2018年春期タカの渡り速報
2 青森 龍飛崎  定点調査地
(Cape TAPPI, Aomori)
更新:2018/05/04

 ( 2018/03/24 - 2018/05/04 ) 調査終了

場所: 青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜
Cape TAPPI, Higashitsugaru District, Aomori, Japan
( 41°15′30″N    140°20′33″E    EL:115m) map_mark
調査: 久野公啓・佐伯元子・吉岡俊朗

注:記載数値は速報値であり、最終記録は報告書による
内容の転記はご遠慮ください
numerical data in this table are short report.
so, please refrain using this data
without permission of the observer.

5/13 up
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月/日
Month/Day
天気
Weather
時 間
Investigation Time
ハチクマ
Pernis
ptilorhynchus
トビ
Milvus
migrans
オジロワシ
Haliaeetus
albicilla
ツミ
Accipiter
gularis
ハイタカ
Accipiter
nisus
オオタカ
Accipiter
gentilis
ノスリ
Buteo
buteo
その他タカ others タカ類計
A total of Raptors
羽数 種毎の羽数
合計
season total
0 36 23 48 725 147 5560 53 6592
05/04 雨後晴れ 04:30-15:00


7 13 2 61 2 チュウヒ1、コチョウゲンボウ1 85
05/03 雨後曇り 00:00-00:00








0
05/02 曇り一時晴れ 04:25-14:00
0
5 50 1 1 2 ハヤブサ1、ハイタカsp.1 59
05/01 霧のち曇りのち晴れ 04:30-14:30
0
11 8 0 3

22
04/30 晴れ 04:20-16:00
0
1 11 1 27 3 ハイタカsp.3 43
04/29 晴れ 04:25-14:00
1
10 43 1 49 0 コチョウゲンボウ0 104
04/28 晴れ 04:25-15:00
0
5 141 2 61 2 コチョウゲンボウ0、ハイタカsp.2 211
04/27 晴れ時々曇り 04:40-16:00
2
0 23 2 25 1 コチョウゲンボウ1 53
04/26 曇りのち晴れ 04:45-15:30


0 20 2 7

29
04/25 00:00-00:00








0
04/24 曇り時々雨 04:45-13:40








0
04/23 晴れ 04:40-15:30
1 0 0 19 2 11

33
04/22 晴れ 04:40-15:00
5 1 4 41 8 107 2 チュウ匕1、ハイタカsp.1 168
04/21 晴れ 04:40-14:00


0 7 0 1 1 ミサゴ1、チュウ匕0、ハイイロチュウ匕0 9
04/20 晴れのち霧 04:40-14:30
1

7 1 3 2 ミサゴ1、ハヤブサ1 14
04/19 晴れ 04:50-14:40


1 7 2 2 1 チョウゲンボウ1 13
04/18 晴れのち曇り 04:50-15:00



9
14

23
04/17 晴れ 04:50-16:30



12 0 3 1 ハヤブサ1 16
04/16 晴れ 04:50-15:30
2

22
20

44
04/15 00:00-00:00








0
04/14 曇り 05:00-15:00
1
1 7 1 61 3 ミサゴ1、チュウ匕1、ハイタカsp.1 74
04/13 晴れ 05:10-15:00
1

39 3 352 3 ミサゴ2、チュウ匕1 398
04/12 晴れ一時雨 05:00-16:00
0
1 24 2 89 1 ミサゴ1 117
04/11 曇りのち雨 05:00-09:00



2
2

4
04/10 晴れ 05:00-16:00
2 0 1 41 3 226 2 ミサゴ1、ハヤブサ1、チョウゲンボウ0 275
04/09 晴れ時々曇り一時雪 05:00-15:10
1
1 12 2 154 1 チュウ匕1 171
04/08 曇り一時雪 05:00-15:00
1

19 0 187 2 ミサゴ1、チュウ匕1、ハイイロチュウ匕0 209
04/07 雨のち曇りのち雨 05:40-12:30



2
62

64
04/06 曇りのち雨一時雪 05:10-08:30



0



0
04/05 晴れ一時曇り 05:10-16:00
0 1
31 30 1323 5 ミサゴ1、オオワシ1、チュウ匕2、ハヤブサ1 1390
04/04 曇りのち雨一時雪 05:10-09:00
1

11
22 4 ミサゴ4 38
04/03 曇りのち雨 05:10-12:30
0

2 1 15

18
04/02 曇りのち晴れ 05:10-16:00
0 1
18 6 201 3 ミサゴ2、チュウ匕1、チョウゲンボウ0 229
04/01 曇り 05:20-12:40
0 1
13 2 73 0 チュウ匕0 89
03/31 晴れ一時曇り 05:10-15:30
4 0
15 6 201 1 ミサゴ1、チョウゲンボウ0 227
03/30 快晴一時晴れ 05:10-14:00
3 4
18 4 793 1 ミサゴ1 823
03/29 曇りのち晴れ 05:20-16:00
6 5
11 16 376 2 チュウ匕1、チョウゲンボウ1 416
03/28 晴れ 05:20-12:00
2 2
8 15 183 2 ミサゴ1、チュウ匕1 212
03/27 晴れ 05:10-16:30
0 4
7 14 208 4 ミサゴ2、オオワシ1、チュウ匕0、チョウゲンボウ1 237
03/26 晴れ時々曇り 05:40-15:00
1 3
4 6 276 1 ミサゴ1 291
03/25 曇り時々晴れ 05:30-14:30

1
7 10 334 1 ミサゴ1 353
03/24 晴れ 05:20-15:00
1 0
1 2 27

31
注:ハイタカ(不明含む)については( )内に逆方向個体を記載。計は逆向きも加算。戻り個体は-(マイナス)で記載し、計は減算。

05/04 今日の主役はホシガラス。小鳥の動きが落ち着いた頃にハイタカに追われ登場。何度となく近くの低木にとまり注目の的に。そんな中、若いノスリはポツポツと上空を通過。
本日を持ちまして今シーズンのカウントを終了します(吉岡)
05/03 昼頃まで雨が降り続き、その後強風のため調査中止。(吉岡)
05/02 早朝は穏やかな東風。小鳥の群れは高く散らばってしまうが、岬にはカラ類がいっぱい。ヒガラの陽気な声があふれている。7時頃まではハイタカ、ツミが調子よく渡っていき、強風になると戻るタカが増える。北海道は終日見えないまま、夕方から雨。(佐伯)
05/01 早朝は霧。にぎやかな朝が続いたので、ちょっとさびしく感じるが、若葉に囲まれてオオルリやキビタキがとまり、5月らしい眺め。霧が晴れてくる頃から、続けざまにツミが近くを飛ぶ。低くもやもやした雲が残ったが、空は明るく、ほどよい南西の風。その後も近いツミが多く、色も形もじっくり見て楽しめる。いつもなら、ツミが近くに来る時は立っているのも大変なほどの風の中か、深い霧の中ということが多いのだが、こんなに穏やかな岬でゆったりとツミウォッチングを満喫できるとは。ノスリのカウント数が少ないのは、見ている前で引き返す幼鳥が多いため。ハイタカ、ツミも出たり戻ったりまた近づいたりと、何度も楽しめるのが数字には現れないおもしろさ。午後は動きがなくなり、久々の散歩に出かけて初コルリ。(佐伯)
04/30 今日も南西の強風。カラの群れが、こちらに向かって体に当たりそうなところを飛んでくる。カラ類は少し前までシジュウカラのほうが多かったのに、ヒガラがほとんどという群れも。タカの渡りが続いたのは9時前まで。薄い雲がかかって見やすい空だが、何も見つからない。昨日、背中がまだらに白いトビが戻っていく後ろ姿を見て、気になっていたら、同じ個体が再び現れた。(佐伯)
04/29 南西の風が続く。今朝も小鳥にぎやか。ようやく葉が開き始めた岬の木々にイスカが降りる姿もちらほら。イスカは裸の木にとまるのが好きではないらしく、岬の林に降りてくるのは、この時期からなのだけど、みるみるうちに若葉が広がって、じきに見づらくなってしまいそう。風が強まると、ハイタカやツミがぽんぽん戻ってきておもしろい。ノスリは幼鳥だらけになっている。気温が高く、風に吹かれても寒さを感じない。調査終了直後に灯台の観測による風速は20メートルに達し、さらに強まる。(佐伯)
04/28 久々に穏やかな夜明け。ハヤブサが動き出したのを見て、大急ぎで調査開始。日の出前に上空を十数羽のハイタカが流れていく。その後もハイタカは点々と続き、集計してびっくり。ツミは岬に戻ってきたところを見つけた個体も多く、小さなタカの識別に忙しくて、楽しい。岬に降りそそぐ様々な小鳥の声は耳で楽しむ。南西の風が強くなり、午後は鳥の動きがほとんどなくなってしまう。(佐伯)
04/27 夜間も南西の風が強く、灯台の観測によると開始時は風速20メートル。この風では鳥がいないのでは、と思ったら、小鳥がにぎやか。イスカやニュウナイスズメの密集した群れが飛び回る。いくらか風が弱まると種数も増え、ハイタカ、ツミが次々に現れる時間もあって、楽しい朝。昼前からはノスリの時間。ざらざら出ては戻ってくるが、高いところをすべるような勢いで飛んで、あっという間に小さくなる。コチョウゲンは雄成鳥。これもみるみる小さくなった。(佐伯)
04/26 夜明け前にまた雨が降り、開始時も南側の山は暗い雲の中。西風が次第に強まる。小鳥は6時頃からちらほら、7時頃からはタカも現れる。ツミが次々に戻ってくる時間もあり、強風で戻るタカを楽しむ日になるかと期待したが、あまり続かず、10時頃からはほとんど動きがなくなってしまう。昼頃、灯台の観測によると風速19メートル。朝は見えていた北海道もかすんで消えて行き、南の山も再び暗い雲に覆われてしまった。(佐伯)
04/25 終日雨で調査はお休み。東風が強まり、横殴りの本降り。駐車場の周りには今日もツグミたち。夕方には雨はほとんど止み、風も弱まっていくが、灯台に霧がかかり始める。(佐伯)
04/24 明け方まで霧雨。6時半頃から弱い雨が降ったりやんだり。南側の山は霧に包まれ、北海道も見えず。小鳥はちらほらだが、いろいろな種類が少しずつ。早朝はさえずりも聞こえてきて、4月前半のこんな天気の日とは雰囲気が違う。群れらしい群れといえば、何度か現れたマヒワたちと駐車場に降りたツグミの団体。タカを見たのは立派なホッケを持ったミサゴだけ。(佐伯)
04/23 東風が冷たく、厚着の真冬装備に逆戻り。寒さが戻ったためか小鳥の群れは少ないけれど、頭上を通るイスカやオオマシコの赤さがうれしい。西側の谷をひょいとのぞいたら、すぐ下を横切った青い背中はカワセミ。調査地をぐるりと回りこんで南へ戻っていった。タカは海上から引き返すものが多かったが、それも続かず、静かな時間が長い。(佐伯)
04/22 風は穏やか。日中は汗ばむほどの暖かさとなる。すごしやすいのはありがたいが視界不良。北側はとくに見通しが悪く、午前中の視程は2kmほど。おかげでタカたちは沖に出てもすぐに戻ってしまい、同じ個体が行ったり来たりを繰り返す。9時半頃には霧に行く手を阻まれたノスリ50羽ほどが集まり、タカ柱をつくる。眺めるには楽しい光景だがカウント困難な状況。昼近くになると視界は改善し、北海道が見えてくる。タカたちの移動も順調に。(くの)
04/21 南西の風が吹きつける。朝のうちは鳥たちが普通に飛べる風速だったが、だんだん強まり、灯台による観測では昼過ぎに30メートルを記録。なるほど風に向かっては歩けなかった。早朝は小鳥が賑やか。とくにイスカの群れが目立った。イスカの声は群れによって違いがあるので、せっせと録音しておく。昼前、林床で休んでいたトラフズクがカラスに追いたてられて空へと舞い上がってしまう。強風に流され、沖に出てしまったトラフズクは15分以上、懸命にはばたき続けて、どうにか岬に戻りついた。(くの)
04/20 早朝は穏やかな晴天。シジュウカラ、アトリ類など小鳥の群れがつぎつぎに通過してゆく。岬の低木にはホオジロ類やアカゲラ、ハイタカなど、さまざまな鳥がとまり、目を楽しませてくれる。タカの動きは少ない。昼前からだんだん視界が悪くなり、西風も強まる。一時は汗ばむ陽気となったが、風が出ると急に寒くなる。国道339号龍泊ラインは予定より早く本日開通。(くの)
04/19 終日、青空の下での調査。南西からの風が強いが、気温は高く、風に冷たさを感じない。タカは強風のため、戻ってしまうものが多かった。小鳥はカラ類が賑やか。センダイムシクイの囀ずりを初めて聞く。朝のうち、岬のすぐ近くで数百羽のウミネコとカマイルカが群れ騒いでいた。相変わらず、海鳥は例年に比べ少ないが、海に活気を感じる場面が増えてきた。(くの)
04/18 昼前から雲が増えるが風は穏やか。過ごしやすい好天に恵まれる。小鳥は今日も種数が多く、龍飛らしさを満喫。ノスリ、ハイタカともに幼鳥と成鳥が半々くらい。集計数は少なかったが、沖から戻ったものが、何度も近くを飛んでくれた。岬の西側の釣り人は35センチほどのホッケを次々にGET。この状態が続いてくれれば、ミサゴたちも楽に暮らせるだろうな。(くの)
04/17 終日、青空に恵まれ、日差しが目に肌に厳しい。風の当たらない日向はポカポカだが、西風が冷たいので、衣類の選択が難しい。夜明け直後から、岬は小鳥たちの声で賑わう。数はまだまだ少ないが顔ぶれ豊か。9時前、11時前、12時前にホシガラスが飛来。おそらく同一個体。海上へと出てゆくが、すぐに岬に戻り、林におりて一休み。岬にはカラス狩りを得意とするハヤブサが住み着いているので、襲われないかと心配する。(くの)
04/16 朝の気温は4度ほど。日差しが強いのに昼間も風は冷たく、厚着のまま一日を過ごす。風も青空も視界も悪くないのだが、タカの姿は少ない。ノスリの渡りは山場を過ぎたようだ。小鳥の飛来も低調。もう少し暖かさが必要か。今日もヤツガシラを見かける。(くの)
04/15 昨日の夕方に降り始めた雨は、ほぼ終日、続く。調査は休み。(くの)
04/14 朝のうちは穏やかな南西風。のちに東風に変わる。終日、雲に覆われ、風に当たると肌寒い。タカは高いものが多かった。9時前から正午にかけて、コハクチョウの大小の群れが頭上を通過。12群、計700羽を数える。当地でこれほどたくさんのハクチョウを見るのは珍しいこと。今シーズン初めてヤツガシラを記録する。(くの)
04/13 日中も気温が低く、午後は北西風が強まるるが、青空に恵まれ過ごしやすい天気。しかし、タカたちは東側の遠方ばかりを通過してゆく。しかも空気の揺らぎがひどく、タカなのかカモメなのかを見分けるのにもひと苦労。双眼鏡とスコープから目を外せない。やはり龍飛は風が吹いてこそ楽しい。調査終了後は岬の林で山菜採り。おいしい植物があれこれいっぱい。トラフズクに遭遇するおまけつき。(くの)
04/12 午前中は15メートルほどの南西風。この風が吹くと、メインの調査場所である展望所は不思議な無風状態。寒さもなく快適に過ごす。黄砂の影響か視界は悪く、低い雲の多い朝。海上から戻ったタカたちが、つぎつぎに頭上を低くかすめてゆく。あっちにもこっちにもツミが飛んでいる光景はまるで5月。集計数は少ないが、たくさんタカを至近距離で見物。ニュウナイスズメの群れが賑やかに飛来し、この岬も春本番。昼過ぎに短時間の小雨。この後は西風となり、すっきりした青空が広がる。(くの)
04/11 早朝は冷たい東風。8時に生暖かな南西風に変わり、気温が急上昇。9時に大粒の雨が降り始め、日中は大嵐。灯台の観測で風速26メートルを記録。短時間の調査だったが、小鳥はまずまず。アオジなど、この時期の常連が顔を揃えつつある。(くの)
04/10 久しぶりの安定した晴天。西風は残るが、寒さを感じたのは早朝のみ。タカの通過は、小さな流れが長時間続くパターン。東側の遠くを飛ぶものもあったが、全体的には数えやすい。戻る個体も多からず少なからず。ノスリの暗色個体が近くまで来ないうちに戻ってしまったので、明日以降は要注意。小鳥は賑やかさをとりもどす。シジュウカラやヒガラのさえずりが、岬の雰囲気を陽気にしてくれる。(くの)
04/09 昨日に比べれば雲は薄く、気温も高いが、西風はやはり冷たい。視界は良好、しかし渡りは盛り上がらず。たくさんのノスリが岬に集まりそうな空と風なのに。小鳥の姿はやや増加し、シジュウカラの群れも数日ぶりに登場。(くの)
04/08 季節は逆戻り。寒々しい雲が西からつぎつぎに流れてきて、厚い雲の下では強い風と雪。日中も気温は低く、一時、地面が白くなる。雲の切れ間は明るく、タカもぽつぽつと飛来。朝のうちは順調に北上してゆくものが多かったが、昼近くに現れたものは、大半が戻ってしまう。小鳥は今日も少ない。春はまだまだという雰囲気。(くの)
04/07 雨は早朝まで降り続く。午前中は湿っぽい曇り空から時おり小粒の雨が落ちてくる天気。空がいくらか明るくなるたびにノスリの小群が通過。南の山にかかった雨雲の影響か、岬の東側の海岸線に沿うように、低く移動するものが多かった。昼前からは、また本降りの雨。(くの)
04/06 予報では夜明け前から雨、あるいは雪となっていたが、曇天の朝。昨日は寒さのためか小鳥の気配が皆無の岬だったが、今日はイスカ、ベニヒワなどの声が戻っている。双眼鏡をぶら下げて、のんびり歩きながらの調査。ときおりハイタカが現れるが視界は悪く、渡りそうにない。8時前には東風と雪が強まり、朝のみで調査終了。日中は小雨、あるいは小雪が降り続く。(くの)
04/05 朝の気温はぐんと下がり1度ほど。日中も西風が冷たく、防寒着はほぼフル装備。6時頃から岬の上空にたくさんのノスリが飛来。陸の果てまで来て北進を躊躇するものと、沖から戻ったものが、上昇気流に乗ってぷかぷか浮かび、機をみては、じんわりと進んでゆく。空に見えているタカの数は増えたり減ったりを繰り返したが、最多時で150羽ほど。高密度な部分は実に見事。龍飛らしい光景にうっとりしながらも、7時前から10時頃までは忙しく数え続ける。ほどよい雲の存在も良かった。10時を過ぎるとタカの動きは落ち着いてしまうが午後も小規模な渡りが継続。夕方近くでも南の山の上空にはいくつものノスリが浮かんでいる。この先も忙しい日がありそうだ。(くの)
04/04 低く厚い雲から時おり雨粒が落ちてくる朝。夜明けと同時にノスリやハイタカたちが登場する。まだ灯台が光り輝く中、タカのシルエットが暗い空のあちこちに浮かんで、ゆっくり北へと流れてゆく。6時すぎにはタカの姿はほとんどなし。気温はだんだん下がり、降りはじめた小雨には雪が混じる。早々に調査終了。天候が回復すれば忙しくなりそうだ。(くの)
04/03 雲が低く、視界不良。早朝はおだやかな北西風。7時すぎに南西風に変わり、だんだんと風速アップ。風況に応じて調査地点を移動すること2回。昼過ぎにはいよいよ視界が悪化し、風も強く、調査を終了。午後は霧雨が吹きつける。小鳥の声が賑やかな朝だった。個体数はさほどでもないが、種数が多い印象。アトリ類だけで9種を記録。これはなかなかの揃いようだ。ミヤマガラスの1000羽以上の群れが、一時、岬の電線にずらりと並んで翼を休める。観光客が見たらおそれおののくであろう光景だったが、一般の人のいない時だった。タカたちは風に煽られて行ったり来たりの繰り返し。(くの)
04/02 昨日は夕方からしとしと雨となったが、深夜に降りやむ。日中は曇り空。東風が残りうすら寒い。ぽつりぽつりのタカの出現は8時すぎから16時前まで続くが、そのほとんどの時間帯は、大半のタカが戻ってしまう。昼前後に何度かまとまった通過があり、ここで記録をかせぐ。夕方近くになって青空が広がる。もう少し早く晴れていれば展開が違っていただろう。(くの)
04/01 どんよりとした曇り空。気温は低くないのだが、東風が吹いて寒い。ときおり、小さな雨粒が落ちてくるので、機材を減らして調査地に向かう。渡るタカはちらほらペース。かなりの高度で岬を通過したものも、戻ってしまうケースが多い。海上に出たあたりで急に高度が下がってしまう様子を何度が見かけたので、気流が良くなかったようだ。キクザキイチゲが開花し、食べ頃ギョウジャニンニクも採集。例年に比べ、植物たちの芽吹きがずいぶん早い。(くの)
03/31 西風がやや冷たいが、青空に恵まれ気温は上昇。風に当たらなければ過ごしやすい天気。タカの通過は6時過ぎにはじまり、ぽつりぽつりのペースが15時まで継続する。この1週間に撮影したハヤブサの画像をチェックしたところ、雌雄ともに、昨年までと同一個体であることが確認された。雌は2009年、雄は2011年からこの岬で暮らしている。(くの)
03/30 青空が広がり視界は良好。北西風もさほど強くはなく、まずまずの渡り日和。ノスリの通過は8時20分頃から9時すぎに集中。主に岬の東側をざらざらと流れてゆく。この時間帯に今日の総計の8割ほどのタカを記録する。(くの)
03/29 朝のうちは灰色の雲に覆われ、うす暗い天気。視界の悪い中、ハイタカたちが岬上空を飛び交う様は4月中旬を思わせる光景。ノスリの姿はちらほらで、多くは戻ってしまう。11時頃から青空が広がりはじめノスリの通過が連続する。しかし視界は悪いまま。戻るものが多い。14時を過ぎるとようやく北海道が見えはじめるが、やはり戻るノスリが多い。この春も岬から見える範囲に海鳥の姿はごく僅か。そのため海面に目をむける機会も少ないのだが、漁港のすぐ沖にハンドウイルカを見つける。当地ではカマイルカばかりを見ていたので、これはうれしい発見。(くの)
03/28 青空が広がり、季節はずれの暖かさ。南西の風がだんだん強まる傾向。7時頃から9時すぎまで、ノスリの渡りがほぼ絶え間なく続く。追い風にのってびゅんびゅんと通過し、戻ってくる個体は少ない。この時間帯の風速は灯台の観測で15メートルほど。その後はタカの姿が減少し、戻り個体が目立つようになる。10時の風速は20メートル。タカたちの風速に対する反応は、これが通常のパターン。正午には23メートルの風を記録し、我々も休息することに。(くの)
03/27 午前中は穏やかな東風。午後は南西風がだんだん強くなる。もやがひどく視界はよくないが、頭上は青空。日中は上着や手袋不要のポカポカ陽気。ノスリの通過は7時頃から16時すぎまで断続的に見られる。風の弱い日は、遠く高く移動するタカの発見に苦労することが多いのだが、今日は視界不良が幸いし、遠いものは見たくても見えない。タカ類の種数も多く、気分よくカウント。シジュウカラは100羽ほどの群れが登場。小鳥の動きは例年よりも早いようだ。(くの)
03/26 朝のうちは雲に覆われていたが、日中は晴れて日差しが強い。西風もだんだん弱まり気温上昇。視界は悪く北海道はまったく見えない。午前中、岬の上空はノスリたちでおおいに賑わう。視界不良のためか、沖に出た集団も、その大半は、また戻ってきてしまうので、岬まで来て様子をうかがうタカと、北から戻ったタカが、いっしょに空に浮かんだ状態。出発するタカ、戻るタカ、停滞するタカをそれぞれ目で追い続ける作業にエネルギーを大量消費。苦労した割に集計は少なく、しかも調査の精度が低いので充実感に乏しいカウント。午後はタカも少なく眠気を誘う暖かさ。飛び交うツバメの姿にまだ3月であることを忘れそう。(くの)
03/25 夜明け前に短時間の雨。朝のうちは湿った低い雲が残っていたが、日中は晴天と明るい曇天との繰り返し。西風は今日も強く、気温が10度を越えた時間帯も暖かさを感じない。雲が切れ、青空が広がるたびにノスリのまとまった通過がみられる。10時すぎの流れはなかなかのもので忙しく数える。しかし、30分ほどでタカたちの動きは消えてしまい、また静かな曇り空。午後の青空にはタカの姿もごくわずか。(くの)
03/24 朝の気温は3度ほど。ずっと晴れていたが、西風が冷たく、強く、日中も寒いまま。早朝は小鳥の小群がつぎつぎに通過。カワラヒワ、イスカ、ヒバリ、スズメ、オオジュリンが目立つ。タカたちは単独で移動するものが多く、午後は大半が戻ってしまう。50羽ほどのハシブトガラスが参加する大騒ぎが何度か勃発。その原因は林に潜む若いクマタカだった。(くの)