2015年春期タカの渡り速報
90-3 鹿児島 トカラ列島中之島  定点調査地
(Nakanoshima Island, Kagoshima)
更新:2015/04/05

 ( 2015/03/17 - 2015/04/05 ) 調査終了

場所: 鹿児島県鹿児島郡十島村中之島
Nakanoshima Island, Toshima Village, Kagoshima, Japan
( 29°50′26″N    129°52′06″E    EL:29m) map_mark
調査: 楠木 憲一

注:記載数値は速報値であり、最終記録は報告書による
内容の転記はご遠慮ください
numerical data in this table are short report.
so, please refrain using this data
without permission of the observer.
月/日
Month/Day
天気
Weather
時 間
Investigation Time
サシバ
Butastur
indicus
ハチクマ
Pernis
ptilorhynchus
ノスリ
Buteo
buteo
ツミ
Accipiter
gularis
ハイタカ
Accipiter
nisus
その他タカ others タカ類計
A total of Raptors
羽数 種毎の羽数
合計
season total
6731 0 12 6 26 36 6811
04/05 曇後晴 06:10-11:45 275
1



276
04/04 曇後晴 06:10-15:30 1398
1
5 1 オオタカ1 1405
04/03 06:10-15:00 1





1
04/02 曇後小雨 06:10-15:00 85





85
04/01 06:30-00:00 0





0
03/31 06:30-14:30 1553
1
3 1 オオタカ1 1558
03/30 06:20-16:30 915
2
3 5 オオタカ2、チョウゲンボウ1、ハヤブサ1、ミサゴ1 925
03/29 晴時々曇 06:20-15:30 878

2 1

881
03/28 小雨時々曇 06:30-16:30 1


2 2 ミサゴA1、J1 5
03/27 曇後小雨 06:30-16:00 45


1

46
03/26 06:25-16:00 361


4

365
03/25 06:45-17:00 1054

1


1055
03/24 06:45-15:00 0

1
4 ミサゴ1、ハヤブサ1、チョウゲンボウ1、ケアシノスリ1 5
03/23 快晴 06:50-15:00 3
1

2 ケアシノスリ1、チョウゲンボウ1 6
03/22 快晴 06:50-15:00 74
5

5 ミサゴ3、ハヤブサ1、チョウゲンボウ1 84
03/21 曇時々霧雨 07:10-16:00 39



2 ケアシノスリ1、チョウゲンボウ1 41
03/20 曇後晴 07:45-17:03 49
1 2 5 8 オオタカ3、ハヤブサ3、チョウゲンボウ1、ケアシノスリ1 65
03/19 曇時々雨 06:58-16:00 0



3 ケアシノスリ1、チョウゲンボウ1、オオタカ1 3
03/18 曇り 08:40-14:45 0


1 2 ケアシノスリ1、チゴハヤブサ1 3
03/17 曇時々雨 06:30-17:00 0


1 1 ケアシノスリJ1 2
注:ハイタカ(不明含む)については( )内に逆方向個体を記載。計は逆向きも加算。戻り個体は-(マイナス)で記載し、計は減算。

04/05 今日が中之島調査の最終日、朝の天気は雲低く山の150m以上は雲の中で調査不能のため海岸に降りてから調査開始。しかし湿度高く諏訪之瀬島からの低雲が絶え間なく続き最悪の状態が9時頃迄、青空が見えるようになり少しずつ飛び始めた。群の羽数はまとまった数が出るようになったが帰りのフェリーの時間になり仕方なく終了したが、天気も良くなって12時以降はかなりの羽数が飛びそうな雰囲気なのがとっても心残りだな…初めての中之島調査で大変お世話になった皆様どうも有り難うございました。また来期に…です。
04/04 台風4号の影響が3日間続き最悪だった天気がやっと回復し今日は9時から順調に飛んだ。朝は雲低く島の250m以上は雲の中、仕方なく海岸で調査した。いきなり350羽の群が入って来て大きなタカ柱が頭の上にできた。高度200m位、あまりに近過ぎてカウントが難しい。大きな群が連続して続き羽数は伸びたが3時以降は渡りを止めてしまうような動きでこちらも早目に終了した。サシバにも長旅の疲れが有るのかもしれない…。
04/03 今日は島渡りのサシバには追い風が吹いていたが全く飛ばなかった。追い風も強すぎるのは有り難くないのだろう。モズの♂が餌運びをしていたので見ていたら、調査場所近くで営巣していた。♂の餌採りの間に巣を見に行ったらメダケの竹林の中の地上1,5m位の所にウグイスの巣そっくりな竹のササで作った巣があって、♀の尾羽根が巣から出ていた。雛は孵化しているがまだ小さいので♀が抱いているようだ。ツバメチドリ3羽は今日も餌採りで飛び回っていた。ツバメよりももっと高い所が得意なみたいだ。移動範囲もツバメよりも広くてソアリングやグライディングが相当に上手でとても軽そうに長時間飛び回っていた。ホシムクドリは一羽だけだった。
04/02 今日は早朝の1時間だけ快晴だった。1時頃に数群入って来ただけで終了だった。朝ホシムクドリが1羽いた。珍しくツバメチドリ3羽がツバメの群と一緒に長い間餌採りに飛び回っていた。本当に名前のとおりの鳥なんだ。この島ではアカヒゲがいたるところで鳴いているが、今朝椅子に座って食事をしていたら、頭の髪を撫でてアカヒゲの♀が建物の中に飛び込んで来た。中を見回してから飛び出して行った。巣作りの場所を探していたらしい。
04/01 今日は朝から雨でなんにもすることなし、この島にはガソリンスタンドがないので車の燃料は気になるところだ。携行用の缶で持参はしたが、十分とは言えない。島に来てから今日までの走行距離314km、使った燃料68リッター、燃料消費率はなんとリッター当たり4,6kmだった。普段ならリッター当たり9km程度は走るので大丈夫と思っていたが、普段の半分しか走らないのだ。長期の滞在はなかなか厳しいなー。
03/31 今日は出るだろうと思っていたらいきなり800羽を越える大きなタカ柱が立った。縦に長く続き凄いの一言だ。次々に続く群も大きく100羽を越えるものがある。午前中は順調に羽数が伸びていたが、天気の落ちるのと一緒に出なくなった。群の羽数の大きさからすると今日がピークなのかな?
03/30 最高の渡り日和、だが出ない、全くの暇な時間にいつもの牛の餌やり、放牧の42番が直ぐに近くに来て餌をねだる。飛び始めたのはなんと3時25分から頭の上を1000mをはるかに越える高度で凄い速度で通過して行く。もの凄い塊だった。首は痛くなるし、今日はかなりカウント漏れが有ると思う。帰りにオオチュウが1羽電線に止まっていた。
03/29 天気の回復がかなり早く朝は快晴だったが、直ぐに雲が増えて一時小雨も降った。午前中飛ばすが12時22分から飛び始めたら止まらなくなり、2時間で850羽という長い行列で島の東側を高く通過して行った。奄美の雨で二日間足止めを食っていた群が早朝に飛び立ったものだろうと思うが、強い向かい風のなかを頑張って海を越えて来たんだろう。それでも元気に口之島に向かって飛んで行った。
03/28 全体にどんよりの雲と小雨が続き最悪の天気、それでも海上から入ってくるタカがいるのには驚く。海岸で見ていたら頭の上をカツオドリが低く飛んで驚いた。この島では隣の島で繁殖しているカツオドリを獲りに行って食べていたと言う話を聞いた。同様にサシバも食べていたという話をしていた。
03/27 良くないお天気のなかをポツリポツリと小さい群れが通過して行く。こんな日にも渡っているんだ。今日は情報収集であまり真面目に見ていない。ハチジョウツグミも見えなくなったがホオジロハクセキレイはいろんなところでたくさん活躍している。
03/26 今日も天気は良好、しかしサシバの群は小さい。最大の群は58羽だった。それでもポツリポツリと島を通過して行く。今日はハイタカが多かったが、昨日迄いたケアシノスリは故郷に向かったらしく全く出てこなくなり、ツバメ類も数が少なくなったしホシムクドリは全くいなくなってしまった。
03/25 午前中は60羽位、あまりに暇で昼寝をしようと車の中で寝っころがって窓の外を見ていたら6羽のタカ柱が目に入った。その後は切れ目なく続くサシバの行列になり、やっと本格的な渡りのム一ドになり5時近くまでサシバの通過は続いた。でも、台湾の通過からここまで日数が掛かりすぎているんをだけど…途中でどこかの島渡りで足止めを食っていたんだろうな…
03/24 今日も晴だが風悪く全く飛ばない。ツグミの群にハチジョウツグミが3羽入っていた。ホシムクドリは一羽のままだ。ツバメの100羽位の群が珍しく近くの電線に止まって暫く休息してから一斉に飛び立って行った。強い向かい風の島渡りに疲れていたようだ。キジの♂が調査地から10m位の所に飛んで来たので慌てて写真を撮ったら画面に入り切らなかった。
03/23 2時までは雲ひとつない快晴、島の人はよい天気と言っていたが、北よりの風強く島渡りのサシバには不向きな天気。10時過ぎに3羽の群が出ただけで全く暇な1日だった。放牧の牛と仲良くなり、遊んでいた。島の牛たちは青草が不足しているのでまるでパンダのように竹ばかり食べている。体もかなり痩せている。ホシムクドリはたった1羽だけになってしまった。
03/22 天気は快晴になったが、霞んで見えない3kmがやっとだ。朝は群れが多かったが後はパラパラになった。ノスリは渡っている。天気が良くなったせいで小鳥は減ってしまった。
03/21 朝7時からの1時間だけは天気が良かった。その後は雲が厚くなり、時々霧雨が降るお天気で最悪に…サシバが海上から入って来たのは僅か15分だけで、集落の上に低く入って来た。後は飛ぶ気配もなくて、諏訪之瀬島も遠く霞み、全くの暇状態…で仕方なくお昼寝タイム。その後キジの雄が飛んで来たので俄写真屋さんに…ホシムクドリは3羽に減っていたが、電線上のツグミの中にハチジョウツグミが1羽だけ入っていた。また、今日はヤツガシラが港の草地で餌とりをしていたが、同じ場所でホオジロハクセキレイの小群も一緒に餌採り。やっぱり大陸系の鳥たちが出る島なんだなー
03/20 天気はやっと少し良くなってきたが、午前中は時折霧雨が降る状態が続き、諏訪之瀬島が霞んでいる。ホシムクドリはまた増えて5羽になっていた。9時半を過ぎた頃に中之島初のサシバが、5羽現れて島の西側を列になってNNWへ上がって行く。帰郷サシバの先発隊はその後一時間程続き、40羽程が島を通過していった。中之島での初サシバにちょっと感激!!それに混じってハイタカ属が思ったよりも多く出てくる。昨日小さな昆虫ばかり食べていたチョウゲンボウは、やっと爬虫類を片足だけで掴んで飛んでいった、後で写真を見ると緑色のような爬虫類が写っていた。でも、今日はツバメの日、空のどこを見てもツバメばっかり、3000羽以上が通過したと思う。イワツバメも多かったし、アマツバメやヒメアマツバメの群も出た。ホオジロハクセキレイは牧場や農地、漁港等色々なところに居る。最大数は13羽以上だった。今日もケアシノスリとノスリが一緒に滞在中。島に来てからずっと雲の中だった御岳の頂上が初めて姿を見せてくれた。
03/19 悪い天気の3日目だが今日が最悪。昼過ぎには嵐のようになり、雨も強くて、中国から来た黒い雨に汚れていた車は無料で洗車済みになり、調査を早々に打ち切った。昨日からのチョウゲンボウは小さな昆虫だけを次々に捕まえて食べている。地元の人(と云いながらホンジュラスの人)の話ではケアシノスリは昨年の10月頃から滞在していたらしい。今日も悪天候の中、昨日の止まり場所近くで枯木に止まって動かなかった。お天気が悪いので小鳥の群は移動していないだろうと思っていたら、一昨日に見たホシムクドリが3羽に増えていた。別の群れなのかなー。この島の牧場の広い草地環境が良いのか、キジを見かける事が多い。3時半頃に漁港にいたら、オオタカが西側から飛んで来て、目の前の林に入って行った。
03/18 今日も天気は悪いままだ、でも、ハイタカもチョウゲンボウも昨日の個体とは違っている。鳥たちはどんどん変わっているようだ。やけに白っぽいノスリが西から飛んで来たので、よ一く見るとケアシノスリの若い奴だった。牧場の周辺で1日中餌とりをしていたが、3時前に調査地から500m位の林で休息に入った。上手く餌が獲れたようだ。ほとんどの鳥たちはWSWから現れてENEに飛んでいくた。
03/17 今日が中之島調査の初日、生憎のお天気で鳥は少ないが、トカラ馬の牧場にハクセキレイの40羽程の群がいて、その中にホオジロハクセキレイが7羽も混じっていた。写真を撮っていたらハイタカのA♀が来て追い払ってしまった。牧場ではハクセキレイやタヒバリ、ムクドリ、コチドリの群が普通に一緒に餌を採っている、島の道路は狭く、地元の車もあまり多くないので、車はほとんど走らない。そんな道路でヤマシギが昼間にのんびりと餌を採っていた。また、3時過ぎに海岸に行くとカツオドリが7羽500m位の沖合いを飛んでいた。凄い!!と思って双眼鏡で沖合いを見ると、もっとたくさんのカツオドリが普通に飛んでいた。さすがに南の島なんだなー。