2021年秋期タカの渡り速報 水戸市森林公園  定点調査地 (Mito forest park, Ibaraki) 更新:2021/09/30  ( 2021/08/15 - 2021/09/30 )



注:記載数値は速報値であり、最終記録は報告書による
内容の転記はご遠慮ください
numerical data in this table are short report.
so, please refrain using this data
without permission of the observer.
場所: 茨城県水戸市木葉下町588-1 水戸市森林公園内の大鍋展望台
Mito forest park, Mito City, Ibaraki, Japan
( 36°25′38″N    140°22′10″E    EL:124m) map_mark
調査: 水戸市森林公園タカの渡り調査グループ

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9/25 up
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月/日
Date

天気
Weather

調査時間
Investigation
time

サシバ
Butastur
indicus

ハチクマ
Pernis
ptilorhynchus

ノスリ
Buteo
buteo

ツミ
Accipiter
gularis

ハイタカ
Accipiter
nisus

その他のタカ等
Others

タカ類計
A total of
Raptors

備 考
Remarks

羽数

種毎の羽数

(計)
Season
total

616 34 119 32 1 50

ミサゴ9

ハヤブサ16

チョウゲンボウ5

オオタカ13

チゴハヤブサ7


852
09/30 06:15~12:00 0 0 5 0 0 1 チゴハヤブサ1 6 2名
09/29 06:20~12:00 11 0 11 1 0 1 オオタカ1 24 6名
09/28 曇時々晴 06:20~12:00 0 0 1 0 0 0 1 6名
09/27 晴時々曇 06:20~12:00 0 0 13 0 0 2 チゴハヤブサ1、ハヤブサ1 15 5名 アサギマダラ1頭
09/26 06:20~12:00 0 0 0 7 0 1 ハヤブサ1 8 12名
09/25 06:20~12:00 2 0 3 2 0 2 ハヤブサ2 9 9名 ツツドリ1羽
09/24 06:20~12:00 14 4 11 1 0 5 チョウゲンボウ2,チゴハヤブサ1、ハヤブサ2 35 5名
09/23 曇のち晴 06:30~12:00 9 1 3 1 0 2 ミサゴ1、チゴハヤブサ1 16 5名 アオバト12羽
09/22 06:30~12:00 0 0 2 1 0 0 3 4名
09/21 06:20~12:00 13 0 9 1 0 1 オオタカ1 24 4名 ノビタキ3羽
09/20 06:20~12:00 14 0 13 0 0 3 オオタカ2、チゴハヤブサ1 30 11名
09/19 06:40~12:00 24 2 6 0 0 4 ミサゴ2,オオタカ2 36 5名
09/18 00:00~00:00 0 雨天中止 台風14号
09/17 06:20~12:00 2 0 1 0 0 1 ハヤブサ1 4 3名
09/16 曇時々小雨 06:20~12:00 2 0 2 1 0 0 5 5名
09/15 06:20~12:00 18 7 11 3 0 2 オオタカ1、チゴハヤブサ1 41 6名 アマツバメ30+群、エゾビタキ2
09/14 06:30~12:00 11 0 0 0 0 2 ハヤブサ2 13 4名 エゾビタキ2
09/13 薄曇り 06:30~12:00 22 0 4 3 0 1 オオタカ1 30 10名 エゾビタキ3羽
09/12 06:30~12:00 3 2 1 3 0 2 ミサゴ1、ハヤブサ1 11 5名
09/11 曇のち小雨 06:30~12:00 6 0 0 0 0 1 ハヤブサ1 7 8名 エゾビタキ1
09/10 06:30~12:00 9 2 2 1 0 2 ミサゴ1、ハヤブサ1 16 4名
09/09 00:00~00:00 0 雨天中止
09/08 曇のち小雨 06:30~12:00 10 0 2 0 0 1 ハヤブサ1 13 5名
09/07 晴のち曇 06:30~12:00 63 2 5 0 0 6 オオタカ3、ハヤブサ1、チョウゲンボウ2 76 7名
09/06 曇時々小雨 06:45~11:00 20 2 0 0 0 0 22 4名
09/05 曇一時雨 06:30~12:30 24 5 2 0 0 1 ハヤブサ1 32 6名 カケス、コサメビタキ初認
09/04 曇一時雨 06:35~10:00 10 0 2 0 0 0 12 2名
09/03 曇時々小雨 06:40~09:15 0 0 0 0 0 0 0 1名
09/02 00:00~00:00 0 雨天中止
09/01 06:30~09:00 0 0 0 0 0 0 0 1名
08/31 曇一時晴 06:20~12:00 26 0 0 1 0 1 オオタカ1 28 3名
08/30 06:25~12:00 13 0 1 3 0 0 17 8名
08/29 曇一時晴 06:30~12:00 15 1 0 2 0 1 ハヤブサ1 19 12名
08/28 06:30~12:00 43 1 2 0 0 1 ミサゴ1 47 6名
08/27 06:30~12:00 42 0 0 0 0 0 42 5名
08/26 06:30~12:00 20 3 0 0 0 0 23 4名 初ウグイス地鳴き
08/25 曇一時小雨 06:30~12:00 15 0 1 0 0 0 16 4名
08/24 06:30~12:00 22 0 0 0 0 0 22 3名
08/23 曇一時雷雨 06:15~12:00 13 0 0 0 1 0 14 3名
08/22 06:30~12:05 26 0 0 0 0 1 ミサゴ1 27 5名
08/21 06:30~12:00 28 2 0 0 0 2 ミサゴ1,チゴハヤブサ1 32 9名 初モズ高鳴き
08/20 06:15~12:00 32 0 1 1 0 1 チョウゲンボウ1 35 3名
08/19 06:30~12:00 34 0 4 0 0 0 38 4名
08/18 06:30~11:30 0 0 1 0 0 2 ミサゴ1、オオタカ1 3 3名
08/17 00:00~00:00 0 雨天中止
08/16 曇時々霧雨 06:30~12:00 0 0 0 0 0 0 0 3名
08/15 00:00~00:00 0 雨天中止
コメント
09/30本日のカウント最終日はサシバ完売日ともなりました。カウント羽数はサシバ、ハチクマそしてノスリの3種とも例年とほぼ同様な結果でした。サシバの50%羽数通過日は8/31、同じく75%羽数通過日は9/10となり、昨年同様に早い時期に当地を渡って行くという結果でした。また、カウント開始時の例を見ない前線の停滞と盛夏の大雨は地球温暖化との関連も指摘されています。この気候変動はタカの渡りにも影響があるという研究報告もあり、ハチクマの秋の東シナ海横断に好適な大気条件が今世紀半ばにかなり悪化し、今世紀末にはほとんど失われてしまい、春と同様に朝鮮半島を経由しなければハチクマは南に行けなくなると危惧されています(鳥の渡り生態学より)。私たちのタカの渡りカウント調査は、タカの種類、数、時期など多くのデータが蓄積されています。今後もその重要性は高まっていくと思います。
 来シーズンもサポートのほどよろしくお願いいたします。
09/29今シーズン2回目の快晴、しかしカウント2時間ほどは静かに経過、8:30前後になりサシバ2群5羽高く渡る、11時台にも高々度で3群6羽で渡る。ノスリはパラパラと数をかせぎ、ツミはサシバ同様高々度で西へ流れる。オオタカ幼鳥は南西へ飛ぶ。
09/28カウント開始から4時間、10:41にノスリ1羽、あわや完全試合かなという状況の中、二塁後ろにポテンヒット、ノスリ君偉い!しかし後続が続かずゲームセット。
09/27絶好の北風に続く北東の風の中、サシバは出ず、ノスリは活発に出る。チゴハヤブサ1羽は風に乗ったトビの群れの中を南西に飛ぶ。ハヤブサ1羽はそのまま南西に通過すると思いきあ、定点西側で30分以上8字飛翔?を繰り返す、渡り途中の探餌飛翔か。
09/26曇り空ながら視界良く、理想の北東の風。しかし「小鳥遊さん」状態が続く(高梨さん、タカ無し)、その様のなかツミだけが元気にそれも5羽一群れで南下してくれた。その後に来た小学生の兄弟2人「タカの渡りに来ました!」、そう!おじちゃん達は君たちの様な人を待っていたよ。よろしく!
09/25終始どんよりとした曇り空と北東の風。昨日とは一転し、タカの動きは鈍い、西側にやっとサシバ2羽確認するのみ。その他として定点北側の枯れ松にツツドリ♀(赤色型)が止まる。
09/24秋晴れの中をカウントスタート、タカの出は良い。6:28チョウゲンボウ2羽、8:29ハチクマ1羽西へ、8:37サシバ♂1羽が上空で旋回すると幼鳥タイプ4羽が後に続き西へ流れる。本日はハヤブサ類2種の狩りも、9:14チゴハヤブサ白い小鳥を追い谷間へ、10:00ハヤブサJドバトを執拗に追うが失敗!小鳥もエゾビタキ、キビタキが7時前の早い時間に。
09/23カウント開始からしばらく経った9:10本日最初のタカはチゴハヤブサであった。定点近くを通ったが脛羽の赤味が目立たなかったので若鳥と思われる。その後タカ類はそこそこ出現し、お別れは数日後かなと。タカ類以外では、アオバトの1群12羽は初の1群2桁であった。
09/22当定点のカウントもあと1週間になり、最後のサシバは昨日かそれとも明日なるか。最後のサシバを見送りたいものです。
定点周りはすっかり秋の気配、ススキの穂、実がこぼれる栗のイガ、口を開けたアケビの実、オミナエシの黄色の花...
09/21本日も渡り日和と言える天候、しかしサシバの動きは鈍く9時半過ぎ2羽が定点南を渡るのみ、その後10時過ぎからは北からの個体群と思われる本日のカウント13羽中の11羽が定点北側を単独で高く渡る。ノビタキ3羽が定点を訪れる。
09/20今シーズン最良の天候と風向、しかし季節はサシバからノスリへと変わりつつ行くようだ。オオタカも幼鳥タイプ2羽が南西へと飛ぶ、チゴハヤブサ1羽相変わらず南へまっしぐら。
09/19台風一過と言うべき良く晴れ渡り、北よりの風から北東に変わり願ってもない天候になる。しかしサシバの数は出たが、遠く高くいまいちのカウント日であった。
09/18(雨天中止)
09/17当定点の渡りのピークは過ぎたのかなと思わせるここ数日のサシバの動き、今日のサシバ2羽もは中高度をゆっくりと南回りに行くが後が続かない。それに対して本日のハヤブサは中高度を南へまっしぐら、古来から鷹匠に重用された「鹿島はやぶさ」のDNAか?(定点南50km先に鹿島海岸がある)。 
09/16期待を裏切る曇天と断続的な雨、こんな時もツミは元気にノスリに絡みつくように南に飛ぶ。
09/15久方ぶりの晴の下、タカの動きは活発であった。そして高く渡る。ハイライトは9:57のサシバ2羽を頂点にトビ5羽、ハチクマ3羽のタカ柱を形成し、高所を西へ渡る。南に向かうタカを補うようノスリ11羽をカウントする。アマツバメも高所を30+の群で通過する。
09/14曇り空ながら視界は良く、適度に風が吹く天候。トビは機嫌よく35+のタカ柱を作るが、サシバはサッパリ!10時を過ぎてポツリポツリとサシバが上がるが、昨日とは異なり11羽全部が定点北側を中高度で西へ渡る。ハヤブサ若鳥はドバトを追いかけ最後は垂直降下を試みたが、狩りは失敗!
09/13晴の予報は、濃霧注意報があけてもモヤが残る。本日もサシバは単発が多く(複数は4羽と5羽の2群のみ)、そのほとんどが定点南側を渡る(北側通過は1羽のみ)。元気なツミは南西へ流れる。
09/12濃霧注意報の下、カウント開始時はガスに包まれる。予想された天候とは異なり、風も南東の風が弱くふくのみ。
09/11曇天のもと遠方はモヤで霞む。10時過ぎまでトビも飛ばず、カウント0もよぎるが、11時前後にやっとサシバ6羽をパラパラと確認。この後、小雨となる。明日の天候回復を期待したい。
09/10数日前から期待した日、開始時には定点は晴れ渡り、北よりの風、さらにトビも早くから出るなど期待十分。しかし北からのまとまったタカの群れは無く、サシバ・ハチクマとも単発が多く、サシバのカウントは9羽に留まった。
09/09(雨天中止)
09/08昨日の活発さとは打って変わる状況、サシバは9時半過ぎから30分ほどで10羽のみの出番で終了する。10時からは北方向は雨雲に覆われ、定点も11時から小雨になる。
09/07久方ぶりの天候回復に期待したが、羽数は伸びるが単独での渡りがほとんど、しかし10:48のサシバは全面に渡る低層の雲の切れ目を南西へ飛ぶのを確認、雲の上を通過したタカもいるのではないか?同様に本日は他のタカも活発に動く。
09/06曇り空ながらサシバは上昇する。北東の風のせいか、そして20羽中12羽が定点上空で旋回上昇する。ハチクマはトビと上昇したが、その後2羽連れだって西の奥へ流れる。
09/058時過ぎから2時間に渡る強い雨、その雨が上がり陽射しも出るとサシバ・ハチクマとも活発出るが、そのほとんどは遠い。30分ほど時間を延長したが、新たなカウントとはなら無かった。
09/04カウント開始時は東から北は前線の北端になるのか陽射しが見える。しかし視界の大半は黒い雲の下。9時前後になり、セミが鳴きだすとサシバが動きだす、12羽出て10羽が渡り、2羽は林に入り非渡りとなる。ノスリ2羽は北からのものと思われ、盛んにディスプレイ様飛翔をくり返す。9時半以降は北側まで曇天が広がり、本格的に雨となる。
09/03ここ数日の前線停滞で雨模様が続く、本日は前線の南下により東から北にかけては視界が広がる。しかし程なく雨も本降りになり定点を下りる。
09/02(雨天中止)
09/01雨は上がらず、タカも上がらず、早や仕舞いで定点を下りる。
08/31夜半の雨(25mm)のためか地上付近はモヤが広がるが、雲が開けるとウロコ雲も見え、早や秋の気配。サシバは単独は少なく最大10羽で高く上がり、渡る。定点わきにはコサメビタキが顔を見せた。
08/30晴れて上空は見えるのに、地上付近はカウント終了までモヤが晴れず。昨日同様にサシバはポツリポツリ、元気があるのはツミ3羽だけでした。
08/29曇り空に一部黒雲が存在、しかしながら北東の風に期待をつなぐが、サシバに絡まるツミ2羽の元気さのようにはいかなかった。ポツリポツリとサシバ15羽カウントし、本日は終了。
08/28早い時間帯の7:34にハチクマ1羽とサシバ2羽が定点南側を仲良く渡る。幸先良いスタートと思いきや昨日と同様、サシバの数は出るが遠く・高く渡って行く。結果的に昨日、今日が今シーズンの前半のピークと思われるカウントであった。
08/27期待した日も9時過ぎまで沈黙、出てくるが全て遠く・高い。しかし1群れ11羽は今シーズン最多羽数を記録。この11羽も西へ渡る。
08/26当地ではほぼ20日振りの天候回復、カウント後半では入道雲も出現、期待を持ったが数は伸びず。先ずはハチクマ♂の多彩なフライトに惹かれる様にその後を追うように♀と幼鳥タイプが真西に渡る。その後サシバは単発的に高く渡る。
08/25前夜の雨もあり8時過ぎまで濃霧に包まれる。濃霧が切れた9時前後にサシバは上がるが、上昇気流は無く低く西もしくは南へ流れる。その後は断続的に小雨が通過する。
08/24薄曇りの半日、風向きは目まぐるしく変わるが何れも弱い。上昇気流が弱いのかサシバは上がるが高度を稼げ無い。定点北側をゆっくりと西へ渡る。
08/23サシバ出るも高く上がらず低い高度のまま13羽移動、非渡りは1羽。ハチクマはトビと高く上がるが程なく南側稜線に沈む。ハイタカはカラスと絡んだ後南へ飛去したが、地付きの個体と思われる。
08/22曇時より霧雨の天候、サシバの動き鈍く非渡りの6個体で経過。日が差した11時から順次26羽が西へ。
08/21昨日、一昨日と天候に恵まれての今日の曇、ところが意に反しサシバ28羽(パーチをくり返す非渡りも5羽)は、高度を高く西方向へ。ハチクマは4羽出て、内2羽は定点南側を低く西へ渡る。チゴハヤブサは相変わらず脇目も振らず真っ直ぐ南へ向かう。
08/20サシバは8時台に集中して出現し、昨日より高高度を渡る。10時台は北からの南下群と思われるサシバが定点遠くを西へ渡る。ハチクマは8時早々に昨日降下した山裾から4羽で上昇したが、程なく降下した(非渡り)。ツミ1はサシバに突っかかりながら、一緒に南に飛去。
08/19サシバは今日の天候を待っていたかのように、8時台を中心に中高度をゆっくりと流れる様に渡る。これ以外に8羽は降下し非渡りとなった。ハチクマはサシバに先立ち、7時台前半に7羽群と3羽群が高く旋回上昇したが20分程飛翔し山裾に入り、渡り無し。3羽群の♂はハチの巣状の物を上空から落とし、他の2羽が興味を示さ無いので自分で回収した。両群とも家族群の飛行訓練かなと?
08/18前線に向かって吹く南南西の風、最大瞬間風速は15m/sを越える(水戸気象台)。サシバは上に上がるが押し戻される様に流され、下の林に降りる。結局、サシバ12羽が非渡り。
08/17(雨天中止)
08/16サシバ飛び出すが渡らず、計7羽非渡り。
08/15(雨天中止)
 本日は2021年秋期カウント初日にも関わらず、一足も二足も早い秋雨前線による雨天中止。
 今シーズンはコロナ禍がさらに深刻な局面となっており、タカの渡り観察会も公園主催分ならびに地元野鳥の会分も中止となりました。私達カウント調査員も最低限の人数で対応しておりますので、渡り観察にお出での節は多人数の集まりとならない様、お一人ないしお二人程度の少人数でお願いいたします。