2017年春期タカの渡り速報
94-2 宮崎 都農町牧内山  定点調査地
(Mt.Makiuchi, Miyazaki)
更新:2017/04/05

 ( 2017/03/26 - 2017/04/05 ) 調査終了

場所: 宮崎県児湯郡都農町牧内山
Mt.Makiuchi, Tsuno Town, Koyu District, Miyazaki, Japan
( 32°16′45.03″N     131°32′45.80″E    EL:206m) map_mark
調査: 楠木憲一

注:記載数値は速報値であり、最終記録は報告書による
内容の転記はご遠慮ください
numerical data in this table are short report.
so, please refrain using this data
without permission of the observer.
月/日
Month/Day
天気
Weather
時 間
Investigation Time
サシバ
Butastur
indicus
ハチクマ
Pernis
ptilorhynchus
ノスリ
Buteo
buteo
ツミ
Accipiter
gularis
ハイタカ
Accipiter
nisus
その他タカ others タカ類計
A total of Raptors
羽数 種毎の羽数
合計
season total
6651 0 17 0 8 7 6683
04/05 曇り 06:40-15:00 962





962
04/04 快晴 06:50-16:30 28
3



31
04/03 快晴 06:30-16:40 2





2
04/02 快晴 06:30-15:00 278


1

279
04/01 曇後晴後雨 06:50-15:00 1075
2



1077
03/31 雨調査なし 00:00-00:00






0
03/30 快晴 06:50-16:00 2674
1

1 オオタカ1 2676
03/29 06:00-17:10 1596
1



1597
03/28 快晴 06:10-17:00 13
2
2 1 オオタカ1 18
03/27 快晴 06:00-16:00 1
3
1

5
03/26 曇時々晴 06:00-16:00 22
5
4 5 チゴハヤブサ1、ハヤブサ2、ミサゴ2 36
注:ハイタカ(不明含む)については( )内に逆方向個体を記載。計は逆向きも加算。戻り個体は-(マイナス)で記載し、計は減算。

04/05 早朝から空全体がどんよりの曇りで、雨が降ってもおかしくない程の天気だった。全く飛ばない午前中はアナグマ君で時間つぶしだ、昨日こっそりと置いていたジャガリコ12本は全て残さずに食べられていた。前の日は10本中の4本は残っていたのでジャガリコの捜索がだいぶん上手になったみたいだ。天気は良くないままだったが、種子島出発組らしいサシバ群の到着予定時間のお昼前から、突然大きな群が連続して飛び始めた、僅か2時間程で950羽以上が高く、遠く、幅広くゴマ粒になって通過して行った。非常に難しいカウントで、双眼鏡でカウントできるぎりぎりの距離を飛ぶので、かなりの羽数が漏れていると思う。この後も飛びそうな雰囲気なので、少し心残りなのだが、今年の調査は今日で終了です。凄くフレンドリーで親切なお茶畑の園主の方々のご厚意で、とても快適で楽しい調査をすることができました。本当に有難うございました。帰途につき、FTに到着するといつも使っているフェリーが突然の故障らしく今朝から欠航になっていた。仕方なく遠回りのフェリーで愛媛に帰ったら、都農町では全く咲いていなかった桜が家までの道中満開で綺麗だった。こんなにも気温が違うとは・・・明日からは田植えです。
04/04 今日も快晴で最高のお天気だけど、ポツリポツリで暇な1日になった。繁殖していないらしくて度々出てくる高倉のクマタカ調査になってしまった。
04/03 早朝から快晴ですっきりと澄んだ空気、5km先のサシバでも見える程の最高のお天気だった。しかし、昨日の悪い予感が当たってしまい、昨日の南西諸島の海渡りは無理だったようで、全く飛ばない青空が終了するまで続き、昼寝をするしかないような暇な一日だった。気温は上がらず朝は寒くてダウンを着ての鳥見になった。山桜の早いものが数日前から少し咲き始めているが、ここ一週間程度は殆ど開花が進まず、山の木々の芽吹きも遅く賑やかな感じにはならない。ソメイヨシノに至ってはいったい何時咲くかの見当もたたない。調査に入った時点で、公園にはお花見用の照明や机、椅子等が積み上げられて既に用意万端だったのに、桜の方は全く変化なしなのが少し空しい。周囲にあるお茶の新芽の伸びも早生種でさえ 5〜10mm程度とかつてない程に遅いのだという。暇な時間には住み着いているアナグマの若い兄弟が餌採りで出てくるのを見ている。向こうは視力が悪いので、椅子に座っている人間に気がつかず、警戒心のない自然な動きを見せてくれてなかなか面白い。顔も可愛いし、体型も非常に可愛く愛嬌がある。ジャガリコを置いておくと食べている。好きなのかな−、でも、そのジャガリコ賞味期限切れなんだけど・・・・・ごめん!!!
04/02 朝から快晴で最高の渡り日和だった。塒立ちは少なく午前中はパラパラと小さな群が通過していたが、午後になると完全に火縄銃状態になり、2時過ぎからはぴたりと止まってしまった。暇そうに飛び続けるクマタカを見て時間潰し…鳥は完全に底をついたようだ。次の奄美発を期待して終了したが、今日の強い北風では南西諸島での島渡りは無理かも知れないなあ…
04/01 朝は低雲が広がり良くない天気のなかをポツリポツリ飛んだ。午後は少し良くなって晴れ間が出るようになった。1時過ぎからはまとまった群が出るようになり、700羽程出た頃から雨が降り始めたら止まなくなりそのまま終了になった。良い感じの群の出方だったのだが…
03/31 昨夜からずっと降り続く雨で全くの休養日、雨の少なかった3月をカバーするようにまとまった雨になり、我が家で植菌していたキノコ用の原木には恵みの雨になったようだ。ただ、こちらではガスッてしまって尾鈴山も全く見えず、観光もできない天気で最悪だった。お昼前から少し南にある高鍋町の温泉施設に行った。ここは食事がなかなか良い。店の売り文句のとおり本気で頑張っていると思う。ゆっくりの温泉入り、生き生きの刺身・・・車の運転なのでビールが飲めないのはちょっと辛いが、泥炭層からの塩湯のような感じでなかなか良いお湯だ。いつまでも体が冷めずに暖かい。明日からしばらくお天気が持ちそうな感じなので今日だけの休養日なのかな・・・
03/30 近くにいた塒立ちが7時過ぎから飛び始め2時過ぎ迄休みなく続いた。朝のうちは低く飛び楽だったが、高度が上がってコースが尾鈴山に寄ってくると、双眼鏡では見えなくなりスコープにかじりつく鳥見になってしまい、こんなに疲れたカウントは久し振りだ!!おまけに忙しすぎて昼食も抜きになってしまった。今日は温泉に行ってゆっくりとマッサージにしよう。
03/29 最悪の曇り空で全く飛ばなかったが、お昼前からいきなり大きな群が出始めた。最後の群が塒入りした4時40分迄サシバの流れは途切れることなく続いた。天気が悪いので高度は低かったが、暗いシルエットになっている尾鈴山の稜線の上と下を飛ぶので苦労した。3月23日にフィリピンから台湾に渡ったという大群の一部が届いたのかもしれない。
03/28 天気は良いが気温はあまり上がらない。タカは出ないがミヤマガラスの渡りは群が65羽と50羽の群が出た。サシバとは違ってソアリングしていた群が少しずつ流れ始めるのではなく、一斉に流れ始めるので、まるでアカハラダカの渡りを見ているような感じだ。26日に渡ったミヤマガラスの群は160羽程だったので群の羽数は少なくなっているがまだ残っていたようだ。ミヤマガラスは韓国経由で大陸から飛来して同じルートで帰ると考えていたが、ここで見ているとサシバと全く同じNNE方向に渡っていくので、韓国経由ではないようだ。都農町はカラスが非常に多い、畜産と養鶏場が山手に多く、鳥インフルで名前の出ていた川南町はすぐ隣の町なのだ。双眼鏡を覗くといつでも飛んでいるカラスの小群が必ず入っている。トビの数は普通だが、カラスに関しては異常に多いと思う。塒は尾鈴山の山系らしく朝は東への移動が多く、夕方は反対になる。鳥インフルの感染源はカラスの可能性が高いのかも知れない。
03/27 朝から快晴で風も良く期待していたが気温が上がらず寒い1日だった。次第に風が強くなり、全く飛ばなくなったので、早じまいして温泉に行きのんびりしていた。昨日から一変して寒かったー。暇な時間が長かったが、近くの芝部に来るツグミ達とシメとの絡みが面白くて結構楽しめた。ツグミは常時10羽近くが草地で餌採りをしているが、その中に1羽のシメが混じっていて餌採りをする。芝生の公園に3本のヤマモモの樹が植栽してあり、2本はオス木で真ん中の1本だけがメス木なのだが、シメはいつも真ん中のメス木の下付近で小豆程度のものを芝生の中から拾い出して食べている。昨年落ちた古いヤマモモの種がまだ食べられるとは思わないのだが・・・、するといつもツグミがちょっかいを出して追い払う。本気になったらシメの嘴のほうが強力な武器のように思うのだけれどもシメは直ぐ上のヤマモモの枝の中に逃げ込み、しばらく出てこなくなるが、ツグミが離れるとまた出てきて餌採りを始める、同じことをいつまでも繰り返すのが面白くて長い時間見ていたが、枝の中に隠れている時間が巧い具合にシメの休憩時間になっているようでなんか微笑ましかった。
03/26 初めての調査地に朝6時現着、昨日からの雨は夜のうちに止んでいたが、雲量10の曇り空、西側に見える尾鈴山の上部は雲に隠れて全く見えない状態のままの一日だったが、10時過ぎから少しずつ晴れ間が見え始める。サシバの群は16羽が最大で飛行高度は低く苦労しながら飛んでいた。今季初めて見るサシバの細くスマートな翼がやっぱり嬉しい。気温は20度を超えて、タカ類以外にもツグミ、アオサギ、セキレイ類、ツバメ、アマツバメ、ヒタキ類等が小群で次々に北上していくのを見ていると春だなーと感じる。調査地隣の牧草地には菜の花が絨毯のように咲き、お花見に来たような雰囲気でとても綺麗だ。なかなか良い調査地のようなのだが・・・