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  1. どんな活動をしてるの?

    秋の渡り

    2000年〜2002年の3年間は、大阪交野市交野山というところで土日だけですが 観察しました。 また、2003年は地元の有志によって、平日のデータも得られています。
    交野山は、京都岩間山を含む白樺組の既知のルートから若干南にズレた位置にある ポイントと考えられますが、相当数を観察することができました。
    これは、ルートといっても決められた道路や標識があるわけではなく、 また、どれぐらいの幅であるかもわからない曖昧なものであることを示しています。
    このことは地形的制約を受けにくい内陸部ではよく見られる現象で、 伊良湖岬に代表される岬の突端などは比較的明確なルートを形成する傾向にあります。
    交野山で観察することによって、 岩間山で捕らえることのできない別の流れがあることが判明しましたし、
    通過した個体のかなりの数が南方向(生駒山地)へ流れていくことがわかりました。
    今後の新たなルートの解明に役立つ情報が得られたと考えています。


    春の渡り

    数年前から奈良南部の各地で観察しています。
    2001年以前は、我々より前に春の調査をされていた奈良野鳥の会中元氏らと、 西吉野村で500羽/日の群を観察したこともありました。
    また、2002年には西吉野村から北東の室生村(むろうむら)で ある程度の流れを観察することができています。
    いくつか定点候補がありながら継続調査が行えていない現状ですが、
    過去のデータから四国から紀伊半島に入った流れは、一部山沿いに大阪平野に入るものの
    大部分は奈良吉野地方に来るのではないかと考えています。
    また、伊良湖岬の春の渡り調査(2001-2002,川田氏)により、 鳥羽から伊良湖に渡る秋の逆行コースも考えにくいことが分っていますので、
    吉野地方(西吉野村)から北東または北北東に取るコースを考えています。


    この仮説を証明するために、 2003年は、西吉野と室生の間に位置する榛原町鳥見山を定点にしようかと思案中です。
    (結果、鳥見山より手前で北に上がるコースがあることが分かってきました)
    春の渡りは、まだ大まかなコースさえも発見されていません。
    秋に比べてまだ一般的でないため観察者の絶対数が少ないことに加え、 観察時も逆光の時間が多いことや、春霞で見通しが悪いことも影響しているかもしれません。 (花粉症の方もいらっしゃるでしょうし f(^-^; )
    今後は、定点としてデータ公開できる奈良県内のポイントを増やし、 はじめは奈良県内から、徐々に奈良以東のポイントへのネットワークを 広げるためのデータを集めていけたらと思っています。
    もし、奈良県内での渡りの情報がありましたら、どんなことでも結構ですので メールいただけたら幸です。

     


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