2022年秋期タカの渡り速報
2 青森 龍飛崎 定点調査地
(Cape TAPPI, Aomori)
更新:2022/11/21
( 2022/08/25 - 2022/11/21 )
調査終了
場所:
青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜
Cape TAPPI, Sotogahama, Higashitsugaru District, Aomori, Japan
( 41°15′30″N 140°20′33″E EL:115m)
調査:
原 星一
注:記載数値は速報値であり、最終記録は報告書による
内容の転記はご遠慮ください
numerical data in this table are short report.
so, please refrain using this data
without permission of the observer.
青森 龍飛崎 概要
Japanese text Only
通過羽数推移グラフ
(graph)
コメント
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過去の記録
(Past Record)
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月/日
Month/Day
天気
Weather
時 間
Investigation Time
ハチクマ
Pernis
ptilorhynchus
ノスリ
Buteo
buteo
ツミ
Accipiter
gularis
ハイタカ
Accipiter
nisus
オオタカ
Accipiter
gentilis
チゴハヤブサ
Falco
subbuteo
その他タカ
others
タカ類計
A total of Raptors
羽数
種毎の羽数
合計
season total
−
−
1075
6030
384
624
164
39
173
−
8489
11/21
雨のち晴れ
06:30-15:00
1
1
2
11/20
晴れ
06:20-15:00
0
1
10
トビ10
11
11/19
曇りのち晴れ
06:40-15:30
7
1
1
8
トビ6、オジロワシ1、コチョウゲンボウ1
17
11/18
晴れのち雨
06:20-11:30
2
2
11/09
晴れ
08:00-15:00
1
1
1
3
11/08
雨時々晴れ
07:00-15:00
24
1
25
11/07
晴れ
07:00-15:30
12
3
7
8
4
ハヤブサ1 オジロワシ1 コチョウゲンボウ1 ミサゴ1
34
11/06
晴れ時々雨一時あられ
07:30-15:00
0
11/05
曇り一時雨
07:00-15:00
6
1
1
3
オジロワシ2 トビ1
11
11/04
晴れ一時雨
07:00-15:30
0
0
11/03
雨
00:00-00:00
0
11/02
晴れ
07:00-15:00
8
1
15
1
オジロワシ1 トビ1
25
11/01
晴れ
07:00-15:30
131
1
47
12
7
ハヤブサ2 オジロワシ2 トビ3
198
10/31
快晴
07:00-15:00
8
15
23
10/30
晴れ
07:00-15:40
63
2
78
9
9
ハヤブサ1 コチョウゲンボウ1 オジロワシ2 トビ5
161
10/29
晴れ時々雨
07:00-14:00
2
3
5
10/28
晴れのち曇り
08:00-14:30
96
1
44
2
6
オジロワシ1 トビ5
149
10/27
晴れ
07:00-15:00
59
30
1
90
10/26
晴れ
06:30-15:30
531
5
81
3
2
ハヤブサ1 ハイタカsp.1
622
10/25
快晴
06:30-16:00
637
5
49
6
11
トビ10 ケアシノスリ1
708
10/24
晴れ一時雨
07:30-14:00
1
1
10/23
曇り一時雨
06:30-13:00
4
1
1
トビ1
6
10/22
晴れ
08:00-15:30
1
231
34
9
1
4
ハヤブサ1トビ1 ミサゴ2
280
10/21
曇り時々晴れ
06:30-15:30
189
2
20
4
ミサゴ1 トビ4
215
10/20
晴れ
09:30-14:30
1
1
10/19
雨のち曇り時々晴れ
08:00-15:00
2
1
1
4
10/18
雨のち曇り
08:00-15:00
1
1
1
1
オジロワシ1
4
10/17
曇り時々雨
06:30-15:30
58
1
8
2
2
1
ミサゴ1
72
10/16
晴れ
06:00-16:00
311
33
9
2
9
ハヤブサ2 トビ5 ミサゴ2
364
10/15
晴れ
06:00-16:15
1
866
4
49
18
6
13
ハヤブサ2 トビ6 ミサゴ5
957
10/14
晴れのち快晴
05:00-16:00
392
5
19
8
1
425
10/13
晴れのち快晴
06:00-16:30
349
10
19
4
1
ハイタカsp.1
383
10/12
晴れ
07:00-15:30
23
1
3
3
1
ハヤブサ1
31
10/11
雨時々曇り
00:00-00:00
0
10/10
雨
00:00-00:00
0
10/09
晴れ一時曇り
06:30-16:30
441
32
6
2
1
7
ハヤブサ5 チュウヒ2
489
10/08
快晴
06:30-16:40
735
45
21
13
8
7
ミサゴ2 チュウヒ1 コチョウゲンボウ1 ハヤブサ1 トビ2
829
10/07
雨のち曇のち雨
06:30-15:00
1
53
5
2
オジロワシ1 ハヤブサ1
61
10/06
曇り時々晴れ一時雨
06:45-15:30
2
24
13
1
1
1
トビ
42
10/05
曇り一時雨
06:30-15:30
5
41
25
3
5
3
1
ミサゴ1 ハヤブサ0
83
10/04
雨
00:00-00:00
0
10/03
曇り
06:30-16:00
2
165
16
2
4
4
11
ハヤブサ10 ミサゴ1
204
10/02
晴れ
07:00-16:30
8
267
9
3
6
1
3
ハヤブサ1 ミサゴ1 トビ1
297
10/01
快晴
07:00-16:40
7
60
2
1
3
1
6
ハヤブサ3 ミサゴ1 トビ2
80
09/30
晴れのち快晴
06:45-16:45
5
45
4
2
2
3
ミサゴ2 オジロワシ1
61
09/29
晴れ
07:00-15:30
2
3
1
4
ハヤブサ3 ミサゴ1
10
09/28
曇りのち快晴
07:00-16:45
3
48
11
1
1
1
2
チュウヒ1 コチョウゲンボウ1
67
09/27
晴れ一時曇り
07:00-16:30
10
39
36
4
6
2
2
ミサゴ1 大型不明1
99
09/26
晴れ一時曇り
07:00-16:00
12
14
13
7
6
1
5
ハヤブサ4 大型不明1
58
09/25
晴れ
06:30-16:00
20
2
28
2
52
09/24
雨のち曇り
08:00-15:30
65
4
8
1
4
ハヤブサ3 ミサゴ1
82
09/23
雨のち曇り
13:00-16:00
1
1
ミサゴ1
2
09/22
晴れ
06:30-16:00
6
2
4
1
1
チョウゲンボウ1
14
09/21
晴れのち快晴
06:30-15:00
26
15
12
1
1
1
ミサゴ1
56
09/20
雨のち晴れ
07:00-15:00
15
5
2
1
23
09/19
雨のち曇り
06:00-16:00
1
1
09/18
曇りのち雨
06:30-12:30
11
6
17
09/17
曇りのち晴れ
05:30-17:00
86
1
19
1
1
チョウゲンボウ1
108
09/16
曇り
05:30-15:00
5
2
0
7
09/15
晴れのち曇り
05:30-16:30
144
12
22
2
2
ミサゴ1 ハヤブサ1
182
09/14
快晴
05:30-16:30
70
17
3
0
2
92
09/13
曇のち雨のち晴れ
06:30-15:30
72
6
1
2
ミサゴ1 チュウヒ1
81
09/12
晴れ
06:00-16:30
69
6
1
1
ミサゴ1
77
09/11
晴れ
06:00-16:00
104
3
1
ミサゴ1
108
09/10
快晴
06:30-16:00
115
4
1
120
09/09
快晴のち晴れ
06:30-16:00
99
5
10
1
ハヤブサ
115
09/08
晴れ
06:00-16:00
73
4
1
1
1
2
ミサゴ2
82
09/07
快晴
07:00-15:00
1
1
09/06
晴れ
07:00-16:30
2
2
1
5
09/05
曇り時々晴れ
06:30-16:30
12
1
2
ミサゴ1 チョウゲンボウ1
15
09/04
快晴
06:30-16:30
17
2
2
ミサゴ2
21
09/03
晴れのち曇り
07:30-16:00
4
1
ミサゴ1
5
09/02
晴れ時々曇り
07:00-14:30
3
4
ミサゴ4
7
09/01
晴れ一時曇り
07:00-14:00
1
1
ミサゴ1
2
08/31
雨
00:00-00:00
0
08/30
曇りのち雨
07:00-14:00
0
1
ミサゴ1
1
08/29
晴れのち曇り
07:30-15:00
0
0
1
0
サシバ0
1
08/28
晴れ一時曇り
07:00-14:30
0
08/27
曇り一時雨
07:00-15:00
0
08/26
曇り一時雨
06:30-12:00
0
08/25
晴れ
05:30-14:30
1
0
0
1
1
0
ハヤブサ0
3
注:ハイタカ(不明含む)については( )内に逆方向個体を記載。計は逆向きも加算。戻り個体は-(マイナス)で記載し、計は減算。
11/21
朝のうちは小雨が降ったり止んだり。西から接近してくる雨雲の様子を伺いながら、車から出たり入ったりを繰り返す。9時前からは安定した晴れ。南西の風が吹くが、寒さをまったく感じないポカポカ陽気。タカはどうにも見つけられず。小鳥も、北上するカワラヒワと南下するアトリが時おり、通過するのみ。どちらも単独や10羽程度の小群ばかり。(くの)
11/20
東風が吹くものの、風に冷たさはなく、かえって心地よさを感じる陽気。小鳥の種数は多くないが、まずまずの賑わい。カワラヒワとアトリは、南下する群れと、北上する群れがあるが、どちらかと言えば北上群が目立つ。これは、当調査地が、北上群を捉えやすい立地条件にあることが、その原因かもしれない。記録したノスリは幼鳥。岬から北上し、かなり沖まで進んでいったが、風に流されながら引き返した。この個体が北上を試みたのは明らか。(くの、沼田、森s、塚田)
11/19
西のちに北西の風が吹くが、日中は気温が上昇。厚着では暑さを感じる陽気。小鳥の声はひっそりと、渡りの気配はほとんどなし。上天気なのに、タカの姿はなかなか見つからない。今日も北上する鳥たちを不思議な気分で見送る。記録したタカのうち、ノスリ1、ハイタカ、トビ1、オジロワシ、コチョウゲンボウは、北へと移動していった。オジロワシは成鳥。岬を通過後、27分、追跡できたが、迷うことなく北上を続けていた。北海道に到達したのは確実。通常とは逆方向の移動は、ハイタカ、トビではこれまでにも記録したことがあるが、他の種でも、十分、あり得ること。今日の記録数は、ひとまず単純に加算しておく。(くの、沼田、森s)
11/18
朝のうちは穏やかに晴れた過ごしやすい陽気だったが、11時頃から南風が吹き始め、11時半からは雨となる。早朝の小鳥の動きはまずまず。ハギマシコ20羽ほどの群れが、続けてすぐ近くを賑やかに通過してゆく。カワラヒワの小群がいくつか北上。アトリ300羽ほどの密集した群れも北上していった。南下してきたハシボソガラス3群、計10羽は、どれも幼鳥。7ヶ月ぶりの龍飛崎。木々の葉はすっかり落ち、春とほとんど変わらない風景。北上してゆく小鳥たちを見ていると、季節感がぐらぐらと揺らいでしまう。(くの)
11/09
晴れるが西風が冷たい。観光客も少なくなり、シーズンが終わるのを実感。本日で77日間の連続調査を終了いたします。トラブルなく最後まで繫がったのが何よりです。今年も多方面の方々から多大なご協力があり、貴重な経験とデータをたくさん得られ、充実した日々でした。皆さま本当にありがとうございます。お疲れ様でした。(原)
11/08
雨と晴れが交互にやってくる面倒な一日。お昼ごろに比較的長い晴れ間があり、南西の向かい風に逆らって海上低空を懸命に羽ばたいてくるノスリたちがやってくる。西風が強い時は灯台の陰など、西の視界を犠牲にしてでも風を避けれるスペースで観察することもあるが、今日はそれでは視認できないコースメインだったので、こちらも風に耐えながらのカウント。(原)
11/07
風がなく海は青く凪いでいる。久しぶりにヒヨドリ1000羽規模の群れが南下してきた。タカはなかなか動きが無かったが、西風が適度に吹き始めたお昼ごろ、一時的ではあったが次から次へと定点付近を通過。横風であっても、無風よりは効率的に飛ぶことができるだろうか。今日も見事なオジロワシ成鳥か近くを通過したほか、終了目前には当地では数少ないコチョウゲンボウも渡ってきた。(原、沼田)
11/06
青空があるものの西風が強く、海峡のどこかに雨雲がある状態が続く。そのせいか、渡ってくるタカもワシも確認できなかった。ちょっと早めに切り上げて、漁港のシノリガモやワシカモメなどを見て楽しんだ。夜にはツグミやシロハラを中心にそこそこの鳥が渡った。中にはカンムリカイツブリの姿も!(原、沼田、白川)
11/05
冷たい西風が強く吹く。鳥は少なくてこの時期らしく我慢の時間は続く。そんな中、突然オジロワシの立派な成鳥が岬の先端付近からふわっと浮いてきた。そのまま真上低くを通過し、その巨体の迫力を目に焼き付けた。(原、白川、森s)
11/04
晴れるが、一時雨雲に包まれる時間もあり、やや不安定な天気。西風が強く渡りの気配は少ないが、ミヤマガラス約250羽の群れの中に白黒のコクマルガラス1羽の姿が。ある時、ツミの羽毛が舞い落ちてきたので探すと、ここのハヤブサが崖の陰で食べているのを目撃。ハヤブサによるツミのハンティングシーンの観察は少なからずあり、秋の龍飛のツミはやたら高いところをたくさん渡ることが多いが、もしかしたらハヤブサ対策なのだろうか。(原)
11/03
雨天中止
11/02
北西の風がやや冷たい。タカは少ないものの真上コースメインにで見やすい。北北西遠くの海上にオジロワシの姿を見つけ、どこを通るのかなぁと思い見ていたら、ぐんぐんこちらに近づいてきて、岬のすぐ西側を通った。巨体がこちらに向かってくる光景は大迫力。夜にはヤマシギ、ツグミ、シロハラ、ルリビタキなどの渡りが順調。(原)
11/01
ついに11月となってしまったが、緩やかな南東の風で今日も暖かく過ごしやすい。タカはコンスタントにやってきて、多くのタカが岬のすぐ近くを低く飛んだため、かなり見応えがあり、集計数もここ時期としてはなかなか。ハクチョウ2種3群れも観光客が気づけるほど近くを通った。残り少ないが、最終月も幸先のよいスタート。(原)
10/31
快晴で風がなく今日も暖かい。ヒヨドリ約1000羽の群れが到着したときは賑やかだったが、タカなどの渡る鳥は少ない。ハイタカが時々近くを通過し、頬まで見事に赤い雄が印象に残った。夜の渡りも低調だったが、ウズラが1羽通過したのが大きな成果。(原)
10/30
風が弱く、日が差すと久々に半袖になるような暖かさ。しかし雪虫が飛んでおり、冬の気配も。タカは西も東も広範囲に渡っていたが、休日で目の数が多く、広いこぼしは最小限だっただろう。一時ハイタカやオオタカが側近を次々通過し、シーズン終盤ならがかなり楽しい状態だった。オジロワシ成鳥やコチョウゲンボウの渡りも見られ満足。(原、沼田、塚田、白川)
10/29
西の風が強まり、海上には雨雲も点在。渡るタカはわずかであったが、この風でも真上にすぅーっと飛んできた。夜間には雨の中マミチャジナイがそこそこ多く渡ってきた。(原、白川、塚田)
10/28
南南西の風。タカには逆風になるためかほとんどが高度が低く、東の海をバックに渡ってくる。大きな集団はないが、1〜数羽があまり途切れることなくコンスタントにタカが見つかる。そんな中、オジロワシ今季初の成鳥の姿も。やや遠かったもののスコープ出見たらさすがの大きさに迫力があった。(原)
10/27
海上は緩やかな西風が吹いてるようだが、岬では風をほとんど感じず暖かい。どこでも飛んでそうな渡り日和で、東の海上メインにポツポツとタカが見つかる。なかなか数が伸びないなと東の遠方を見ていたら、ノスリであろうそこそこの数のタカ柱がチラチラ見えた。回ってる時でないとスコープでも認識できないほど遠く、今日は守備範囲外をたくさん飛んでしまったかもしれない。(原)
10/26
穏やかな東風で日差しが温かい。タカは今日も高いものが多いが、昨日よりは雲があるためカウントはしやすい。何度か纏まった集団も見られ、なかなかの見応えであった。ハイタカが増えて、ハイタカメインの群れがやってくる場面も。ヒヨドリ、ミヤマガラス、ガン、ハクチョウの渡りもまだ続いている。イスカ初認。(原、白川)
10/25
久しぶりの東寄りの風。北東からの風が追い風となり、タカたちは旋回するだけで進みたい方向に流されながら高度を上げていく。そのため今日は高いものが多く、青空背景で一人での調査ではかなり見逃しがあったと思われる。そんな中、11:30頃ノスリの群れの中にケアシノスリの幼鳥を発見。やや遠方だったが、独特の色彩などの特徴がスコープでよく見えた。昼過ぎには、ノスリ約220にハイタカやトビなどが混ざる大きな群れが、頭上を一気に南下。なかなかの高密度なタカ柱やタカでできた川のような流れが壮観だった。(原)
10/24
晴れるが今日も西風が強く白波が立ち、海上は雨が降っているところも。岬も強い雨風にさらされる時間もあったが、そんな中オオタカの成鳥が1羽だけ渡ってきた。スズガモ60羽ほどの群れが上空を渡ったのも見応えがあった。夜には再びたくさんの小鳥が渡り、アオジ約1300羽など合わせて2500羽近くカウント。ツグミも増えてきた。(原)
10/23
南西のち北西の強い風。曇り空で風が冷たく、雨が時々ざっと降る面倒な天気。ミヤマガラス以外の渡り鳥はわずかで、周囲の鳥の気配は少ない。夕方には天気が回復し、北寄りの冷たい風が吹く中、マミチャジナイ、アオジ、クロジ、ウグイス、アオバトなどがたくさん渡った。今夜も遅くまで鳥を数える時間が続いた。(原、木村、沼田、白川、塚田)
10/22
晴れるが今日も西風。タカは朝のうちは風のおかけで近く低くを通るものもあったが、後続のノスリ多くは東の海上に流されてしまう。それでもハイタカやオオタカがいきなり目の前に現れるものもいてびっくりする。夜はまたたくさんの小鳥が渡り、特にコマドリ60羽はぶっちぎりで最多記録。渡ってきたコミミズクが空中で小鳥を捕まえるなど、衝撃的なシーンも。(原、白川、木村)
10/21
今日も西風だか、昨日までよりはやや弱く、寒さも感じない。タカはこのちょっと弱まったタイミングを待っていたのか、主に東の海上をぞろぞろと渡った。風に煽られつつも、海上低空をミズナギドリを思わせるような飛び方で上手に渡っているように見えた。ちょっと久しぶりにタカをしっかり見ることができ、楽しかった。(原)
10/20
前日夜遅かったのもあり遅めの調査開始。西風がさらに強まり最大17m/sの風を記録。吹きさらしではまともに立ってられないほどの強さだが、ハイタカ幼鳥が1羽だけ渡ってきた。この風でよく飛んでこれるものだなぁ。(原)
10/19
明け方強い雨が降り次第にやむが今日も西寄りの風が強い。日中渡る鳥は僅かであったが、夜間にはたくさんの鳥が渡った。青字が特に多く800羽以上カウント。渡ってきたコミミズクが小鳥を捕えたり、サンカノゴイの声が聞こえて姿もうっすら見られたりと感動的な夜だった。調査は深夜3時まで続き、いつの間にかヘトヘトに。(原、沼田)
10/18
朝は雨が降るが次第にやむ。西北西の風が強く渡ってくるタカはごくわずか。そんな風でもミヤマガラスは3群れ計1000羽以上が海峡を越えてきた。周囲に鳥が少なく油断していた午後、突然オジロワシの若い個体が、防衛省の施設の少し北側から浮かんできた。近くで見るとなおでかいことよ。今日はこの1羽だけでも満足。(原)
10/17
北西の風が強まる。朝のうち、ノスリたちはその風に流されないように逆らってこちらに渡ってきて、定点付近の崖に当たる駆け上がりの風を利用して、羽ばたいたり旋回したりすることなくエレベーターのようにぐんぐん上昇。そこへ次々に後続が加わり、5羽ほどが浮かんでる状況がしばらく続いた。お昼ごろに雨が降ってしまったが、上がると同時にまた渡りが続いた。通過数は昨日までよりガクンと少なくなったが、また違ったパターンの渡りが見られたので結構面白い日となった。(原)
10/16
風がなく、日が出ると暑いが陰ると肌寒く衣服の調整が面倒。朝早くからコハクチョウのきれいな隊列が通過していった。コハクチョウは今日も好調で400羽あまりカウント。オオハクチョウ7羽を初認。昨日あれだけ渡ってきたヒヨドリは一気に少なくなった。タカは風がないせいか東西にちらばってしまうが、探せばどこかにタカが見つかる程よく忙しいペースで楽しめた。(原、沼田、白川)
10/15
南のち北西の弱風。晴れて気温が高く、定点付近には羽アリなどの昆虫か多く鬱陶しい。アマツバメの集団がやってくると、その数はだいぶ減った。朝のうちはヒヨドリ絶好調。500~1000羽規模の黒い塊が海面スレスレをうごめきながら南下してくる。全部で6500羽ほどカウント。当然、ハヤブサによる犠牲者が何羽も出た。ヒヨドリが収まるころからタカの渡りも本格化。岬付近低空を次々と通過する楽しい展開に。北の海上に目をやると柱ができていて、そこから次々とこちら向かってくるのが見え大興奮。そうこうしているうちに見事なコハクチョウの隊列(最大ひと群れ250羽)が次々と海上低くを渡るようになり、どれを見ていいのやら付近は渡り鳥だらけ。全700羽をカウントしたがほとんどが声が聞こえるほどの近くを通過。ほぼ終日何かしらの渡り鳥を見ているお祭りのような素晴らしい一日でした。(原、白川)
10/14
青空が広がり、昨日よりは東風がやや強まるが寒さは感じない。ノスリは7時前から飛び始め、黄金色の朝日に当たりキラキラ光ってきれい。ノスリの渡りは大きな群れこそないもののほとんど終日続き、夕方には今度は夕日に照らされきれいに見えた。西側遠方の粒々を数える時間帯もあったが、すぐ近くを通るものもいて一羽一羽じっくり観察。アトリが急増しひと群れ最大約600羽。ヒヨドリも2000羽近くカウント。コハクチョウは昨日より近くを通るものが多く昨日以上の見応え。近くで巨大マグロが何度も飛び跳ねるなど、とても見どころの多い一日となった。(原)
10/13
緩い東風で程よい日差しと暖かさで過ごしやすい。午前中、コハクチョウを3群約140羽が通過。青空に浮かぶ白い隊列がとても美しい。ヒヨドリも急に渡りが見られるようになり、全部で1500羽ほどカウント。付近に群れの賑やかな声が響く。他にもミヤマガラス1300、マガン190、オオジュリン56、ヒバリ333羽など、様々な渡り鳥が次々とやってきて適度な忙しさ。タカは期待していたほど多くはなく、西側の粒々を数える時間が長く不発気味ではあるが、全体的に鳥をいっぱい見れて楽しかった。(原、白川、塚田)
10/12
昨日までの荒天から回復してくるが、それでも白波が消えないほどの強い北西の風が吹き付ける。ノスリは7時台に天候の回復を待っていたかのような数羽が岬のすぐ近くを通過。しかしその後は東側遠方を少数で渡るものがほとんどで、あまり見ごたえがない。それでも午後になり風がやや弱まると、東の海上にミヤマガラスの群れが見つかるようになる。4群れ計1500羽ほどカウントし、これのおかげで今日も渡りを見た気になれた。(原)
10/11
西寄りの風、把握した限り風速27メートルの暴風だった模様。危ないので避難。(原)
10/10
終日雨風強く、早々に調査を諦める。(原、沼田)
10/09
海上に白波が所々立つ程度の南東の風がやや強く吹く。タカたちの多くは低く飛来し、定点の近くも西も東もかなり幅広く渡った。タカにとっては向かい風気味なので進むスピードが遅く、一時海上はノスリたちで渋滞し、滞空時間時間が長くゆったり観察。小鳥やガンの通過も順調で、どれを見ていいのか分からなくなるのが嬉しい悩み。今日も鳥がいっぱいの龍飛を皆で楽しむことができた。(原、沼田、塚田、森s、白川、小暮)
10/08
朝の寒さは少しやわらぎ、日が昇るにつれポカポカ陽気に。雲が少なく、ノスリの第一陣は青空の中を北北東の追い風に乗って飛ぶスピードが早く、高度も高いのでせわしなくカウント。その後ノスリの勢いは加速し、流れも複数に分かれ一時周囲はタカだらけに。特に真上コースを一気に100羽ほど、高密度なタカ柱も作りつつ渡っていく光景は見事で、メンバー一同盛り上がる。その後一旦は流れが止まってしまうが、午後は1〜数羽ずつ近いところを通るようになり、ゆったりペースで見物。ハイタカ属も増え種類も多く、たくさんのタカを見られて大満足の一日になった。(原、白川、塚田、森s、小暮)
10/07
早朝は雨が降ったが次第に回復し、小鳥の渡りがしばらく続いた。特にカワラヒワが多く、全部で1000羽ほどカウント。タカはなかなか現れなかったが、午後になり雨が降りそうになると、一時ではあるが岬の付近を次々に通過。まだ数は少なく、曇り空で色が分かりにくいのは少々残念だったが、南東の向かい風に逆らって滞空時間が長いのは良かった。最後にオジロワシ幼鳥を見送り、雨がしっかり降るとタカは来なくなったので早めの調査終了。(原)
10/06
冷たい西風で厚着しないと寒い。午前中、タカのほとんどが肉眼で見えないほどの高空を渡り、探し出すのに苦労する。お昼ごろはタカが見つからない時間が長かったが、15時前後には高いながらもハチクマ、ノスリ、ツミ、オオタカがポツポツと真上を通過。カワラヒワやミヤマガラス、イワツバメの群れが定点の近くを通るなど、タカ以外の鳥が賑やかな時間もあった。アトリ初認。(原、沼田)
10/05
西風がやや強く吹き、時に小雨に降られ寒さを感じる。タカの多くは東側の海上をポツポツと渡っていった。ミヤマガラスを初認。これも東側の遠方を、120羽程度の群れで南下していった。夜にはアオバトが多く渡った。(原、塚田)
10/04
雨風強く休みのはずが、空襲警報により叩き起こされ無駄に体力を消費。(原)
10/03
曇りで湿気があり北海道は霞む重みを感じる空気。上昇気流がないのか、今日もタカは低くを飛翔するものが大半で、灰色の海を背景にコンスタントに渡ってきた。ノスリの渡りも良かったが、今日のトピックはハヤブサの渡り。通過数は10羽とはいえ過去最多で、同時に3羽が南下してくるなど見慣れない光景を楽しんだ。近くも遠くも飛び、成鳥幼鳥とも渡っていた。(原)
10/02
風がほとんどなく穏やかで、10月になったとはいえまだまだ暑い。ノスリを中心にタカの通過が順調で、近くを通るものが多く、北海道方向からこちらにぐんぐん向かってくるのがかっこいい。上昇気流がないのか定点よりも低い高度を通過するものも多い。カウント数以上にタカをたくさん見れた感覚で満足度がとても高い。夕方には定点がイワツバメの群れにしばらく囲まれ、それも良い光景だった。やっぱり龍飛は楽しいなぁ。(原、沼田、森s)
10/01
今日も緩やかな西風で北海道は霞んで遠く見える。定点には朝から珍しくリスが近くを走り回ったりしていて、可愛かった。今季はノスリの出足がここ数年の中ではかなり遅く、ツミも少ないため久方ぶりの端境期という感じではあるが、今日は渡るタカの種類が多く、定点付近から高野崎方面まで広い範囲を渡っていて、楽しいカウントとなった。渡るカラ類の増加にも、季節が進むのを感じる。(原、木村、塚田)
09/30
終日弱い西風。日差しが強く、まだまだ日焼け止め必須。朝はメジロの通過が好調で空がそこそこ賑やか。タカの見つからない時間が長いものの、昼前にはノスリ10羽ほどの柱も見られ、やっとノスリの渡りらしい群れを見ることができた。ノスリは東側少し遠いところを通るものが多かったが、ハチクマ幼鳥は不意に眼の前に現れ驚かされる。初認の若いオジロワシは東側の海上を単独で南下。こんな早い時期に来ることもあるんだなぁ。(原)
09/29
西風が13mほどと強く海上全体に白波が立つ。渡るタカはごく少なく、ハチクマやノスリは東の海上に流され、荒れる海をバックに低く渡っていた。ハヤブサとミサゴは直上を通過。彼らは西風でも東風でもこの辺に向かってくる個体が多い様子。その他、マガン60羽、オオヒシクイ15羽ほどをカウント。西風強風にしてはガンを見る機会が多かった。(原)
09/28
緩やかな東風で、朝のうちは曇りだったが次第に雲が取れ、午後には快晴に。ポカポカの過ごしやすい陽気の一日。午前中にはガンがよく渡った。マガンを中心に8群れ440羽ほどをカウントし、9月としては過去最高の記憶。東西の海上や真上をきれいな編隊を組んで南南西へ向かっていった。タカは期待していたほど飛ばず、特にツミはここ数年と比べるとかなり不調な様子で欲求不満。しかし夕方にすぐそばまでやってきたチュウヒや今季初のコチョウゲンボウをじっくり見られてモヤモヤがスッキリ良い日になった。(原)
09/27
緩やかな西風の一日。メジロの通過がさらに好調。タカは真上から東の海上を、コンスタントに渡っていく。まだ大きな集団こそなかったものの、夕方近くまで通過は続いた。ツミやノスリの出足がここまで不調なのか遅いだけなのか分からないが、風向きが変わる明日には、そろそろ本格的な渡りが見られるかもしれない?(原)
09/26
相変わらず日差しは強いが西風が心地よい。朝からセキレイやメジロの渡りが好調で、空から降ってくる声が賑やか。タカは東側遠くを飛ぶものがほとんどでイマイチ盛り上がらずだが、ハイタカやオオタカが目につくようになり、少し季節が進んだ感あり。近くを通過したハヤブサとチゴハヤブサは、そのうが大きく膨らんでいた。こちらのハヤブサは小鳥やツミを度々襲っていたが、北海道側では何を食べていたのだろう。13:10ごろマガンを初認。3羽が岬の北側から現れ、南東の今別方向へ向かっていった。今季不調だったアサギマダラの渡りも少し見られるなど、タカの渡りはイマイチだったもののイベントが多く楽しい一日に。(原)
09/25
昨夜までの西風は弱まり日差しもあるが、風に当たると肌寒く、ウインドブレーカーが役立つ。タカたちは東側遠方や高空をポツポツと渡るものが多く、探し出すために双眼鏡やスコープを覗く時間が長い。午後には一旦流れは止まってしまったが、夕方近くに比較的近くを通ったハチクマ幼鳥3羽が西日に照らされきれいだった。ハチクマの渡りは見納めが近い感じもあるが、これからやってくるであろうノスリやツミなど、様々な渡り鳥に期待。(原、沼田、森s)
09/24
朝のうちは雨が降り、北海道は霞んで見えない。10時頃に雨が上がってすぐ西風が強くなるが、ハチクマたちはその風にほとんど流されることなく真上からやや東側を続々通過。この強風だと遥か東側を通過するものが大半なんて日もよくあるが、今日は近いところを通過するものも多く楽しい。お昼ごろ、定点にはツミの羽毛がパラパラと舞ってきた。これはどうもハヤブサに捕まってしまった様子。夜間はコノハズクが渡って来たが、それもハヤブサに捕らえられてしまった。こわい鳥だなぁ。(原、白川、塚田)
09/23
一日雨でお休みにする予定が、予報より早く上がってしまい調査をやることに。少しではあるがタカが飛んできた。(たまぬん調査員、原)
09/22
朝のうちは穏やかだったが、やがて東風が強まり海上には白波が立つ。そのせいかタカは少ないが、一生懸命羽ばたくもの、旋回して風下に流されながらも大きく高度を稼ぐもの、カモメのように受け流しながらゆっくり飛ぶものなど、この条件の中で渡るための工夫をいくつか見ることができた。間近を通る個体が多く、特に夕日に照らさせるハチクマの黒い雄が直ぐそばを通った時は痺れた。チゴハヤブサ初認も嬉しい。(原)
09/21
昨夜はたくさんの鳥が夜遅くにかけて渡っていた。マミチャジナイが急増し、500羽ほどカウント。日中はほぼ無風のち、次第に北西の風がやや強まり、太陽が雲に隠れると肌寒い。タカは真上からやや東側の高いところを1〜数羽で通過するものが大半で探すのに苦労する。それでもハチクマ、ノスリ、ツミ数羽ずつからなる鷹柱はけっこう見応えがあった。(原)
09/20
夜から降り出した雨は朝のうちにやみ、青空が広がる。久しぶりにしっかり西風が吹き、風速は8〜14mと次第に強くなり、海上にはくっきり白波が立つ。タカは主に真上から西側海上を通過。ハチクマは少なかったが、今日に限れば幼鳥が半分以上。(原)
09/19
雨は予報より早く上がり、思ったより休めなかった。津軽海峡上には分厚い雲があるせいか、ほとんどタカは渡ってこず。今日は異色な観光客たちを見るのが楽しかった。(原、沼田、塚田、森s)
09/18
朝から空全体が雲に覆われ、今季初めて北海道が完全に見えない。それでも少し日が差して視界が良くなった途端、少しではあるがタカたちの渡りが続いた。先を急いているタカがいそうなので、明日少し回復したタイミングあたりに、わらわらとやって来ないか期待してみる。午後は雨となり、早めに切り上げてレストハウス龍飛さんのマツカワカレイ丼を食べに皆でお邪魔した。美味しかった。(原、沼田、塚田、白川、森s)
09/17
湿気が多くて日差しが強く、蒸し暑くて北海道は霞む。最初のハチクマの登場は9時前で、その後お昼頃に飛ばない時間帯が少しあったものの、16時過ぎまでコンスタントに渡ってきた。大半が岬付近を通過し、時おりツミの小群も見られる楽しい時間が続く。今日いちばんの出来事はアマツバメ。日が西に大きく傾いてきた頃、定点が群れに包まれ、我々の直ぐ側を絶え間なく飛び回り虫を捕えるなどしていた。その流れは途切れることなく、調査終了時間まで付近はアマツバメだらけの状態が続く。そんな中に西日に照らされて渡ってくるハチクマたちもきれいだった。(原、沼田、白川、森s、塚田)
09/16
曇り空で東風。定点ではあまり風を強くは感じないが、北の海は白波が立っていた。渡るタカはごくわずかではあったが、地元の鳥たちの動きが活発で、見どころは多かった。ハリオアマツバメを今月初記録。5年ほど前まではいま時期にしょっちゅう見れる鳥だったが、近年は年に数回しか見れなくなってしまったけど、どういうことだろうか。(原)
09/15
今日も好天。タカたちは9時前から見つかりだすが、序盤は西側海上のつぶつぶを数える状態に。その後流れは変わり、10時前からは頭上付近を通過する動きがメインとなり、次々とこちらに向かってくるタカたちを見て盛り上がる。双眼鏡でも十分大きく見えるものが多かったので、ハチクマの雌雄成幼の識別や、色模様の違いを皆で見比べながら楽しくカウントできた。遠方からの学生さんたちにも、龍飛らしい渡りを見ていただくことができたのが嬉しい。マグロが高く跳ね上がる姿もじっくり見られ、色々と充実した一日となった。(原、白川、塚田)
09/14
気持ちの良い青空。早朝は北よりの風が入ったせいか、6時台には早くもハチクマやノスリが到着。一日を通して大きな群れこそ見られなかったが、ポツポツと16時過ぎまで渡りは続いた。空にとけて見落としてしまいそうなほど高空を飛ぶものも多く、地元や遠方から訪れた学生さんたちと目を凝らして探し出すのが楽しかった。まだまだ日差しが強く、中には日焼けして顔にマスクの跡がついてしまった学生もいた。紫外線対策要注意!セグロカモメの渡り初認。(原)
09/13
ほとんど風がなく、曇って北海道は霞んでほとんど見えない。調査開始前の早朝からしばらくアマツバメとアキアカネいっぱいで賑やか。付近の低木林をうろつくカラ類の群れの中にオオムシクイが混ざる。9時台から雨が降ってしまうが、雨が上がった10時過ぎから事態は一変。このタイミングを待っていたかのように次々とハチクマたちがこちらに向かってくるのが見える。低いところを飛ぶものも多く、青い海をバックに旋回してくれたり、頭上低くをかすめたり、今季初のチュウヒを上から見下ろしたりとお祭り状態に。本日の記録のほとんどはこの1時間あまりの間によるもの。その後は西風が強まり、終了前にハイタカが側近を通過した以外はタカの見つからない時間が続いた。(原)
09/12
前日までの東風がやや弱まり、白波は少ない。北海道はやや霞む。ハチクマの大半は今日も主に西側海上を渡った。アマツバメの群れが岬にしばらく滞在し、何度も近くを飛翔。その鳴き声や羽音まで楽しめた。(原、塚田)
09/11
昨日よりもさらに東風が強く、見渡す限り白波が立ち続ける。今日のハチクマは全て西側遠方の海上を渡り、性別や年齢が分かるものはほとんどいなかった。ここまで遠いものばかりなのもある意味珍しいかもしれない。風に煽られ、海面スレスレ落ちそうなほど低くを渡るものも数羽見られた。中には、諸々の検証から10km程度は遠方を通過していそうなものもあり、龍飛の記録として良いのかすら怪しい。夕方に大きなナブラが出来て、ブリらしき魚影がたくさん見えたのが楽しかった。(原、沼田、塚田、森s、木村、井上s)
09/10
空も海も鮮やかに青い一日。東風により海上には白波があちこちに立つ。朝のうちはタカは現れず、アマツバメ、アオサギ、カワウなどの渡りを楽しむ。10:30ごろからハチクマたちが渡ってくるようになり、15:00ごろまでコンスタントに続いた。西側海上遠いものが多かったが、突然眼の前から浮かんで来た1羽の雌が今年一番の近さ低さでど迫力。肉眼でも十分大きく見え、居合わせた観光客も一緒に見上げていた。かっこいい鳥だなぁ。(原、森s、井上s)
09/09
快晴でほぼ無風の朝。ハチクマは7時台から到達しはじめ、主に定点の上空を見やすい高さで次々に通過。今日は直上で数羽の小規模なハチクマ柱になるパターンが多く、それぞれの個体の色模様などの特徴をじっくり見ることができた。空が青いため、光景としてもきれいだった。ツミも目につくようになり、ハヤブサの渡り(成鳥)を初認。とても満足度の高い調査となった。(原)
09/08
気持ちの良い青空。ハチクマは8時前から飛来し、昨日おとといの悪条件でせき止められてたのか8羽が立て続けに頭上を南下。その後はいったん流れは途切れるが、主に東側の海上を1〜数羽がポツポツと渡るようになる。様々な高さ距離を渡るので、探し出すのに忙しく目が疲れる。幼鳥を初認し、年齢が分かった39羽のうち5羽が幼鳥だった。その他、サンショウクイの渡りを確認。(原)
09/07
ほとんど雲なく快晴。風は朝のうちは西風16mほどと強かったが、昼には10m以下と徐々に弱まる。北海道はかすみ、渡るタカは東側海上低いところを南下するノスリ1羽を見れたのみ。もっと見にくい場所を飛んでいたかもしれないが、今日の条件では厳しかった。(原)
09/06
前日夜は台風の影響なのか寝心地が悪いほどの暑さ。日中も生ぬるい東風が吹き日差しが強く暑い。北海道は霞んでしまい、そのためか渡るタカはごく少数。午後にはアマツバメの小群がパラパラと渡ってくるようになったが、あまり盛り上がらず。一昨年のようか大群が今季も見られるだろうか?(原)
09/05
曇りがちで東風がやや強く、ところどころに白波も立つ。風のおかげかタカたちは低く渡っていくが、半分以上は西側やや遠くの海上を南下。時には知内方向から東風に流されつつも、海面近くをこちらに向かってくるハチクマのかっこいい姿も見られた。お昼前に一度駐車場へ降りる途中、側溝の蓋の下にアナグマを発見。休んでいたのかなんなのかよく分からないが、その後も調査時間中そこにいたようだ。また来てくれるかな。(原)
09/04
朝から快晴の青空と青い海で、適度な東風が吹く渡り観察日和。ハチクマの通過は10:30過ぎから始まり、単独または2,3羽ずつとポツポツではあるが、昨日より本格化した様子。北海道方向からこちらに低く向かってくる姿に一同テンションが上がる。後半はやや高く上がってしまうが、空気が澄んでいで雌雄や個体ごとの模様の違いを1羽ずつじっくり観察。ノスリの渡りも今季初確認。タカの通過数自体はまだまだではあるが、今季初めて渡りらしい渡りを見ることが出来て満足。(原、塚田、沼田、森s)
09/03
晴れ予報だったが思った以上に雲の多い一日。ハチクマは10:30頃に雌1羽が北海道方面から低く向かってくるのを確認。岬に到着すると、ここにいるミサゴと一緒に頭上低いところで旋回し、その姿をまじまじと観察できた。その後しばらくは止まってしまうが、14時台に雄3羽が立て続けに上空を南下。いよいよ始まったのか?という空気に。夜にはコノハズクの渡りも今季初確認でき、満足の一日。(原、塚田、森s)
09/02
北西の風がやや強く吹き、日が陰ると肌寒い。渡ってきたツミとミサゴは全て幼鳥。ツミは風に抗うように羽ばたきながら、ミサゴは風を受け流すように羽ばたかずに岬の上を滑翔して渡っていった。夜の渡りでは普段はあまり数が多くないコムクドリが目立った。
09/01
明け方まで雨が残るが次第に回復。西風が吹きハチクマは渡ってこなかったが、ハイタカとミサゴの幼鳥が渡ってきた。ハイタカ幼鳥の動き出しは昨年以上に早いかもしれない?夜間は小鳥やヒレアシシギ、トケンなどの渡りが好調で、エゾセンニュウは35羽と当地の最多記録を更新。おめでたい。(原)
08/31
雨天中止。今季は土砂災害後ということもあり、まとまった雨が降るとひやひや。
08/30
曇が多く、昼過ぎには雨も降るようになる。ツバメの渡りがまずまず好調なほか、ツツドリ成鳥1羽が空から降ってきて、林の中へ入っていった。渡ってきたタカはミサゴ1羽のみ。すぐ近くを通ったので完全に目があった。その後、速やかに渡るべき方向へ南下していった。夜はそこそこ雨が降っていたが、ツツドリやセンニュウなどが思いのほか渡ってきて少し驚いた。そんな中、ホトトギスらしきトケンの成鳥を撮影できた。初記録となる可能性があるので要検証。(原)
08/29
午前中は青空が広がり、海も青くて遠くまで見える気持ちの良い景色が広がる。日差しが暑い。お昼前、岬付近の海上をうろつくノスリたちにサシバ幼鳥3羽が混ざる。いったん北海道方向へ北上を始めたが、途中で引き換えして東側の海上を南下した。どこで生まれた子たちだろう?渡ってきたオオタカは一見成鳥のようだが、あまり良い色をしておらず2年目の個体かもしれない。ツバメ類の渡りが好調で、コシアカツバメも複数観察された。(原、沼田)
08/28
晴れるが最大14mほどの強めの西風が吹き付ける。渡れない条件ではないが、まだ先を急ぐ必要もないのか渡るタカの姿はなし。夜の部は事件が起きた。せっかく渡ってきたジュウイチをハヤブサが捕えたうえ、アカショウビンの渡りを初記録。アカエリヒレアシシギが多く、エゾセンニュウ、シマセンニュウ、マミジロ、ムシクイ類、ヒタキ類など多くの種をカウント。日中の渡りはまだまだだけど、夜は既に様々な鳥が渡り、様々なドラマが日々起きているようだ。(原、沼田)
08/27
朝のうちは適度な東風が吹き、お昼ごろから風は止み、やがて緩やかな西風に。天気的には悪くはなかったが、タカの渡りは見られなかった。アマツバメ100羽を超える集団が海峡を越えてきたほか、アサギマダラを今季初確認。まだ緑っぽいシジュウカラやヒガラの幼鳥たちが時々現れ、クモなどを食べていた。夜遅くには本降りの雨が降ったが、当地では珍しいオオヨシキリの夜渡りを確認。(原、白川、森s、塚田)
08/26
どんより曇り空で終日渡り鳥の気配は少ない。海が凪で海面が見やすかったのでマグロ探し。遠方ではあったがたくさん跳ねていた。お昼頃から小雨がぱらつくようになり、まだ諸々の準備が残っているので、今日は早めに切り上げ。夜間は渡る鳥は少なかったが、ヒナコウモリ、ヤマコウモリと思われるコウモリを何度も目撃。彼らも渡ってるのかもしれない。(原)
08/25
昨夜入りで楽しみにしていた連続調査いよいよ開始。少ないながらもマミジロやセンニュウ類など、早い時期から渡る鳥を目視できた。例年より少し早い時期からの開始ということで日の出が早く、まだセミの声が賑やか。季節的に鳥がいない時間が長くなりのんびりできるかと思いきや、いきなり空からはクサシギの声。その後はニュウナイスズメ、ビンズイ、コサメビタキ、ツバメ類、セキレイ類など小鳥の通過がけっこうあった。西側海上にはオオミズナギドリやヒレアシシギがいっぱい。日差しがきつくなり灯台の日陰に移動した11:30過ぎに、ハチクマ今季1羽目の雄が飛来。灯台の西側をすーっと南下していった。やはり最初の1羽目は渡り調査始まりの合図かのようでとても嬉しい。他にオオタカとハイタカの幼鳥も1羽ずつ渡った。岬付近をうろつくノスリ幼鳥も代わる代わる現れ、同時に10羽ほどプカプカすることも。なぜか距離感も近く、多くの個体の顔つきまではっきり見えた。渡り自体はまだまだこれからという感じだが、先への期待も膨らむ楽しい一日となった。(原)