Raptor Migration Symposium 2000

タカの渡り全国集会 in 信州2000
― ニッポンのタカの渡りが知りたい ―

  1. 日 時   2000年8月26日・27日
  2. 主 催  信州ワシタカ類渡り調査研究グループ
    後 援  奈川村 / 環境庁中部地区自然保護事務所 / 長野県乗鞍自然保護センター
  3. 会 場  長野県南安曇郡奈川村・文化センター「夢の森」
  4. アジェンダ

    1日目(8月26日(土))

  5. 開会式 信州ワシタカ類渡り調査研究グループ代表 植松晃岳
  6. 基調講演1 「タカ渡り調査 ことはじめ」 辻淳夫(渡り鳥研究家)
    伊勢湾周辺は渡り鳥も渡るが環境破壊も激しい。大きな問題だった万博による海上の森の破壊から救ったのはオオタカだった。 それに先駆けて前年守られた藤前は海上の森によってできており、大都会の名古屋をはさむように存在する干潟と里山をつなげて環境を考えると、 その豊かさを示すものがタカでありシギチドリである。この干潟の環境を考える中で伊良湖との出会いがあり、分かってきたこと、試みられたことなどを紹介した。
  7. 基調講演2 「タカ渡り研究−現在と将来−」 樋口広芳(東京大学教授)
  8. 各地からの報告
    1. 白樺峠でのタカの渡り 中村照男(信州タカ渡り研)
      白樺峠の発見と定点調査の発展の歴史について、またそこでのタカの渡りの概要。
    2. 龍飛岬でのタカの渡り 久野公啓(信州タカ渡り研)
      • 龍飛岬について及びそこでのノスリ、ハイタカ属の渡り概要
      • 記録、集計法の紹介
    3. 伊良湖岬でのタカの渡り 藤岡エリ子(伊良湖岬の渡り鳥を記録する会)
      • 調査地の地理的位置、調査方法と記入の仕方の紹介を行い、現在伊良湖で行われている調査の概要を示した。
      • サシバ、ハチクマ、小鳥の特徴
      • 問題点と今後の目標
    4. 福江島でのタカの渡り 井上勝巳(日本野鳥の会愛媛県支部)
      • 1996年から開始された日本最大のハチクマの渡り
      • 愛媛を中心とした四国におけるサシバ、ハチクマの渡りと九州との関連
      • ハチクマ、アカハラダカを主に福江島の渡りと調査の概要紹介
    5. 長崎 演者:馬田勝義((財)日本野鳥の会長野県支部)
      佐世保の烏帽子岳、対馬での状況を中心としたアカハラダカの渡り調査紹介
    6. 岐阜県のタカの渡り 1989-1999 演者:熊崎詔之((財)日本野鳥の会岐阜県支部)
      • 全県72ヶ所と定点としての金華山、明神の森による調査体制
      • 1986年からHawkWatchPageを開設したようにinternetへの積極的取り組みを紹介
      • 岐阜県への飛来、岐阜県からの渡去、そして県内での移動状況の報告
    7. 関東 演者:粕谷和夫(八王子カワセミ会)
      • 高尾山の渡りと調査概要
      • 関東でのネットワーク化の取り組み
  9. パネルディスカッション「タカの渡り調査から見えてきたもの」
    助言者:辻淳夫(渡り鳥研究家)・中村浩志(信州大学教授)・樋口広芳(東京大学教授)
    パネリスト:井上勝巳(日本野鳥の会愛媛県支部)、久野公啓(信州タカ渡り研)、植田睦之(日本野鳥の会研究センター)、山形則男(伊良湖岬の渡り鳥を記録する会)

    助言者の考える、タカの渡り調査に対して挙げられる課題
    1. 点から線へ、更に面へ
    2. 調査方法の確立
    3. モニタリング調査を続ける必要性
    4. 日本のワシタカの適応進化を解明していく
    5. 保護施策の実現を考える

    パネリストからの話題提供

    ディスカッション

  10. 2日目(8月27日(日))

  11. 第一分科会 タカ渡り調査と今後の展望
  12. 第二分科会 猛禽類の個体数把握とその保護管理
  13. 総合討論 座長 植松晃岳(信州タカ渡り研)
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