現地白樺峠「定点調査地」からの報告を転載しています。( )内は報告者です。
定点調査風景. 定点調査風景
(2015年)
11/14
深夜に雨が降り始め、日中も雨、あるいは霧雨の天気が続く。視界も悪く調査できず。昨冬は積雪により、調査地設備のあれこれが壊れてしまったので、今回はいつになく念入りな雪対策。夕方前に撤収作業を完了。今シーズンの調査を終了し、下山する。(くの)
11/13
早朝は霧。その後、いったん青空が広がるが、すぐに雲に覆われてしまう。昼すぎまでは昨日と同様なノスリの流れが続いていたが、午後は動きが途絶えてしまう。空気は重く湿気を含み、タカの気配はすっかり消える。早々に調査を終了し、撤収作業に専念。(くの)
11/12
朝は今日も霧。9時近くに急に視界が開け、その後はまずまずの青空。この時期になって、ようやくノスリらしい渡りが見られる。谷沿いを低く進むもの、頭上をかすめるように飛ぶものなど、飛行コースを微妙に変えつつ、流れは長時間続いた。(くの)
11/11
朝のうちは低い雲が残ったが、日中は久々の晴天。気温も例年並みに戻りつつあり、午後は寒くなる。終日、ぽつりぽつりといろんなタカたちが通過。先日までは、目にするハイタカの大半が渡らない個体だったが、今日は、みなさん、南西方向へと移動してゆく。15時前後はノスリのカウントで忙しい。晩秋の青空の下、楽しく過ごす。(くの)
11/10
濃い霧が晴れてきたところで調査開始。その後もすっきりせず、昼過ぎには再び濃い霧に包まれる。夕方近くなって、ようやく青空が広がったが、タカを見ないままの日。(佐伯)
11/09
朝の気温は10度ほど。気持ちの悪い暖かさ。昨日のような大きな雨雲はかかっていないのだが、ちょうど雲の通り道に当たってしまい、止み間はほんの少しのみ。空が明るくなるとイカルやアトリ、ツグミの群れが飛び交うが、そんな賑やかさも短時間で終わってしまう。タカはほとんど姿を現わさず。(くの)
11/08
夜明け前から雨音。雨の日用に、と残していた作業をしながら調査地で過ごす。気温は高く、雪の心配がないのはありがたい。オオマシコの声がなければ、もう少し前の時期の雰囲気。(佐伯)
11/07
最低気温が3度。明け方からのひととき、小鳥がにぎやか。種類も多く、いろいろな声が移動していく。午前中に珍しくムクドリの群れ、午後はミヤマガラスの群れが通過。どちらも無言。この時期らしからぬ暖かさのせいか、ブユの類が復活。耳や生え際を狙われ、うんざり。(佐伯)
11/06
朝の気温はプラス。よく晴れて片付け日和。10時過ぎからの1時間ほどは、ぱらぱらとタカが現れ、ノスリが7羽で旋回する光景も見られたが、午後はひたすらのんびり。夜も天の川がきれいに見える晴天ながら、気温は高め。(佐伯)
11/05
午後は薄雲が広がったが、穏やかな好天が続く。おかげで撤収作業は順調に進行。本格的な積雪の前に、物置などの大物が片づき、これでひと安心。渡りは一日を通してちらほらペース。高く通過するものもいて、気が抜けない。(くの)
11/04
雲のない青空が終日、続く。風もなく穏やか。資材などの片づけ仕事には絶好の天気で、あれこれ作業がはかどる。ノスリの通過は15時前後の短時間に集中。眼前すぐ近くを次々に通過して迫力あり。西日にキラキラ照らされて美しかった。(くの)
11/03
朝は雲が多く、北側の山々には時雨雲がかかった状態。その後、雲はゆっくりと消えてゆき、顔を出した穂高岳は雪がどっさり積もって目に眩しい。タカの動きは低調。11時前後にノスリの通過が続いたが、その流れもすぐに途絶えてしまう。(くの)
11/02
夜明け前から雨が降り出す。早朝は霙混じりで、もの陰はうっすら白くなる。視界は悪くないが、止み間なく降り続く雨に、調査はお休み。(くの)
11/01
朝はぐっと冷え込んで、マイナス7度を記録。それでも日中は暖かく、昼前後はビール日和となる。午後はだんだん雲が厚くなり、夕方には空一面の曇天。タカは今日も動きなし。(くの)
10/31
最低気温はマイナス4度ほど。日中、晴れても気温は上がらず、日向にいても風に吹かれると寒い。まずまずの渡り日和のはずだが、見つかるのは渡らぬハイタカばかり。終わっちゃったのかなあ?という印象。調査地の物置の中に、偶然、トガりネズミ類の子供たちを発見!こんな時期に子育てとは、びっくり。(くの)
10/30
低い雲が終日、消えず、小雪、小雨の混ざる天気。朝は、さまざまな小鳥が頭上を通過し、楽しい時間を過ごす。日中はタカの動きがほとんどなく、暗い雲を眺め続ける。(くの)
10/29
午前中は清々しい快晴。午後は雲が増えるがまずまずの天気。しかし、今日も渡りはぱっとせず。13時すぎに北側遠くを移動するノスリを断続的に数えるが、それ以外の時間帯は、なかなかタカが見つからない。獲物を探してうろつくハイタカも含め、近くを飛んでくれるものは皆無に終わる。(くの)
10/28
本降りの雨は夜のうちにやんでしまう。朝のうちは低い雲から小雨が落ちる不安定な天気。その後、ゆっくりと青空が広がり、夕方前には穏やかな晴天となる。早朝はツグミ類やイカル、アトリなど、さまざまな小鳥の群れが頭上を通過。ルリビタキやホオジロが盛んにさえずり、鳥の気配がいっぱい。日中は、渡るタカも少なく、しーんとしてしまう。(くの)
10/27
最低気温は2度。朝はこの時期らしい空気の冷たさ。午前中はカラリと晴れ、気温は上昇。午後は南から雲が広がってくるが、夕方になっても寒くはない。まずまずの天気ながら、目に入るのは渡らないタカばかり。今日もやや退屈な一日。もうひと山あるはずと、毎日、期待しながら過ごしているのに。(くの)
10/26
しっかり冷え込んで、最低気温はマイナス5度を下回る。調査地のテントの内部は結露がひどく、その対応が大仕事。日中はよく晴れ、風もなく過ごしやすい。鳥たちは、今日も目立つ動きなし。15時前後、北方向の遠くをノスリがざらざらと通過するが、それも短時間で途絶えてしまう。(くの)
10/25
夜のうちに雨雲が通過。その後、冷たい空気が流れ込み、最低気温はマイナス2度を下回る。昼間も北風が冷たく、この時期らしい寒さが戻る。視界も良好。遠くを飛ぶノスリも見つかるようになるが、カウント数はやや期待はずれなものに終わる。夜間の雨とその後の強風により、残っていた木々の葉はいっきに散り去り、景色は晩秋。(くの)
10/24
暖かく、視界不良が続く。渡りは今日も盛り上がらず。調査対象よりも、渡らないハイタカや遠くのイヌワシ、クマタカを見ている時間の方が長い。(くの)
10/23
今日も季節はずれの暖かさと、視界の悪い状態が続く。小鳥もタカも渡りは低調。何も飛ばない時間が延々と続き、たいくつさを感じはじめた頃、頭上の雲を横切る小さな粒々が目に入る。双眼鏡で見れば高空に連なるノスリたち。13時からの15分で150羽ほどをカウントする。遠方がかすんで見えないので、頭上近くまで来て、ようやく捉えられる形だ。それ以降、より集中してタカを探すが、やはり低調な時間が流れる。(くの)
10/22
大きな雲はないが、もやはますますひどく、昨日見えていた山もかすむ。タカは探しても見当たらず、小鳥の声も少なく、空を飛んでいるのは虫ばかり。連日、朝の冷え込みはなく、日中は暑いくらいの陽気で、ノスリが先を急ぐ理由もないのかも。(佐伯)
10/21
早朝は低い雲のために見通しが悪い。一時、視界は回復するものの、日中はもやがひどい。気温も上昇し日陰が恋しい陽気となる。夕方も冷え込まず、過ごしやすいのはありがたいが、タカの見つからない晴れの一日を過ごすのは辛い。周辺の木々の葉がすっかり色あせたため、目の疲労感が軽くなった。(くの)
10/20
雲の量は多くないが、もやがひどく、遠くの山々はうっすらとしか見えない。タカの姿も空とのコントラストが低いため、いつもは難なく見つかる距離でも、見落としがち。小鳥たちの顔ぶれは、冬鳥が主役となりつつある。飛び交うアトリの群れが賑やか。今日はツグミの声を聞く。(くの)
10/19
夕方近くに雲が増えたが、よく晴れて、昼間は気温が上昇。汗ばむ陽気となる。タカの渡りはほぼ終日つづく。近くを通過するものもあったが、カウントしたノスリの半数近くは北側の遠方、30倍の双眼スコープでどうにか捉えられる距離のもの。(くの)
10/18
朝の冷え込みはなく、最低気温は5度。カラリと晴れて日中は暑さを感じる。タカの渡りは今日もぱらり、ぽつり、のペースが続く。いちばん忙しくなったのは16時前。ノスリたちがややまとまって眼前を通過していった。(くの)
10/17
朝のうちは青空が広がっていたが、日中は雲の多い天気。夕方前には雷が鳴り、小雨もぱらつく。ノスリの通過は朝から15時まで続くが、単独か小群。やや寂しいカウント数にとどまる。(くの)
10/16
終日、雲のない青空。朝夕と日中の寒暖差が大きい。今日もタカの渡りはぽつりぽつりながら、近くを通過するものが多い。ここ数日、肉眼では見えないような遠いタカのカウントが続いていたので、これはうれしい。総数の割に顔ぶれも多彩。充実感いっぱいの調査となる。(くの)
10/15
雨水をためたバケツに薄い初氷を観測。午前中は快晴。午後は雲が増えるが、過ごしやすい陽気。タカの渡りは特に盛り上がる場面がないまま、終日、ぱらぱらとしたペースが続く。調査地周辺の木々の葉はどれもこれも鮮やかな黄色。おかげで、この数日は目の疲れがひどい。(くの)
10/14
最低気温は零度まで冷え込むが、日中、よく晴れて陽差しが暖かい。7時過ぎからツミの小群がつぎつぎに通過。旋回を始めると、あっという間に上昇して青空に溶け込んでしまうので、カウント、識別に忙しい。そんな時間は午前中に終了。午後は退屈な空が続くが、16時近くからは北側遠方を進むノスリを20羽ほど数える。最後の通過は17時07分。ほぼ真上なのに、肉眼ではどうしても見つけられない、衝撃的な高さだった。(くの)
10/13
朝のうちは視界が悪く、時おり霧雨の降る天気。9時過ぎから急速に青空が広がるが、山々にかかった雲は終日残る。午前中は、ぽつりぽつりとノスリたちが通過していったが、午後はどこを探してもタカが見つからない。こんなに長く、暇な時間が続くのは珍しいこと。(くの)
10/12
早朝はすっきり晴れていたが、だんだん雲が広がり、期待はずれの天気。10時過ぎから正午にかけてノスリが絶え間なく通過するが、高く、遠いものばかり。空は重々しく、楽しさはない。午後はタカが見つからない時間が長くなってしまう。(くの)
10/11
深夜に降り始めた雨は昼過ぎまで残る。その後も低い雲と冷たい風に、渡り鳥の気配なし。(くの)
10/10
朝は小鳥の声がにぎやか。渡る小鳥の種類も増え、楽しい頃のはずが、タカはさっぱり。雨でもないのにこの時期にノスリを1羽も見ない日なんて、あっただろうか、と思うほど。お茶でもいれて気分を変えようとした午後3時、調査地内のテントで、キッチンの棚を歩くジネズミと遭遇。足を滑らせ、大きなボウルに転落したところを救出した。そういえば、今年は小さなネズミが住んでいるようだけど、食べ物も荒らされないしフンも見ないね、と話していたのだが、ネズミではなかったのだ。我々にとって馴染み深い、この小さな猛獣(詳しくは「天井からジネズミ」を読んでください)と、いつの間にか同棲していたとは。ああジネズミだなあ、という愛らしさと獰猛さで、我々が探してきた虫を次々に食べ、たっぷり水を飲んでから帰っていった。いろいろな生きものの暮らす場所で調査を続けられる幸せを思う。(佐伯)
10/09
風は朝まで残ったが、その後は穏やかな1日。景色はもやもやで、春霞のよう。渡るタカは見つからず、やっと見つけても高い空に消えてしまう。このところ、周囲をうろつくハイタカの姿が目立つようになった。幼鳥ばかりが目についた初秋と違って、今日もきれいな雄成鳥を何度も見かける。(佐伯)
10/08
今朝も1度を下回る冷え込み。日中は雲がほとんどなく、タカを見つけるのが困難な青空。旋回上昇中はちゃんと見えていたのに、滑翔を始めると、たちまち行方不明になってしまう。午後、調査地が日陰になるころに北風が強まり、またまた寒さに耐えながらのカウント。夕方にはさらに風が強まり、いつもより早く調査を終了。強風対策の作業にとりかかる。(くの)
10/07
1度まで冷え込み、初霜を観測する。今日も冷たい北風が吹き、寒さに耐えながらの調査。ノスリの渡りは追い風に乗って順調。集団を作らずにばらばらと通過してゆくので、青空にとけ込みそうな姿を見つけるのが、いつになく難しい。急な冷え込みが影響したのか、いつも調査地を賑わしてくれるカラ類がほとんど姿を見せない。小鳥のいない世界が、こんなにも寂しいものかと実感する。(くの)
10/06
早朝は霧。昼間は穏やかに晴れるが、14時過ぎから冷たい北風が吹いて寒い。高い山々にはどっしりとした雲がかかり、ちらりと見えた穂高岳には新雪が積もっていた。ひとつ、またひとつ、というペースでタカたちの渡りが長時間、継続。忙しすぎず、暇すぎず。中にはすぐ近くを飛ぶタカもいて楽しいはずだが、まだ寒さに慣れていない身体に、午後の風は厳しすぎた。(くの)
10/05
朝は深い霧の中。9時近くになってようやく視界が開けてくる。その後も上空に雲が残り、午後は曇天。タカの動きはごく少なく、15時すぎからは何も見つからない。ミサゴは17時26分、薄暗い中を通過していった。(くの)
10/04
昼過ぎまでは雲が多く、もやがかかるコンディション。午後は雲が消えて、空気が澄んでくる。朝はツミの渡りからスタートし、ノスリの出足も調だったが、日中は何も見つからない時間が長い。16時すぎにノスリとハチクマの集団が高く通過。雲のない空を、うっかりすると見逃しそうな小さな粒となって流れていった。(くの)
10/03
カラリと晴れて、今シーズンいちばんの爽やかさ。午前中に見つかったタカは高いツミばかり。その後、記録種数は増えたが、15時すぎにノスリ30羽ほどの一団が頭上を通過した以外、タカの渡りはちらりほらり。10日前のこの天気なら、空はサシバたちで賑わっただろうに。シーズンの後半の様相が色濃い。(くの)
10/02
未明は土砂降り、強風の大荒れの天気だったが、明るくなる頃には風雨ともに弱まる。青空は順調に広がり、日中は穏やかな秋晴れ。しかし、タカも小鳥も渡りはほとんど見られず。(くの)
10/01
早朝の東の空は見事な朝焼け。晴天は長くは続かず、西から灰色の雲が広がってしまう。やがて風に霧雨が混じり、昼前からはやみ間のない小雨。タカも小鳥も動きは少ない。(くの)
09/30
深夜に強い北風が吹き、最低気温は3度を下回る。朝には風はおさまって、日中は穏やか。夕方の冷え込みもない。渡りの主役はノスリたち。彼らのゆったりとした雰囲気が、紅葉が進む山々の風景によく合っている。アトリの群れが飛び交い、すっかり秋本番。(くの)
09/29
ほんの小さな雲が浮かんだ、過ごしやすい晴天。通過するタカは単独か小集団。そのかわり、ひとつ、またひとつと渡ってゆくので、じっくりと観察でき、タカを見ている時間は長い。近くを飛ぶもが少なくないのもよい。渡らないものも含め、11種のタカを確認。イヌワシは見事な波状飛行を披露してくれる。(くの)
09/28
ようやくすっきりとした晴天となる。タカを見つけるには雲が少なすぎ、と思っていたら、やはり遙か上空を進む集団が偶然、目に入る。慌てて全空を双眼鏡とスコープで探査し始めると、高く高く、遠く遠く、あちこちにタカが見つかる。見落としの可能性がいつになく大きい一日。(くの)
09/27
9時頃までは霧。その後、ゆっくり青空が広がるが、終日、視界はよくないまま。正午から2時間ほど、ハチクマの通過が続き、なかなかの忙しさ。16時すぎにはサシバとハチクマが目前をざらざらと飛んでゆく。明日は動きがありそうだ。(くの)
09/26
朝はずっしりとした曇り空。だんだん青空がひろがるが、山々にかかった低い雲が終日残る。空気は湿気を帯び、夕方が近くなると機材は露でびっしょり濡れる。タカの通過はちらりほらりだが、退屈しないペース。低く飛ぶものが多かった。(くの)
09/25
雨の1日。霧に包まれ、景色も見えず、心置きなく休日。天気が回復すれば、サシバ・ハチクマは最後のひと山かなあと思いつつ。(佐伯)
09/24
早朝は青空が見えていたが、ほどなく厚い雲に覆われてしまい、昼前には雨が降りだす。秋を深める冷たい雨に、午後は気温がどんどん低下。視界は悪く、タカの記録はごくわずか。(くの)
09/23
だんだん雲が増えるが、まずまずの晴天。しかし、空には昨日までのような賑わいがない。タカが見つからない時間が長く、肉眼では見えない高く遠いツミを、ようやく探し当てる。たまに現れるサシバ集団も、10羽から20羽ほどの小規模なものばかり。この5連休中に、季節が一歩前進したことを実感する。(くの)
09/22
よく晴れて日中は暑い。今日も渡りは好調。(くの)
09/21
雲の多い一日。東側、遠くを通過するタカが多かった。(くの)
09/20
タカを見るにはちょうどよい青空。通過するタカはやや高いものが多いが、低いまま移動してゆく集団もあり、飛行コースは様々。14時過ぎから、東側遠くをまとまったサシバ群がつぎつぎに通過してゆくのを数える。双眼鏡で捉えるのは難しい距離だ。今日の集計の多くはその個体数。(くの)
09/19
ほどよく雲が浮かぶ晴天。朝夕は涼しいが、日中は汗ばむ陽気。やや高いものが多かったが、点々としたタカの渡りが長時間続いた。大きな集団が現れなかったために実感がわかないが、集計してみれば、まずまずの数字。ハチクマの通過が好調なのは何よりうれしい。(くの)
09/18
雨は朝までにあがり、ゆっくりと青空が広がってゆく。このまま順調に天気回復か、と思わせておいて、14時すぎからは時雨もよう。土砂降りの時間も長く、なかなか降りやまない。正午からの2時間、ハチクマたちが次々に通過してゆく。見やすいペースと飛行コースで、楽々調査。(くの)
09/17
雨の一日。やみ間はあるが、視界が悪く調査できず。連休前の休養日。(くの)
09/16
天気はゆっくり下り坂。午前中は日差しもあったが、だんだん雲は厚くなり、夕方には小雨が降り始める。調査は今日も快調。近くを通過するタカが多いのが、何よりうれしい。涼しい日が続くためか、木々の紅葉は例年より早いペースで進行中。風が吹くたびに、葉っぱが枝からはなれて飛んでゆく。12時55分、アカハラダカ成鳥通過。(くの)
09/15
早朝は霧につつまれていたが、日中はまずまずの青空。ほどよく雲が浮かんでいて、タカを見つけやすい。午前中の渡りはぽつりぽつり。13時近くから急に忙しくなり、16時頃まであたふたとタカを数え続ける。密集した群れが頭上で旋回したり、列をなして流れたり、見事な光景が何度も何度も繰り広げられる。今日に限ったことではないが渡りの幅は広い。10キロほどの範囲の中に、大きな流れが同時に3本できる時間帯もあった。こうなると調査は人手不足。遠くをもっと丁寧に探していたら、カウント数はさらに増えたはず。(くの)
09/14
最低気温は5度を記録。冬の装備で調査をスタートする。終日、よく晴れて日中は過ごしやすい。日向でも残暑というほどの暑さはなく、今シーズンはビーチパラソルのお世話になることなく終わりそうだ。タカたちは、いつになく見やすいコースを飛んでくれる。ペースも、個々の性や年齢を識別できる程度の忙ししさ。この時期にしてはノスリがたいへん多かったので、今後の動向に注目したい。サシバの通過数は大したことないかもしれないが「タカを見た!」という実感では、ここ数年でもベストな一日。(くの)
09/13
日中は湿っぽい曇り空から、時おり、小雨が落ちてくる。午後になってだんだん青空の割合が増し、夕方近くには、すっかり晴れわたる。重苦しい天気にもかかわらず、タカの小群の通過が続き、退屈な時間はない。それぞれの個体をじっくり見られるペースだ。渡らないタカもしばしば現れ、満足感のある一日。近々、大集団の通過があるかも。(くの)
09/12
時折、やや強い風が吹き抜けるが、晴天が続いて過ごしやすい。タカが見つからない時間が長いものの、サシバが何度か、すぐ近くをかすめ飛んでくれる。午後は東側遙か遠くを移動するタカも多かった。(くの)
09/11
久しぶりの穏やかな晴天。朝は9度まで冷え込むが、日中の日向は汗ばむ暑さ。午後になって陽が傾くと、たちまち風が冷たくなり、手袋が恋しくなる。こちらに来られる方は、気温変動の大きさには要注意。11時すぎからハチクマたちがほどよい距離を次々に通過し、じっくりカウントする。成鳥に混じって移動してゆく幼鳥は、体型も飛び方も明らかにひ弱。長旅の無事を祈りたい。昼過ぎに、東側やや遠くにサシバ30羽ほどのタカ柱が続けて立ち上がる。こうなると詳細な識別ができず、ちょっと不満。などと小言を述べつつも、明るい空の下で気分よく調査。(くの)
09/10
雨続きの間に、すっかり渡りの季節になっていた。ほどよい間隔で次なるタカが現れ、ハチクマが続いた昼前後は、ちょっとした忙しさ。ハチクマ、サシバ、ツミ、クマタカと、タカの声をよく聞く日。ほとんどの時間は青空が見えていたが、朝と午後の何度か、にわか雨。さらに天気雨、大きな虹、雷鳴と稲妻、の後、終了時には穏やかな青空が戻る。(佐伯)
09/09
台風18号は、昼前に調査地の西側遠くを北上してゆく。4時頃から急に風雨が強まったので、慌てて対応。どうにか被害なくやり過ごしたが、やはり台風は怖い。昼前には雨も上がり、青い空が雲間からちらちらと顔を出す。渡るタカはごくわずかだったが、短時間のうちに5種のタカが現れ、成果は期待以上。(くの)
09/08
終日、雨が降り続き、調査なし。涼しい日々に、ヤマウルシとヤマブドウの葉は早くも赤く色づき、ノリウツギは散り始める。(くの)
09/07
冷たい雨がほとんど止み間なく降り続く。吐く息はくっきり白く、9月最初の週とは思えない。視界も悪く、調査はお休み。相変わらず遅れぎみな整備作業をせっせと進める。(くの)
09/06
朝のうちは青空も見えていたが、雲はだんだん厚くなり、昼前には本降りの雨となる。気温は低く、早くも冬服が登場。雨に濡れた手はかじかんで、手袋が欲しくなるほどだ。(くの)
09/05
午前中は安定した晴天が続く。ほどよく雲が浮かんでタカを見つけやすい。午後は雲が増えるが雨の心配はなく、快適に一日を過ごす。サシバの季節は一歩前進。10羽前後の小群をいくつか記録する。ノスリ、ツミの出足もまずまず。つぎの晴れ間は忙しくなりそうだ。(くの)
09/04
終日、雲が多いが青空の広がる時間帯もあり、久しぶりの陽光がうれしい。例年のような残暑はなく、夕方には寒さを感じるほどだ。カウント数はまだまだ少ないものの、渡りシーズンが始まったことを実感するには十分な一日。いろんなタカを見られ、楽しく過ごす。空のそこここにアサギマダラが舞い飛ぶ。(くの)
09/03
朝のうち、ツバメとサンショウクイの群れが次々に通過するが、天気は下り坂。昼すぎには本降りの雨。視界も悪くなる。そんな中を今日もミサゴの渡りを記録。彼らの渡りには、天気も時間帯も、あまり関係ないらしい。(くの)
09/02
朝のうちは小雨が降っていたが、ゆっくりと青空が広がり、どんどん涼しくなる。鳥の動きはほとんどないが、18時近く、夕暮れのせまる中を迷いなく進んで行ったミサゴが印象的だった。(くの)
09/01
雨が降ったりやんだり。大気はじっとりと水分を含み、渡りの見られそうな天気ではない。空を探し続けても、やはりタカは見つからない。梅雨時のような陽気に、真夏の間は数を減らしていたブヨやヌカカが大量復活。虫刺されに弱い方は、どうぞご注意を。(くの)
08/29
朝のうちは雨。その後もどんよりとした曇り空が続き、渡りの気配なし。調査地内のあちこちでウメバチソウが開花。ツルニンジンも見事に咲いている。年々、いろんな花が増加しており、“ガーデニング”の成果は上々。(くの)
08/16
今日も晴天が続く。準備作業にあてられる日程が少ない中、貴重な週末が晴れてくれるのはありがたい。暑さは一頃に比べてずいぶん和らぎ、野良仕事で汗をかいても、べとつく感じはない。ハチクマの姿を何度か見かけるが、まだ子育てモードらしい。くの
08/15
調査初日。土方仕事や草木の手入れ、物置づくりなど、準備作業の合間に空を見る。日差しはキツいが、そよ吹く風には秋の気配。雲のたたずまいもサシバの季節と変わらないが、目に入るタカは周辺をうろつくトビばかりだ。ミサゴを見つけてくれたのは調査地に遊ぶカラ類たち。「今シーズンもお手伝いをよろしく」とご褒美のクルミをプレゼント。くの


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