現地白樺峠「定点調査地」からの報告を転載しています。( )内は報告者です。
定点調査風景. 定点調査風景
(2010年)
11/03
寒々とした冬空の一日。昨日よりも青空の面積はずっと広いのだが、タカの動きはなく、ちょっとたいくつ。調査地の向かいの斜面にクマの姿を2度、見かける。(久野)
11/02
夜が明けると、外はうっすら雪景色。早朝は一時的に青空が広がったが、今日も不安定な空模様。昨日と違うのは日中でも降れば雪!こんな天気でもぽつぽつノスリが渡ってゆき、のんびりできず。(久野)
11/01
青空がときおり顔を出すが、時雨もようの一日。雲は低く風も強い。そんな中をノスリたちがどんどん渡ってゆく。雨に濡れ、風にあおられながら飛ぶ姿を見ると、なんでそんなに焦ってるの?と尋ねたくなる。(久野)
10/31
夜には星空が広がっていたのに、またも雨。やみ間もあるが視界が悪い。昨日からの雨で調査地の木々の葉はずいぶん散ってしまい、もう晩秋の景色。(久野)
10/30
記録なし。台風14号による雨雲がかかり、朝のうちは一時強く降る。昼前に雨はあがるが午後も視界が悪い。心配だった強風は吹かず、調査地に被害等は全くなし。(久野)
10/29
雨は夜明け前にあがるが、朝のうちは深い霧。日中も雲が多く風は冷たい。14時前からノスリがわらわらと現れ、忙しくカウント。そんな中、またもあの鷲が登場してノスリたちも大わらわ。(久野)
10/28
終日、冷たい雨が降り続き、調査は休み。(久野)
10/27
調査地の最低気温、氷点下6.4度。初氷、初霜柱。期待通りにざらざら飛んできたノスリたちの中に見慣れぬ顔のワシが飛び込み、息を飲む一瞬もあって、寒さが苦にならない1日。(佐伯)
10/26
寒々とした曇り空。日中も気温は上がらない。午後はどんどん気温が下がり、夕方には雪もちらつく。渡りは今日も低調なまま。(久野)
10/25
午前中、青空が顔を出すこともあったが、小雨が降ったりやんだり。午後は冷たい雨が降り続く。視界も悪く、渡り鳥の気配は薄い。(久野)
10/24
朝からどんより曇り空。15時すぎには雨となる。渡るタカはごくわずか。(久野)
10/23
午前中のノスリの集団、今日も壮観!紅葉の山を背景に上がってくるタカ柱はこれぞ秋の渡りという眺め。それにしても今年のノスリはどうなっているのやら、この後ぎゅんと冷え込んだらまだまだ来そう。(佐伯)
10/22
青空がほとんど見えない一日。昼前からぽつぽつとノスリたちが通過してゆく。近くを飛んでくれるものも少なくないが、空が暗いせいか、イマイチな渡り。(久野)
10/21
渡りのデータなし。冷たい雨と霧。午後はほとんど降らないが視界不良。時折、アトリの群れが音を立てて姿を現す。霧の切れ間に見える紅葉が鮮やか。(佐伯)
10/20
どんよりとした曇り空が終日続く。この天気ではさすがに寂しい。それでも午後はノスリが続いて流れる時間帯があり、気の抜けない調査。(久野)
10/19
雲の広がる時間帯もあったが、まずまずの天気。今日もノスリをメインに、いろいろなタカが通過して楽しい調査。近くを飛んでくれる個体が多いのは何よりうれしいこと。周囲のカラマツの葉は黄色味を増してきて、景色が目にまぶしい。(久野)
10/18
朝夕は少々寒いが、日中は日差しがかぽか暖かい。今日のハイライトは15時近くから。ノスリの20羽から30羽ほどの密集した群れが次々に現れて、右に左にタカ柱を作る。滅多に見られない見事な光景に惚れ惚れしながらのカウントが1時間以上続く。それ以外の時間帯にも、いろいろなタカが近くを飛んでくれて、満足満足。(久野)
10/17
昼過ぎまで、晴れそうで晴れない曇り空が続く。午後遅くなってようやく北から青空が広がりはじめる。日中は、タカぽつりぽつり。16時を過ぎてからノスリの一団が現れ、夕暮れ近くまで渡りが続く。調査終了時の気温は6度ほど。寒さにカクカク震えながらのカウント。(久野)
10/16
秋晴れの一日。午前中、青空をはるか高く渡ってゆくツミに四苦八苦。真上なのに肉眼で見つからないタカを数えるのは疲れる作業。午後は何にも飛ばず、あるいは発見できず。(久野)
10/15
未明からの雨が早朝まで残る。その後も低い雲の多い天気が続く。10時過ぎからノスリが次々に渡り、17時近くまで流れがほとんど途切れない。集計結果は当地のノスリとしては大当たりの数字となったが、その大半は暗い雲を背景に高々と渡っていったもの。肉眼ではただの黒い粒にしか見えないものばかりで、欲求不満の調査。(久野)
10/14
昼前後、気がつけばひたすらツミばかり。ちっちゃいタカは見つけるのも数えるのも識別も、とにかくくたびれる。うんざりしながらも息をつめて見続けたおかげで、今日のツミは成鳥が多いな、と気づく。(久野)
10/13
日中は10月とは思えないほどの暑さ。10時から14時頃まで、ノスリらしいゆったりとした渡りが続く。時おり混じるハヤブサ類が良いアクセントになるのだが、今日はほとんどのタカが高く、あまり楽しめない。(久野)
10/12
雲は多いが、朝夕も寒くはなく、過ごしやすい陽気。渡るタカはちらりほらりで、ちょっとたいくつ。小鳥の渡りは日に日に賑やかに。アトリやマヒワの群れは順調に大きくなってきている。(久野)
10/11
秋のすがすがしい晴天。ノスリとツミが、ひとつ、またひとつと渡ってゆく。日中も低いタカが多く、それぞれの個体をじっくり見物。10月らしい、ゆったりモードで過ごす充実した一日。(久野)
10/10
早朝まで雨が残るが、日中、ゆっくり青空が広がってくる。雨あがりの澄んだ空気に、染まり始めた山肌が美しい。14時頃まではツミばかり。15時過ぎからは遠くを渡るノスリを数える。(久野)
10/09
しっかり雨降りの一日。調査地周辺の木々は急に色づき、黄色い落ち葉がまぶしく積もっている。雨上がりの景色が楽しみ。(佐伯)
10/08
夜明けの静けさは不気味なくらい。小鳥の声のない奇妙な朝。暇な一日になるだろうと思っていたら、いつのまにか大忙し。珍しく、ノスリ十数羽のタカ柱も出現。冷え込んだわけでもなく、まだ10月になったばかりなのに、ノスリたちが先を急ぐのは何故だろう?(久野)
10/07
今日も冷え込みは弱く、過ごしやすい晴天。タカも小鳥も渡るものは少ない。朝方、ツグミ8羽の群れを見る。例年よりやや早い初認だ。(久野)
10/06
秋空の広がる一日。青空に溶け込んだ高いタカを見つけるのにちひと苦労。午後にはそんなタカもなかなか見つからず、ちょっと退屈な時間を過ごす。渡らないものも含め12種のタカを記録する。(久野)
10/05
雲が多いもののまずまずの天気。渡りの主役はノスリとツミ。それにサシバとハチクマが時折混じる。調査地周辺の森にはおいしいキノコが姿を現しはじめ、食事に季節の彩りを添えてくれる。(久野)
10/04
ほぼ終日、雨が降り続く。調査地の周囲の木々の葉が赤や黄色に色づいて、霧の中に艶やかに浮かんでいる。(久野)
10/03
朝のうちは青空が広がっていたが、だんだん暗い雲が広がって、午後は重苦しい空の下で過ごす。早朝、メジロやイワツバメの群れが賑やかに通過してゆくも、日中はたいくつな時間が長くなる。(久野)
10/02
今日も秋晴れ。日中の日向は汗ばむほどの陽気。今日も4種+αとり混ぜての渡りを終日楽しむ。こんな日の渡りは遠い4000羽よりもずっと見応えがあるのだが、こればっかりは実際に見ていただかないと…。(久野)
10/01
日中、よく晴れてぽかぽか陽気。今日もいろんなタカがつぎつぎに渡って楽しい一日。近いタカが多いのは何よりうれしい。11時前にマガン成鳥2羽が通過。当地ではガンの渡りは初記録。(久野)
09/30
午前中は弱い雨が降ったりやんだり。昼近くから本降りとなる。渡りの気配は薄いが、日に日に群れが大きくなっているアトリが賑やか。今日はシメとマヒワも初認。冬鳥たちの出足は好調。(久野)
09/29
朝のうちは深い霧の中。9時前に青空が広がるとすぐにタカが渡り始め、夕方近くまで点々と通過してゆく。大きな群が現れなかったので集計結果の数字は小さいものの、ほぼ一日中、視界のどこかにタカいる状態が続き、たいくつしない。しかも4種が入り交じっての渡りは「識別」の楽しみを満喫させてくれる。(久野)
09/28
雨が止んでも低い雲がなかなかとれず、視界が回復するまで白い世界が続く。ちらほらとイワツバメの群れが飛んでいく他は、渡りの気配は感じられず。調査終了間際になって青空が広がり、今夜も冷えそう。(佐伯)
09/27
朝のうちは深い霧の中。日中も山々の頂は低い雲に隠れたまま。タカの動きに昨日までの盛り上がりはなし。上昇できずに谷底を渡ってゆく様子には慌ただしさを感じる。(久野)
09/26
最低気温は2度まで下がり調査地で初霜。朝から秋の青空が広がり、予想どおり、早い時間からタカが飛び始める。空もきれいで近くを通るタカが多く、かつ、忙しすぎない楽しい一日。ノスリとツミが目立つようになり、季節がまたひとつ進んだことを実感する。(久野)
09/25
朝のうちは低い雲に霧雨も混じる。8時過ぎからいよいよ青空が広がり、日中は秋晴れ。待ちに待ったタカたち登場!でも遠くて高い。(久野)
09/24
気温はぐっと下がって最低5.5度。とにかく寒い。朝のうちは深い霧。視界は谷底からゆっくり開けてゆくが、終日、低い雲の下。朝からハチクマがちらりほらりと渡ってゆく。サシバの集団が16時近くになって次々に通過。遅い時間帯にたくさんのタカが現れるのは、明日に期待のもてるパターン。(久野)
09/23
冷たい雨の一日。気温は日中もだんだん下がり、正午で9度ほど。手袋が必要な季節。草木には黄色い葉がちらほら。(久野)
09/22
松本上空には明るい空が広がっていたが、山間部にある調査地は、終日、降ったり止んだり、時々、青空が顔を出す…の繰り返し。こんな天気でもぽつりぽつりとタカが通過し、気の抜けない一日となる。サシバとハチクマの渡りシーズンも例年ならばそろそろ後半に突入する時期。天候が回復すれば、これまで待機していたタカたちがどっと渡ってゆくのでは?(久野)
09/21
昨夜は星がきれいだったのに、朝には雲が広がって、昼頃までは小雨が降ったり止んだり。午後は青空がゆっくりと増えてくるが、渡るタカはポツリポツリ。(久野)
09/20
夜明け前に降り出した小雨は早朝まで残る。日中はどんよりとした曇り空。タカも小鳥も動きが少ない。(久野)
09/19
午前中はきれいな秋空を背景にサシバやハチクマがさらさらと流れる光景に、うっとりしながらカウント。午後はいよいよ忙しくなるかと思いきや、暇な時間が延々と続き、妙に長い一日となってしまう。(久野)
09/18
日中はよく晴れて汗ばむ陽気。午後は雲が広がって青空が恋しくなる。近くを通過するタカは少ないものの、まずまずの渡りを楽しむ。通過数のピークは14時過ぎ。東側の遠くを流れるサシバの粒々を双眼スコープで数える。アカハラダカは12時半頃。きれいな成鳥が頭上を通過した。(久野)
09/17
待望の晴れ!昼前から小規模なタカ柱がつぎつぎに立ち上がり、来たぞ来たぞとワクワクムードに突入したのだが、なぜか午後はさっぱり。明日こそは…。(久野)
09/16
冷たい雨が降り続き視界も悪い。気温は日中でも12度ほど。冬服を着ていても大げさではない陽気。(久野)
09/15
雲が低く、視界が悪い。タカの動きがほとんどないまま、昼前には雨が落ち始め、午後にはドシャ降り。ひんやりした空気にフリースを脱げない一日。今日も調査地近くに熊君が現れ、じっくり観察させてもらう。(久野)
09/14
今朝は10℃まで気温が下がり、白樺峠らしい秋の空気。陽射しの厳しさも、パラソルなしでやり過ごせる程度。渡るタカは高く、何も飛ばない時間も長いが、タカ10種を見て、のんびり調査。(佐伯)
09/13
夜半からの断続的な雨は朝まで残る。昼前から青空が広がり始めるが、気温は上がらず、昨日より10度も低いまま。陽が傾いてくると、つい、日向を求めてしまうほど。昨日に引き続き、滞在中のハチクマをしばしば目にする。(久野)
09/12
朝のうちは雨。日中、天気は回復して蒸し暑くなる。今日も渡りは不調。(久野)
09/11
またまた残暑厳しい一日。サシバの集計はようやく3桁の数字に。でも、遠く東側を通過したものが多く、肉眼で見えたタカはほんの少し。(久野)
09/10
カラリとした晴天で日陰の心地良さはこの秋いちばん。空の青さも深まり、いよいよかな?と期待したのだが…。遠く、高く飛ぶものが多く“タカを見た”という実感の乏しい一日。(久野)
09/09
朝のうちは霧がかかるが、9時過ぎに視界が開けてくる。午後は忙しくなるかも、と思ったが、渡るタカは続かない。渡らないものも含めると8種のタカが現れたので、数字よりは少々にぎやかな空。日陰にいれば空気ひんやり。太陽が隠れると肌寒いくらいだった。(佐伯)
09/08
ひたすら雨降り。台風の影響が心配だったが、風もなく、問題なし。ぽくぽくの土ぼこり舞う世界からやっと解放され、洗い物用の水もたっぷり。キノコも顔を出すかしら?(佐伯)
09/07
南西からのやや湿った風が吹き、低い雲がどんどん流れてゆく。夕方には待望の雨。この天気の崩れをきっかけに空気が入れ替わって、本来の陽気に戻ってくれればうれしいのだが…。(久野)
09/06
暑さはともかく、雨が降らないのも困りもの。調査地のホコリっぽさはひどいレベルで、歩く度に細かい砂ぼこりが舞い上がって、あらゆるものの表面をザラザラにしてゆく。洗い物用の雨水も当分は期待できず。沢の水をせっせと運ぶ毎日。(久野)
09/05
スローペースながらも、順調にサシバの数が増加。真夏なみの暑さは続いているが、季節はちゃんと進んでいる。(久野)
09/04
またも調査地のすぐ近くで若熊に遭遇。今日はしつこく追いかけて脅してやったのだが、さて、その効果は???(久野)
09/03
今日も暑い。調査地からわずか20mほどの桜の実を食べに、体長70cmほどの若熊がやってくる。今シーズン何度も目撃されている、人の姿に動じない個体だ。今日もすぐ近くから写真を撮られているというのに食事を続けていた。早く、人との安全な距離を保てる賢い熊へと成長してほしい。(久野)
09/02
相変わらず、真夏の暑さが続くが、昨日ほどの厳しさはない。今日、一番の出来事はヤマガラびーびー君との再会。これで彼とは4年目の付き合いとなる。今シーズンもびーびー君と毎日楽しく過ごせると思うと、うれしくて仕方ない。(久野)
09/01
残暑厳しい中での調査。風の止まった時間帯はビーチパラソルの小さな日陰はほぼ無力。視界を犠牲に木陰へと逃げ込んでどうにかしのぐ。地つきと思われるノスリが何度も現れるが、通過するタカの姿は見られず。(久野)


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