現地白樺峠「定点調査地」からの報告を転載しています。( )内は報告者です。
定点調査風景. 定点調査風景
(2017年)
11/15
昨夜は静かな星空だったのに、明るくなると周囲の山々は雪雲に隠れ、朝から小雪が舞う。9時頃からは青空も出てくるが、天気は目まぐるしく変わり、たびたび雪に降られる。久々に渡りシーズンらしい日となり、数羽ずつまとまって飛んでくるタカたちは、雪の中をかいくぐってきたのか、バタバタとせわしない様子。平地はよく晴れていたので、この山さえ抜ければ、とがんばって飛んでいたのかもしれない。調査地がコガラたちでにぎわったのも久しぶり。最終日を楽しく過ごし、夕方、細かい雪でみるみる白くなっていく調査地を後にする。(佐伯)
11/14
早朝、雨雲がかかるまでの短時間、調査地の清掃など、撤収の仕上げの作業。8時には雨が降り始め調査なし。(くの)
11/13
雲が広がる時間帯もあったが、雨の心配なく撤収作業を進める。それなりに空も見上げているのだが、タカの姿は見つからない。こんな時は小鳥たちの発する警戒声が頼りになるのだが、なぜか彼らは不在がち。この時期にいつも見かける昆虫やクモが、どれも少ないことと関係あるのかも。調査地の茂みで雄のキジを初記録。これも何かの異変かなあ。(くの)
11/12
最低気温はマイナス8度。早朝は霧がかかっていたが、日中は青空。日陰は昼間でも肌寒い。今日もタカの動きはほとんどなし。例年なら、まだノスリの小群がいくつかは通過する時期なのに。(くの)
11/11
夜中に本降りの雨。朝までに小雨となるが、冷たい風が強まった後は断続的な雪。風向きは刻々と変化し、青空が見えたかとおもえば、すぐにまた吹雪。午後の後半までそんな天気が続く。視界の悪い中、イスカやツグミなど、数は少ないが、さまざまな小鳥が通過。タカの姿はほぼ皆無。(くの)
11/10
カラリとした快晴。タカの姿はなかなか見つからず。昨日までは、声もほとんど聞かれなかったオオマシコをたびたび目にする。調査シーズンの終了間近を告げる鳥の登場。(くの)
11/09
朝までにすっかり晴れる。午前中、低い雲が現れ、小雪が舞う時間帯もあったが、日中は過ごしやすい小春日和。夕方は風が冷たくなる。渡り鳥が少ない上に、コガラたちも不在がちで寂しい。去年の今ごろの調査地は、いつも彼らで賑わっていたのに。(くの)
11/08
夜明けから雨雲だらけ。調査は休みのつもりが、15時頃には雨が止み、青空も現れたので夕方まで調査。タカはノスリ1羽を見ただけだが、16時20分頃から飛び始めたツグミの群れは1000羽を超え、夕暮れまで声が続いていた。(佐伯)
11/07
最低気温は0度。やや雲が多いが、暖かく過ごしやすい天気。通過するタカはごくわずか。シーズン終盤に晴天が続くと、いつもこんな調子。(くの)
11/06
最低気温はマイナス2度。昨日と同様に安定した快晴で快適。おかげで撤収作業もはかどる。日中、ノスリ、ハイタカなどの通過が続く。単独で移動するものが多く、青空に溶け込みがちなので、そこそこの忙しさと緊張感。ノスリの動きは14時すぎにピタリと止まり、これが昨日の渡りとの大きな違い。(くの)
11/05
最低気温はマイナス6度ほど。朝いちばんの作業は小鳥たちの水場にポットの湯ざましを注ぐこと。昼間はカラリと晴れてすごしやすい。タカの通過はポツリポツリのペースが続いたが、15時すぎからノスリ小群のチェックに忙しくなる。ひと群れが見えなくなる頃に、次の群れが現れる、という渡りが調査終了時まで続く。夕陽に照らされてオレンジ色にきらきら輝く姿が美しい。夕方、ツグミの300羽ほどの群れが近くの森から飛びたってゆく。(くの)
11/04
暗い雲に囲まれ、朝はなかなか明るくならない。弱い雨が降ったり止んだりで、タカの渡る気配なし。14時半過ぎ、北側の雪雲が消えぬうちにノスリが出てくる。その後は急速に青空が広がり、日没と同時に氷点下。(佐伯)
11/03
雲のほとんどない青空の一日。タカが見つからない時間が長い。ノスリの大半は15時すぎの記録。北側遠くを通過するものや、高いものが多かった。(くの)
11/02
やや雲が多いが、まずまずの晴天。風に冷たさを感じることなく、快適に過ごす。タカの通過は断続的。16時すぎに13羽のノスリ群を記録した以外は単独、あるいは2〜3羽の小群での通過がほとんど。(くの)
11/01
ほどよく雲が浮かぶ晴天。気温は高いが、風が吹くと日中も肌寒い。朝のうち、小鳥たちがつぎつぎに頭上を通過。群れの規模は小さいが、アトリ類やツグミ類、ホオジロ類、ヒバリ、レンジャクなど、顔ぶれは多彩。タカの通過はちらほらというペースが続く。ハイタカが目立ち、11月らしい渡り。(くの)
10/31
最低気温はマイナス6度。予想以上の冷え込みに、野菜や飲み水をうっかり凍らせてしまう。日中は雲ひとつない穏やかな秋晴れ。風がないので、太陽が傾いた後も過ごしやすい。タカも小鳥も動きが少ないが、ときおり、イスカの群れがすぐ近くを通ってくれる。肉眼でも楽しめる鮮やかな赤。(くの)
10/30
台風22号は深夜のうちに遠ざかり、特に被害なし。その後に流れ込んだ寒気により、気温は日中に降下。昼過ぎはマイナス2度。夕方にはさらに寒くなる。小雪まじりの北風が終日強く吹く。視界はまずまずながら、渡りの気配なし。調査はお休み。(くの)
10/29
終日、雨が降り続き調査なし。(くの)
10/28
早朝は明るい曇り空。その後、小雨が降ったりやんだり。昼過ぎからは本降りとなる。視界は悪くないが、渡り鳥の動きは少ない。ここ数日はイスカの小群が目立つが、移動中に呼び掛け合う声の質が、群れによって異なる点が興味深い。(くの)
10/27
今日も雲ひとつない空。例年ならタカを見つけづらい快晴は歓迎されないのだが、雨ばかりのこの秋は、まっ青な空がうれしい。タカの渡りは期待したほどには盛り上がらず。日中の気温が高いので、タカたちもこの晴天をのんびりと楽しんでいるのかも。(くの)
10/26
この時期らしい快晴の一日。最低気温はマイナス2度。日中は暑さを感じるほどで、寒暖差が大きい。9時すぎからノスリの通過が始まる。午前中は単独や小群での渡りを数え続ける。午後は忙しくなるぞ、と気合いを入れて待ち構えたのだが、13時にノスリの動きは途絶えてしまう。その後はツミの時間帯。上昇すると青空に溶け込んでしまうので難しいカウント。夕方、少数のノスリを記録するが、遠くにも近くにも集団は現れず、ややもの足らないままに一日を終える。(くの)
10/25
冷たい雨。午前中の気温は夜間より低く、0度近くまで下がって雨が雪に変わり、すっかり冬の気分。天気回復後、現れた山々は前回より低いところまで白くなっている。鳥の気配は少なく、タカはほとんど見かけず。(佐伯)
10/24
最低気温は0度を少し下回り、水たまりはうっすら凍る。穂高岳や鉢盛山は初めての雪化粧。終日、雲が多く、期待していた青空にはならない。10時からツミの通過が続く。単独、あるいは2羽で移動がするものが多い。目を離すとすぐに見失うので、集計結果のわりに忙しい。14時からはノスリの時間帯。こちらも群れの規模は小さい。(くの)
10/23
台風21号は早朝に最接近。午前中いっぱい荒れた天気が続き、時おり、強い北風が吹く。昼過ぎに風は弱まるが気温は下がり、わずかながら、みぞれが降る。夕方近くには青空も顔を出すが、渡り鳥の気配はない。(くの)
10/22
台風21号が接近。午前中から風雨が強まり、調査なし。早めに備えの作業に入り、明るいうちに避難を完了。(くの)
10/21
終日、霧に包まれて調査できず。何度かツミの姿を見かけるが渡る様子はない。見通しの悪い中、小鳥を狙ってうろついているらしい。ウソやカヤクグリなど晩秋の小鳥の姿がちらほら。木々の落葉もどんどん進み、いつ雪になってもおかしくない景色。(くの)
10/20
日中の短時間、視界が回復したのみ。記録したタカたちも霧に見え隠れ。ツグミ類の群れが見事。(くの)
10/19
夜からの冷たい雨は、ほとんどやみ間なく終日、降り続く。視界も悪く、調査なし。(くの)
10/18
最低気温は0度。日中も肌寒い。雲の多い晴天で、とくに朝のうちは雲が低かった。そんな雲に見え隠れしながら、8時半頃にノスリのまとまった一団が通過してゆく。その後はツミの小群を数え続ける。ハイタカ、オオタカの姿もちらほら混じり、急に季節が進んだ印象。夕方近くにはノスリが目立つようになるが、昨日のような大きな群れは現れず。(くの)
10/17
午前中は小雨と霧雨、霧で視界不良。景色が見え始めた正午から調査開始。しばらくは雲が多く、それでもタカがぱらぱら飛んでくる。今日はこんなものかと思っていたら、15時近くなって北東側の山々の低い雲が消え、快晴に近い青空に。ノスリの集団が続くようになったのは15時半頃から。これがノスリかと目を疑うような密集したタカ柱が現れ、あっという間に近づいてくる。いつものゆったりしたペースとは別物のような勢いに圧倒されながら、ノスリだらけの景色を楽しむ。ノスリが途切れないので、北風に震えながら夕暮れまで調査。最後の1羽が通過したのは日没時刻を過ぎた17時15分、気温5度。(佐伯)
10/16
雨が降り続く一日。視界も不良。調査なし。(くの)
10/15
早朝は霧。すぐに冷たい雨となり、終日、小雨が降ったりやんだり。視界は悪く調査なし。(くの)
10/14
早朝まで雨が残るが、日中は曇り空。夕方近くになって、北から青空が広がる。15時前に13羽のノスリが続けて通過した以外は、タカも小鳥も動きは少ない。(くの)
10/13
雨は昼過ぎには止んだが、その後も霧の中。気温は10度に達することなく、ひんやり。雨上がりにも小鳥の声は少なく、アトリの声が飛び回らない日は久しぶり。(佐伯)
10/12
朝のうち雨の時間帯もあったが、日中はどうにか降らずに経過する。しかし、雲は低く、何度か霧に包まれる。渡り鳥の動きはごくわずか。朝の気温は高かったが、昼間も肌寒い陽気。(くの)
10/11
季節はずれの高温は今日も続くが、風のおかげですごしやすい。空は晴れているのに、タカの姿は見つからない。小鳥の動きも少ない。調査地のすぐ脇に立つダケカンバの大木は鮮やかな黄色に染まる。見頃は朝方。午後には色褪せた葉が混じりはじめる。(くの)
10/10
今日も晴れて、日中は10月とは思えない暑さ。早朝は小鳥たちが賑やか。アトリは50羽程度の群れをよく見かける。出足は好調、という印象。マヒワ、イカルなども順調に増えてくる。タカの動きは少なく、スコープで丹念に探しても、何も見つからない時間が長い。(くの)
10/09
終日、ほどよく雲の浮かんだ晴天が続く。日中は暑く、木陰がうれしい陽気。今日も10月らしい渡りだが、タカが見つからない時間も長い。しかし、空のあちこちにツバメ類が飛び交っていて、その軽やかな姿を見ていると退屈はしない。調査地周辺の広葉樹は色鮮やか。カラマツも黄色い葉が増えてきた。(くの)
10/08
早朝は霧。その後は晴れて暑くなる。3日前よりも10度以上高い気温に身体がびっくり。9時半頃から14時すぎまで、タカたちが途切れることなく通過。群れは小さいが、空のどこかにタカが浮かんだ状態。例年なら10月中旬に見られるような光景を楽しむ。今シーズンは、まだまだいい日がありそうだ。(くの)
10/07
大きな雨雲は朝までに遠ざかるが、その後も霧雨や小雨を降らせる低い雲が消えない。日中は時おり青空が顔を出すが、すぐにまた雲に隠され、そりてまた雨。視界も悪く渡り鳥の動きはほとんど見られず。(くの)
10/06
朝から湿った曇り空。最低気温は4度。昼間も気温は上がらず10度にとどかない。今にも降りだしそうな中をタカたちが移動してゆく。サシバ、ハチクマは幼鳥ばかり。ノスリは多くが成鳥。昼過ぎには本降りの冷たい雨。(くの)
10/05
早朝は霧。午前中は雲が多く、午後になって青空が優占する。今日もタカの通過はぽつりぽつりのペースが長時間続く。集団の規模はどれも小さいのだが、いろいろなタカが混じっているのがよい。アトリの群れが賑やか。木々の紅葉も進み、秋は深まる。(くの)
10/04
10時すぎまで深い霧に包まれて、何も見えない状態が続く。その後、ゆっくりと視界は回復するが、周辺の山々にかかった低い雲が、終日、消えない。最低気温は5度。日中も10度を少し上回る程度。午後はぐんぐん気温が下がる。タカの通過は、ちらりほらりのペースで忙しすぎず、暇すぎず。種数は多い。ただ、北風にのって、いつになく速く飛び、雲に隠れたり、青空に溶け込んだりと、見落としがちなコンディション。(くの)
10/03
朝のうちは降ったりやんだりの繰り返し。11時前に、ようやく青空が顔を出す。その後、天気はゆっくり回復。山々を覆っていた低い雲もだんだん少なくなる。渡り鳥の動きはほとんどないが、午後はクマタカたちが、あちこちで威嚇、あるいは求愛のディスプレイ。個体識別を楽しむ。昼間は一時的に暑くなるが、夕方近くになると急に冷え込む。(くの)
10/02
夜明け直後、東の空はオレンジ色に染まってしたが、すぐに全天が雲に覆われる。8時すぎには小雨。午前中は止み間があったが、午後は本降りが続く。(くの)
10/01
朝は霜のおりる冷え込み。午前中はよく晴れていたが、雲は増加傾向。昼過ぎにすっかり曇ってしまう。空気は暖かさを取り戻し夕方になっても寒くはない。タカの動きはごくわずか。なんにも飛ばない空にアサギマダラの姿が目立つ。(くの)
09/30
朝は4度まで冷え込むが、日中は暑さを覚える陽気。寒暖差が大きいので、衣装のあれこれで対応。今日も渡りは低調で、タカはなかなか見つからない。ようやく目に入ったタカも、高く上昇すると青空に溶け込んでしまい、再発見が困難。イヌワシ、クマタカが何度も現れる。どれも遠かったが勇姿を楽しむ。大型猛禽も上昇しやすいコンディションだったようだ。(くの)
09/29
最低気温は1度ほど。初霜を観測。昨日の雨粒はあちこちで氷っていた。昼前に暗い雲が広がる時間帯もあったが、まずまずの晴天。しかし、昼間も風が冷たい。タカの見つからない時間が長い。そんなはずはないとスコープで遠くを丹念に探すのだが、それでも目に入るのは単独や小さな群れのみ。15時すぎにようやく捉えた、いくつかのサシバ群は、北側、東側の遠いものばかり。(くの)
09/28
本降りの雨。深い霧に包まれ、視界不良のため、調査なし。昼過ぎには雨はほとんど止むが、霧は晴れず、北風が強まって気温はどんどん下がっていく。ようやく景色が現れ、急に晴れた空をアマツバメやイワツバメが飛び交うようになったのは夕方。日が暮れると、すでに今シーズンの最低気温を下回る寒さ。(佐伯)
09/27
湿っぽい曇り空。空は明るくなったり暗くなったりの繰り返し。15時すぎには小雨も落ちてくる。タカも小鳥も渡りは低調だが、ノスリがつぎつぎに通過するシーンを何度か見る。今週末の冷え込みに刺激されて、たくさんのノスリがいっきに飛来するかも、と思わせる動きだ。(くの)
09/26
今日も晴天に恵まれ日中は暑い。午前中は雲がほとんどなく、高く飛ぶタカを見つけるのが難しい。サシバ、ハチクマの群れサイズは昨日までより小さくなった。それでも北に東に遠いタカの流れが見つかり、楽な調査ではない。ホシガラスが調査地内のツノハシバミの実を収穫に来るのだが、未熟な実をつぎつぎに、ちぎり捨てている。これではヤマガラたちの取り分がなくなってしまう。食べ物を大切にしてほしいものだ。(くの)
09/25
雲が広がる時間帯もあったが、まずまずの晴天。今日もタカたちは調子良さそうに飛んでゆく。ノスリ、ツミが目立つようになり、9月下旬らしい渡り。午後にはサシバの集団もいくつか見られ、期待以上の一日となる。昼間はまだ木陰がうれしい暑さだが、調査地周辺の木々は鮮やかに色づきはじめる。(くの)
09/24
秋晴れの一日。頭上にはほどよく雲が浮かんで、タカを見つけやすい。午前中の渡りはぽつりぽつりのペースだったが、昼前から忙しくなる。頭上を通過するもの、北側と東側の遠くを通過するもの、同時進行する渡りを手分けして数える。高密度な群れ、遠く近く、高く低く、さまざまに変化する飛行コース、いろんなタイプの渡りが見られ充実した一日。(くの)
09/23
深夜に降り始めた雨は夜明けと同時に上がるが、低い雲はなかなか消えない。午後になってようやく青空が広がる。ぽつりぽつりと渡ってゆくタカの中にツミの姿が目立つ。数の増加のみならず、成鳥の比率がいっきに上昇。これはたいへん興味深い記録。16時すぎから東側遠方を通過するサシバ群をいくつか記録。明日は早朝から楽しめそうだ。(くの)
09/22
青空は早朝のみ。すぐに雲に覆われて、どんよりとした一日。朝のうち、サシバ、ハチクマの小群がいくつか通過していったが、その後、渡り鳥の気配は消えてゆく。ときおり現れるヒタキ類のつぶらな瞳がなぐさめ。(くの)
09/21
終日、さわやかな晴天が続く。タカの大集団こそ見られなかったが、小規模の群れがほとんど絶え間なく通過し、退屈な時間帯はなかった。早朝から高く飛ぶものがあり、青空の中から検出するのにひと苦労。元気な目がほしいなあ。つきつぎにノスリが渡る場面もあり、季節は前進。(くの)
09/20
青空が見えたのは朝のうちのみ。雲はだんだん厚くなり、日中、不穏な風が吹く。朝いちばんに頭上を低く、いくつかのサシバが続けて通過。近くで夜を過ごしていたらしい。その後のタカは、単独か小群がちらほら。谷に沿って低く移動するものが目立った。夕方には短時間の雨。(くの)
09/19
ほどよく雲が浮かび、暑さ寒さもなく、絶好のたか見日和。午前中の空はがらんとしていたが、13時すぎからだんだん賑やかさを増す。14時からの1時間ほどは高く低く、北へ東へとコースを変えながら流れるタカを慌ただしく数え続ける。密集した集団のタカ柱は見事な光景。渡りは17時すぎまで継続。台風通過後の期待どおりの一日。(くの)
09/18
台風18号は深夜1時頃に北側を通過。南西の風が吹き荒れたが、調査地に被害なし。朝のうちは小雨が残る。まだ降りやまぬ中、谷沿いにハチクマの小群がいくつか通過してゆく。昼すぎから青空がゆっくり広がり、東側遠くを流れるタカをカウント。夕方には待望の秋空となる。(くの)
09/17
夜間は雨が止んでいたが、明け方から雨降りで視界不良のため、調査なし。台風18号に備えて調査地の片づけなど。午後には雨雲が途切れる時間もあったが風が強まり、飛んでいる鳥は見当たらず、常連のカラたちだけがにぎやか。夕方までに台風対策を済ませ、クルマに避難。(佐伯)
09/16
最低気温は今朝も7度。日中も気温は上がらず寒い。暁の東の空はきれいな紅に染まるが、短時間のうちに色は失せ、あとはどんより曇り空。午前中はときおり小雨が降る程度だったが、昼過ぎからは本降り。10時前後に近くを低く通過するタカをいくつか記録したが、渡る鳥はほとんど見られず。(くの)
09/15
最低気温は7度。いよいよ肌寒く風が冷たい。朝のうちは雲が多く、台風の影響が感じられたが日中は晴天。夕方が近づくと南から雲が広がってくる。午前中は1羽1羽のタカをじっくり見られるペースの渡り。正午を過ぎると群れの密度はだんだん増し、14時頃まであたふたとしたカウントが続く。渡りの主流はその後、東側、はるか遠くへと移り、双眼鏡では見えないような小さな粒々を数える。頭上を低く通過するもの、タカ柱、川のような流れ、もやに消えそうな遠いタカ、などなど、当地の渡りのフルコースを楽しむ。(くの)
09/14
最低気温は8.5度。朝夕は例年のこの時期よりもかなり涼しい。終日、安定した秋晴れが続く。しかし渡りはパッとしない。サシバの群れはどれも一桁。高空にイヌワシペアが何度か出現。その姿を見るとタカたちはバラバラに逃げるので数えにくい。ワシたちも不猟続きか?(くの)
09/13
午前中は雲が多かったが、午後はすっきり晴れる。サシバの渡りは今日も低調。明日からが本番か?(くの)
09/12
深夜からの雨は、昼過ぎまで降り続く。午後は青空も顔を出すが、晴れるかと思えばまた小雨。雲は低く渡り鳥の姿なし。この天気でブヨやヌカカが復活し、あちこち痒い。(くの)
09/11
早朝は小さな青空も見えていたが、どんよりとした雲はだんだん厚みを増し、日中、何度か霧雨を降らせる。渡り鳥の気配はほとんどなく、単独で飛ぶハチクマを時おり見かける程度。アサギマダラの通過は多く、今シーズン最多を記録する。調査地内のノリウツギ、ヤマウルシの葉は秋色に染まりはじめる。(くの)
09/10
雲の多い晴天。風は弱く日中は残暑。ちょっとした木陰がありがたい。サシバの通過は11時前から。期待したほどの盛り上がりがないまま、14時頃で流れは途絶えてしまう。その後の時間帯はやや退屈。この時期のとしては、ごく普通の渡りの光景。(くの)
09/09
午後は雲が増えたがまずまずの青空。日中は気温が上がりパラソルの下が心地よい。サシバの渡りがいよいよ本番。10時頃から16時前まで、小群が断続的に通過してゆく。アカハラダカの記録は9時31分。右翼はP8、9、10、左翼はP9、10が幼羽の若鳥。(くの)
09/08
雨は夜遅くまで降り続いたものの、朝には安心できる空が広がる。午前中は低い雲が残り、霧に包まれる時間帯もあったが、それも徐々に減少。午後はきれいな秋空となる。渡りはまだこれから、という雰囲気。移動中とおぼしきハチクマたちが、つぎつぎに梢におりて一休み。広い範囲を考えれば、こうしたタカがたくさんいるのだろう。明日はいよいよ忙しくなるはずだ。(くの)
09/07
明け方から再び本降りの雨。視界不良で調査は今日もお休み。強く降る時間も長く、外での作業は断念。調査地の常連のコガラたちは、いつもと変わらず来てくれるけれど、雨が激しくなると気配が消えてしまう。 夕方には景色が見えてきたが、雨音は止まず。(佐伯)
09/06
午前中はしとしと雨、のちに霧雨。午後は止み間がある。視界は終日、悪く調査なし。この雨のおかげで遅れぎみだった準備作業が進む。“パイプ車庫”と呼んでいる調査地内の居住スペースの内装工事など。しかし、まだまだ作業はたくさん残り、人手不足が続く。(くの)
09/05
朝は残暑を予感させる青空が広がっていたが、日中は雲が増え、過ごしやすい陽気となる。11時すぎにノスリたちが1羽、また1羽と通過してゆく。5羽は成鳥、1羽は幼鳥。13時から15時にかけてサシバの小群を続けて記録。近くを飛ぶものもあり、数は少ないながらも渡りらしい光景を楽しむ。(くの)
09/04
午前中は曇りがち。午後は青空が広がり気温も上昇するが、暑さを感じたのは短時間。陽が傾くと肌寒い。タカも小鳥も動きは低調。ひと雨降った後に忙しくなるのかな?(くの)
09/03
朝のうちは曇っていたが、日中は秋の青空が広がる。今日も空気は冷たく、日向と木陰での温度差が大きい。渡らないものも含めタカの出現種数が多く、楽しく一日を過ごす。調査地内のウメバチソウが開花。この花が咲くと、いよいよ渡りシーズン本番。(くの)
09/02
朝のうちは雲が多かったが、日中は青空に恵まれる。昨日に引き続き低温注意報。朝夕は季節はずれの肌寒さ。昼過ぎにサシバの小群がいくつか間をおいて通過してゆく。今日は成鳥と幼鳥の割合がほぼ半々。ハチクマはすべて成鳥。(くの)
09/01
朝のうちは低い雲に覆われていたが、昼前には、すっきりと晴れる。北風が冷たく、日中でも木陰は肌寒い。朝夕は防寒服のお世話になる。サシバは風に乗って低く通過したものが多い。その大半は幼鳥。8月27日の調査ではサシバ44羽を記録しているが、この日も幼鳥が目立った。(くの)


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