白樺峠日記
現地信州 白樺峠の様子や情報などを紹介しています。( )内は紹介者です。

11/09 8日の皆既月食

8日の夜は雲がほとんどなく、皆既月食を楽しむ。満月の頃、月面を通過する鳥を撮影するのが恒例行事となっているが、月食となれば、気合いも入る。とはいえ、時期的にやや遅く、日中、渡り鳥の動きが少なかったので、あまり期待していなかった。それでも、いくつかの渡り鳥の姿を捉えることができ、大満足な夜となった。(くの)

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11/08 キクイタダキ

午後、2羽のキクイタダキが近くにやってきて、それぞれが何やら主張している。頭頂の黄色い部分がパッと開いて、頭の上に菊の花を載せたよう。いつも見ているのは閉じた花、というわけだ。(くの)

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11/06 調査地のコシアブラの実の数が減ってきました。

調査地のコシアブラの実を食べにメジロやルリビタキが入れ替わり立ち替わりやってきます。場所によってはちょうど白くなった奥穂高岳が背景になります。メジロに混じりソウシチョウもやってきました。調査地でも近年見かけるようになりました。(木下)

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11/04 ルリビタキ

コシアブラの実を啄ばむルリビタキ。この鳥は、枝にとまるときの姿勢に制限が大きい。メジロのように枝にぶら下がって食事する、なんてことはできないのだ。そこで、目指す実に向かってジャンプを繰り返さすことに。エネルギー効率が悪そう。(くの)

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11/03 落ち葉の季節

シラカンバやダケカンバはすっかり葉を落とし、たか見の広場への道も日差しが差し込んで明るくなっていました。広場を訪れる人も少なくなり、秋の深まりを感じます。調査地は午後には日陰となり、向かい側の当たって温かそうな斜面が恨めしくさえ感じます。それでも楽しく調査はできました。イヌワシやクマタカがうろうろしていたり、すぐそばをハヤブサが通過したり、小鳥たちも次々姿を見せてくれ飽きることはありません。(木下)

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10/31 晩秋のリス

調査地周辺のカラマツでは、鮮やかな黄葉の中、リスが収穫作業。時々、観察用の水場にもやってきて水分を補給してゆく。(くの)

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10/30 ルリビタキ

 調査地では多くのルリビタキがヤマウルシやコシアブラの実を食べにやってきます。同時に6羽は確認できましたが、もっといます。何羽いるのかわかりません。(木下)

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10/22 秋の深まり

たか見の広場では例年に比べると茶色が多い気がしますが、紅葉がきれいになってきました。奈川側の林道沿いはなかなか良い景色です。たか見の広場へ行ってみると10人ほど訪れていました。調査地ではヒミズがトンネルの中を行ったり来たり、せわしくはたらいていました。(木下)

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10/16 秋の彩り

調査地周辺の木々も彩り豊かになってきました。調査地の上にあるダケカンバの葉はすっかり散ってしまい、すかすかです。ダケカンバの向こう側に行ってしまうタカを枝の間から見ることができるようになりました。
足元に動くものが、見るとヤマヤブキリ?。暖かな日差しの中ゆっくりと通り過ぎていきました。(木下)

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10/15 黒い幼鳥たち

ノスリが続く中、あやうくハチクマ黒Jと記録されるところだったチュウヒと、2時間後に通過したハチクマ。(佐伯)

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10/11 ネズミのような鳥

薮の中をかさこそと走る音がして、もしや、と期待しながら探すと、出てきたのは、やはりノゴマ。この時期、藪の中をかさこそ駆け回るのはネズミかノゴマ。サシバの渡りが落ち着いた頃から、そろそろ現れるかなあと期待しつつも、忙しい日に下ばかり見ているわけにもいかないので、見つければうれしくなる鳥、ノゴマ。(佐伯)

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10/10 天気雨と虹

三連休の最終日。あいにくの天気のせいで来るはずだった仲間は現れず、ちょっとさみしい調査地。雨が上がったかと思えばまたザッと降り、天気雨の時間も。空が明るくなるとタカが飛んでくるので、スコープに雨避けのカバーをかけて調査。昼頃にはこの辺りを境に南(右)は雨、北(左)には青空が広がり、どうやら雨雲の端っこがかかり続けていたのだなあと納得。(佐伯)

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10/04 アカボシゴマダラ

枝の隙間に見えているのは、特定外来生物のチョウ、アカボシゴマダラ。調査地に現れたのは初めて。近年、長野県内でも分布を広げつつあるらしい。(佐伯)

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10/02 ツノハシバミの実は大人気

 朝5時半、「たか見の広場」には人はいませんでした。トラツグミの声を聞きながらひとり朝焼けを鑑賞。
 調査地のまわりのツノハシバミにやってくるのはニホンリスだけではありません。ヤマガラもコツコツと実を確認してまわり、気に入った実をくちばしでカンカンカンカンカンとやっています。ホシガラスもツノハシバミは大好きです。
 調査中、すぐ後ろから「じじじじじじ」と声がします。「やつ」が何かと出会ったか、獲物を捕まえた歓喜なのか、地中から聞こえてきます。「やつ」とはヒミズ。ひまわりの種を穴の入口に置くと早速取りに来ました。(木下)

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10/01 木漏れ日が多くなって林が明るくなってきました。

 まだ、紅葉には少し早いけれど葉が次第に散り、木漏れ日が多くなってきました。太陽の高度も低くなり調査地は2時半頃には日陰になってしまいます。まだまだ気温は高いですが、今日は風もあり、日差しのあった午前中の暑さとの落差で寒く感じました。さらに季節が進むと日陰になる時間はますます早くなり寒くなります。この調査地の一番の難点です。向かいの山々は夕方まで日が差していました。(木下)

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09/25 連休最終日、雨上がりから2日目絶対期待できる日

 朝5時前、峠の駐車スペースにはすでに70台ほどの車が、5時30分頃「たか見の広場」には10名ほどの人が思い思いのスタイルでタカを迎える準備をしていました。
 予想通りタカが次々やってきました。特に午前中は低く頭上を通過するハチクマが多く、1個体ごとじっくり観察できる程度に切れ目なくやってきました。しかし、写真に撮ると近い個体でもピントが微妙に甘い。朝からかげろうがひどく、スコープでどこを見てもめらめらと揺らめいていました。
 午後、サシバの大群を期待したのですが、それほど大きな集団は見られず、小集団が次々と流れていく感じでした。圧巻は夕方、すでに薄暗くなった空をこちらに向かってやってきたサシバの群れ。こちらを向いたサシバたちの群れはかっこよくて、ぐんぐん迫ってくる姿は迫力も。最後のサシバたちを見送ったあと、気がつくと空は秋の雲になっていました。(木下)

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09/24

午前中、霧が晴れた「たか見の広場」に行ってみました。台風の影響か人の数は80人ほど,3連休にしては少なめかな。午後、薄い霧が上空を次々通り過ぎて行く中での調査でしたが、霧がつくる幻想的な風景がいろいろ見られました。(木下)

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09/22 雨と霧でも調査中

この時期、山に小さな雨雲がかかっているくらいでは、タカはどんどん飛んできてしまう。今日も雨と霧の中、タカを数える。集計表には数字がびっしり。てんてこまいの大忙しになった日もないが、休みもない。(佐伯)

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09/21 霧の中

どう考えても忙しくなるはずの日。カウント数だけの記録にしたくないので、たくさん飛んできてもハチクマの識別内容を録音できるよう、レコーダーの準備もして、霧の晴れるのを待つ。景色が見えてきて、最初のサシバの集団を見つけた時には、さあ始まるぞ、と思ったのだが、低い雲が消えてくれず、いつしか再び霧の中。午前中、タカが続けて飛んできた時間に、たか見の広場から観察会の子どもたちの歓声が聞こえてきたのが、せめてもの救い。上空は晴れているらしく、時折、青空が透けて見える。霧の中から突然近くに現れるタカ、霧の隙間に見え隠れするタカを数えながら、本当はたくさん渡っているのだろうなあと思うしかない、悲しい調査。周りが見えない霧の中、コシアブラの枝先で歌っていたオオルリは、こんな顔した幼い子。(佐伯)

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09/20 台風14号と連休の去った後

台風14号に備え、19日の昼過ぎには風対策を済ませていたが、この周辺ではそれほどひどい風も吹かなかったようで、特に被害なし。朝のうちはまだ雨が降っていたので、のんびり。連休中にいただいた食材を食べ進めるため、めずらしく洋風の朝ごはん。茗荷サラダ、バジルたっぷり目玉焼き、どすんと重いチーズパンはフライパンで焼いて熱々。10時のおやつは、生姜入りおしるこに栃の実せんべい。吹き返しの北風は冷たく、調査開始時の気温は12度。風を楽しむノスリの幼鳥が5羽も浮かんでいて、渡っていくハチクマは風と子ノスリたちに翻弄されて、よれよれ。(佐伯)

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09/18 天気は不安定 でも

朝5時過ぎ、たか見の広場はすでに人がいました。午前中は思ったより晴れ間もあり、タカたちもポツリポツリとやってきて、いくつものオオルリたちが姿を見せてくれました。マツムシソウではウラナミシジミが夢中で蜜を吸い、瑠璃色の翅を輝かせていました。午後は雨が降ったたりやんだりで、虹も架かりました。(木下)

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09/17 連休の賑わい

連休が始まり、久しぶりに広場が賑わいました。とはいえ、コロナ禍前に比べればまだまだで、十分にソーシャルディスタンスは確保できる状態でした。
秋の花の花の季節です。白樺峠は植物も楽しめます。ハナイカリの花も構造が面白いですよ。
調査地のお客様。調査地も今日は久しぶりに人が多く訪れ賑やかでしたが、すぐ脇のツノハシバミの実を食べに2頭のリスがやってきました。(木下)

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09/16 まだ調査中

毎日、夕方までタカが飛んでくるので、「5時ではまだ終われないねえ」と言いながら調査を続行。終了後にやりたい作業もあるのに、すぐに日が暮れてしまう……。(佐伯)

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09/14 暑い日のゴジュウカラ

調査地の標高1600メートルほどで、平地の暑さに比べれば……と思うけれど、斜面の熱気が上がってきて、日の当たる時間はかなり暑い。人間たちがバテ気味なのに、このゴジュウカラは気持ちのいい陽射しだと思っているのか、調査地の片隅で日光浴。変な姿勢は、ちょいと頭をかいていたからで、壊れちゃったわけではありません。(佐伯)

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09/11 ミサゴ9羽!

今日はミサゴをよく見るなあ、と思ったら、集計結果は9羽。1日のカウント数の最高記録を更新。過去の記録を見ると、2008年9月6日に8羽、2012年9月14日に7羽、2013年9月25日に7羽をカウントしている日があったのか、と改めて気づくほど、こんな数字は滅多にない。(佐伯)

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09/10 タカが渡っていきます。

たか見の広場には昼前で50名ほどの人が訪れていました。
キベリタテハが三脚に止まりました。この時期は翅の傷みもなくきれいですね。(木下)

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09/08 ヤブサメの湯

霧の日、朝からヤブサメが近くにいる。早朝は、薮ではなくオープンな場所に出てきて、我々が荷物を置く台などを見て回っていた。午後、2時間ほど降った雨が止んだ後は、設置したばかりのガラスのお風呂で水浴び。枝の上で羽づくろいをしてから、再び長湯。新しい湯船を気に入ってくれて、ありがとうございます。(佐伯)

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09/07 タラの実がおいしい季節

調査地のタラノキの実が食べごろ。8月末の週末にはほとんど色づいていなかったのに、9月に常駐体制に入った頃から黒い実が増え始め、今や真っ黒い実がびっしり。いろいろな鳥が食べに来ている。
葉柄の付け根の色がメジロそっくりなのは、メジロに食べに来てほしいからなのでは、と思うほど、いちばんの常連客はメジロ。(佐伯)

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09/03 マムシ注意

調査地内、コガラたちがマムシを発見。夏以来、頻繁にマムシを見かけるが、当地は、昨年夏に同時に4匹も現れたマムシ危険エリア。丁寧な草刈りや、整理整頓に努めてはいるが、寒くなるまでは、当分、注意が必要。(くの)

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08/07 夏の白樺峠

1.たか見の広場はお花畑です。主役は7月のヤナギランから黄色いオオバダケブキへと交代しています。次のマツムシソウもちらほら咲き始めています。
2.この時期、変形菌(真正粘菌)も楽しめます。今日は子実体が完成するところを観察できました。朝、白い子実体を発見しましたが、まだ、変形体から立ち上がったばかりと思われたので、時間をおいて観察してみました。白いときはシロウツボホコリかと思いましたが、しばらくして見に行くとオレンジ色(写真)に、さらに昼過ぎには黒くなっていました。最終的には黒褐色になりました。顕微鏡でないと種の同定はできませんが、ダテコムラサキホコリではないかと思われます。
3.変形菌は一種類見つかるとたいていその周辺で何種類か見つかることが多いのですが、同じ場所で他にヌカホコリと思われるもの(写真)、シロジクキモジホコリと思われるもの、マメホコリが見られました。この時期の白樺峠では子実体だけではなく、変形体も見られることがあります。(木下)

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07/24 夏の白樺峠

たか見の広場は緑におおわれて、ヤナギランやクガイソウなど夏の花が盛りでした。
広場の小屋の裏側にはクマの爪痕が。軒先の蜂の巣を襲ったようです。
林道ではミドリシジミの仲間が盛んに飛び回っていました。(木下)

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