信州ワシタカ類渡り調査研究グループ 鳥学講座 2020
タカの渡りとハチクマの生態
・ 日時:2020 年 2 月 12 日(水)13:00~16:30 参加費:無料
・ 場所:なんなん広場(松南地区公民館)松本市芳野 4 番 1 号 駐車場あり、南松本駅から徒歩 5 分
・ 主催:信州ワシタカ類渡り調査研究グループ 連絡先:090-8943-0322
・ 後援:松本市、松本市教育委員会、
・ 協力:ながわ観光協会、のりくら観光協会、信州野鳥の会、野生生物資料情報室
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講演 1 衛星追跡から判明した渡りのルート 13:00-14:20
樋口広芳(東京大学名誉教授、慶應義塾大学訪問教授)
野外観察からは知ることのできない鳥の渡り。近年の科学技術の発達によって、移動の様子がまるで手にとる
ようにわかってきました。とくにタカ類、とりわけハチクマについては、明らかになった渡り経路がじつにおどろくべき
ものでした。春と秋の総延長移動距離2万数千キロ。春と秋で経路は大きく異なり、春は朝鮮半島経由で日本に
南下。春秋通じて東アジアのすべての国を一つずつ通過、などなど。信じられないことがいろいろ。アニメーション
などを使って紹介します。
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講演 2 白樺峠のタカの渡りとハチクマ最新映像
14:30-15:50
久野公啓(信州ワシタカ類渡り調査研究グループ)
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991 年にスタートした白樺峠のタカの渡りカウント調査。これまでに 40 万羽以上のタカが記録され、白樺峠は
日本有数の渡り鳥観察ポイントとして広く知られるようになりました。今回は 29 シーズンの調査結果から見えてき
たタカたちの動向を総括します。また、当グループは長年、ハチクマの生態調査にも取り組んでおり、2008 年に放
映された NHK「ダーウィンが来た!目撃タカ対スズメバチ」の撮影現場も白樺峠の森でした。放送後もハチクマの
撮影は継続され、新たな知見が得られています。これらの中からとびっきりのスクープ映像をご覧いただきます。
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報告 白樺峠「たか見の広場」の現状と課題 16:00-16:20
中村照男(信州ワシタカ類渡り調査研究グループ)
毎年 2000 人以上の人が全国各地から訪れる白樺峠。観察場所の「たか見の広場」は松本市や林業公社、地域
の方など多くの人の協力によって維持管理がされています。しかし周辺の樹木の伸長に伴い、今後観察への支障
が起きることも懸念されています。現況と今後の整備方針について、現場からの報告をもとに考えます。
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2 月 11 日(祝)午後 1 時~4 時には松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール)で、樋口先生の講演会
「
私が鳥類学者を志した理由(わけ)」が開催されます。主催:信州野鳥の会。連絡先:0263-36-2776。入場無料