場。しかし数は少なく、ハヤブサ夫妻の狩りは不調つづき。(くの)
03/15
午前中は雲が厚く、西風が冷たい。昼すぎから、ゆっくり青空が広がるものの、風はやはり冷たい。空が明るくなると、タカがぽつりぼつりと高空を通過してゆく。けっしてひどい天気ではないが、小鳥もタカも数少ない。渡りシーズンはまだまだこれから、という雰囲気。(くの)
03/14
朝のうちは青空が見えていたが、天気は徐々に悪化。昼前からは小雪、小雨の時間が長く、視界も良くない状態。渡りの気配はごくわずか。(くの)
03/08
春期調査開始。この時期にしては珍しく、気温も高く風もない。空高くからはマガンやヒシクイの声が時より聞こえてくる。タカも少数ではあるが空高くを通過。(吉岡)